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ソウル さんの投稿された作品が4件見つかりました。
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げるぴん?
一番遠い記憶は……蟻の行列をしゃがんで眺めているアタシの背中…朝露に濡れた地面にお互いを確認しながら動く昆虫にアタシは夢中だった「全く!何処に行ったんだ!10数える間に出てこないとショウチしないよ!ヒトーツ!」母のつんざくやうな怒鳴り声がビリビリ空気を震わせた(戻らなくちゃまた叩かれちゃう)頭ではわかっているが身体が動かない「佐智子ちゃんお部屋戻らなくちゃ…幼稚園遅れますよ」遊びに来ていた祖母が
ソウル さん作 [345] -
腐りかけ23
「ホントにすまない」徳永 進の切羽詰まった様子が電話越しから哀しい程に伝わる「大丈夫だから…バス停まで迎えにいってあなたが帰るまで雄ちゃんと部屋で待ってるから…晩御飯も任せて!!大丈夫だから…気をつけて帰ってきてね」電話を切る瞬間まで進は「すまないよろしくたのむ」を繰り返していた。 6月だというのにやたらと寒く風の強い日だ…今日が夜勤明けで良かった。少し休んでから買い物をして雄大の好きなちらし寿
ソウル さん作 [312] -
午後3時半
2週間たち、四キロ近く痩せていた。別にダイエットしていた訳じゃあなくて、間食が嫌になっただけで、である。きっかけは息子の歯医者通いからだ。ついでのつもりに歯の検診を受けた。【歯周病】との診断がでてしまい、ガックリときた。虫歯も発見された…息子どころではない、と言われてずいぶん落ち込んでしまった。いよいよ入れ歯!?もう!?急に美味しく感じられていた甘い食べ物たちに身震いしてしまっていた。
ソウル さん作 [301] -
げるぴん
初夏のそのひ、私は不意に肩をタタカレタのだ「佐知子さん?お久しぶりです藤原の娘です」仕事を辞めてから五年ぶりの再開だった簡単な挨拶を済ませ店の外に向かうと「待って〜待ってください」と走る葉子さんがいた「これいつかお礼しなくちゃと思っていたから」と大きな熊の縫いぐるみを差し出した…娘は礼も言わずにもう胸元に抱きしめてしまっている。お礼などいらない、当たり前なことをしただけ…という私の言葉を遮り「音
ソウル さん作 [338]
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