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喜一 さんの投稿された作品が24件見つかりました。
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殺人夫婦
細身の体型だか鍛えている。酒は飲むが煙草は吸わない。優しい女だが人は殺す。頭は良いが要領よくない。それが目の前に座る妻だ。 妻はバックからメモ帳を取り出すとページを開き私をチラッと見た。その目、そしてヘアースタイル、白い首筋、きめ細かい手、妻と出会った時と全く変わらない。 その時は依頼された人を殺すなんて考えてもみなかっただろう。私達夫婦をここまで変えたのは金だ!印刷会社が不況の波に呑まれ倒産し
喜一 さん作 [434] -
殺人夫婦
和夫は喫茶店ルノワールに入った。 下品なボックスに腰を掛けた瞬間店員が注文をとりにきた。 コーヒーを頼み腕時計に目をやった。2時30分。 田端で依頼を受けたのが12時、妻とこのルノワールでの待ち合わせが3時だから、今日は段取りがいい。しかしここは客より店員の方が多い。又無愛想だ!よく経営が成り立つ。 鈴がなりドアが開いた!妻だ!10分前相変わらず時間に正確だ。妻はボックスに身を預けるようにドスン
喜一 さん作 [452] -
ヤキ入れ
ドスンという音で目が覚めた。 目だけで辺りを見回した。左側に出入り口がある。右側を見た。がたいのいい男がむこう向きで椅子に座り雑誌を読んでいる。椅子の右脇にはガムテープと木刀が転がってた。 目を正面に移した、一人の男が首から足首までガムテープでグルグル巻きにされ口から血を流しながら倒れていた。俺の足元には殴られて抜けた歯が2本転がり落ちていた。何があったんだ!記憶を巻き戻したがある所で白紙になっ
喜一 さん作 [462] -
腕を組む男
友達は心配そうな顔で近づいてきた。大丈夫!と言いかけた友達も息を呑んでいる。 見えたのだ!あの男が! 私はもう一度振り返った。その男はすぐ後ろに立っていた!目を見た!白い瞳で私を睨んでる! 遠くでパトカーのサイレン、サイレンが近づいてくる。タクシーの後にパトカーが3台、タクシーの運転手はさっき、乗せてくれたおやじ、友達はへたり込んでいた。振り返ったがあの男は消えていた! あの時俺はトラックに乗っ
喜一 さん作 [997] -
人生はベストセラー
今、あなたの人生は順風満帆ですか?それとも山あり谷ありの波乱万丈ですか? 物事の価値観でその人の幸せ度という者が違ってくると思います。 お金だったり、愛だったり、家族だったり、仕事だったりと。 もしあなたが、今自分のやりたいことを何かのために我慢しなければならない状況であれば、又自分の枠から飛び出したいと思っている人がいたら、人生を小説に例えて欲しい! 平々凡々ななんの代わり映えしない小説と失敗
喜一 さん作 [537] -
目
者を見るだけの目、しかし目は愛情も、憎しみも、全て表現してしまう。嘘を見破る目、嘘をつく目、目で相手の気持ちが分かる。 真正面から見れない目、睨みつける目、人生の3分の1は目で生きている。一目惚れ、アイコンタクト、男と女も目で愛が生まれ目で愛が終わる。目は人間の心を引き出す扉だ。
喜一 さん作 [659] -
腕を組む男
襖を開けてみた。 布団と荷物でいっぱいだった。さっきの呼ぶ声はなんだったんだ? 気を取り戻して見つけた靴下を履いてるとまた押し入れから、おいっと声が聞こえてきた。 間違いない!一度シカトした。すると、すぐ耳元で おい!お前だよ!お前! 針で刺された感覚が全身に広がった!目だけ動かす。誰も居ない!暖房の風をふさぐ何かがいる! あー、この部屋から出たい。だが、体が動かない! 空気が圧迫されてくる。心
喜一 さん作 [788] -
腕を組む男
何か食べよう、と言って友達は部屋を出てコンビニへと向かった。 部屋に一人残された俺はどうすべきか悩んだが警察へ行って全て話す事を決めた。窓から外を見るとコンビニへ向かう友達の後ろ姿が見えた。部屋の中がやたら冷えてきた。 5月なのにガタガタ震える位寒い!リモコンを使い暖房をつけた。しかも裸足だったのでタンスの引き出しを開け靴下を探した。 そのとき、 おい!おい!と押し入れの中から声が聞こえてきた
喜一 さん作 [635] -
腕を組む男
環七を左に曲がり西葛西駅でタクシーを降りた。 後ろを振り返り警察が居ない事を確かめ友達の引っ越したというアパートへ急いだ。教えてくれた通り商店街を抜けコンビニを左に曲がり百メートル位歩くと右側に見えてきた。 モダンなアパートだった。コンクリートの階段を上がり二階の202号室、チャイムを押した。 足音が近づいてきてドアが開いた。見覚えがある顔、懐かしい顔、学生時代が走馬灯のように蘇る。 ガキの頃、
喜一 さん作 [668] -
腕を組む男
パトカーが3台、救急車、目まぐるしくトラックに跳ねられた男の死体の回りを行き来している。 一目で即死状態と分かったのか救急車はサイレンを鳴らし去って行き、すぐさま今度はワンボックスカーがバウンドしながら止まり中から男が二人降りてきて死体を担ぎ上げ車に乗せて走りだした。 警察の捜査班は四つん這いになりながら破片痕を探している。 俺は携帯電話の着信履歴を見て先ほどの友達へと発信した。 目の前で起きた
喜一 さん作 [655]
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