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ヒマジン さんの投稿された作品が154件見つかりました。

 
  • MURASAME

    吸血鬼無想?本部に着くと、既に天馬や蔵王丸、咲子が座っていた。幸司は反対のソファーに目を移すと見知らぬ顔があった。外国人の女性だった。年は幸司より三つ程上だろうか、整った美しい顔に、肩まで伸びた髪を後ろで無造作にまとめていた。何よりも幸司が驚いたのは彼女の後ろに置かれた棺桶だった。幸司は小声で天馬を小突いた。「誰?」「知らん」天馬は首を横にふり押し黙った。「全員揃ったね、まず紹介しよう。イギリス
    あいじ さん作 [587]
  • MURASAME

    吸血鬼無想?「ねぇ村雨くんバックレてカラオケ行こーよー」「よせよ。真面目ちゃんの幸司誘ったってつまんねーじゃん」都内の高校、教室隅の机に何人かの生徒が集まり、議論していた。「僕はいいですよ、後は全部やっときますから…」机に座っていた少年が周りを押さえる様に発言した。「ホラ、早く行こーぜ」「じゃっ幸司くん気が向いたら来てね〜」バタバタと数人の生徒が教室を出ていった。幸司と呼ばれた少年は髪を七三にわ
    あいじ さん作 [663]
  • MURASAME

    吸血鬼無想?蔵王丸は、かれこれ小一時間もの間、書類とにらめっこをしていた。溜め息を吐き目をこすっても目の前の現実は消えなかった。「まいったなぁ…」彼が頭を悩ませているのは吸血鬼の問題である。日本の吸血鬼は外国のものと違い、知性を持ち、無用に人を襲わない。現在は数も減り、「人妖不可侵条約」のもと保護されている存在である。彼らも外国のものと同じく血を栄養としているため妖庁は毎年献血を行い、彼らに血を
    あいじ さん作 [638]
  • MURASAME

    吸血鬼夢想Prolog夜霧に混じりかすかに血の臭いがする。恐怖も嘆きもない、叫びすら闇に消えていく…それが、この街…倫敦…血を啜る音が聞こえた。街の闇に紛れ、影は物言わぬ死体の首を舐め続けた。歓喜の声が漏れ、その声に反応するように、影は死体に群がった。月明かりが影を照らした。その姿は人ではなかった。歯は牙のように鋭く、目は血走っていた。吸血鬼…彼らは夜の住人で人の血を啜り生きている。ズル……ズル
    あいじ さん作 [687]
  • MURASAME

    河童?「すまねぇ…天馬…」ずぶ濡れの幸司が天馬に頭を下げた。 「まったく…河太郎がいなかったらどうなってたことか」幸司は川に落ちた後河太郎に中流まで運ばれてきたのだった。河太郎が幸司の隣で笑った。ほぼ半日かけ三人は上流までたどり着いた。幸司はずぶ濡れのまま、天馬は頭から血を流したままで二人の疲労は限界を超えていた。「河太郎!」上流の川から河太郎を呼ぶ声がした。「ねーちゃん!」川から現れたのは美し
    あいじ さん作 [645]
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    河童?「やっと着いた…」幸司の下を登っていた天馬が岩壁を登り終え息も絶え絶えに呟いた。「って…あいつら先行ったのか?」天馬が周りを見渡すが幸司の姿がない。「待っててくれりゃいいのに…」天馬はそう呟やくと先に進もうとした。その時、天馬は頭上に気配を感じた。頭上を見上げると巨大な手が迫った。「くぉ!」かろうじて身を下げ直撃をかわしたが、その衝撃で彼は吹き飛ばされた。「なんだ…コイツは…」天馬が立ち上
    あいじ さん作 [613]
  • MURASAME

    河童?清沢川は帝都東京の郊外にあり、都会の一部とは思えない清らかな河の流れで有名である。「ふ〜この辺は涼しいんだ」清沢川につくなり幸司が言った。「清沢川の管理局は下流のほうだったな…笹川さんが待ってる。早く行こう。」二人は道を急いだ下流の側で笹川は待っていた。彼の隣には保護したという河童の子供が立っていた。「すいません。お待たせしました。」「いえ、大丈夫です。それじゃ、後頼みます。」笹川は笑って
    あいじ さん作 [634]
  • MURASAME

    河童?「君たちさ〜河童退治したことある?」雨宮が二人に尋ねた。「いや…そのての仕事は受けたことないな…」河童…川の中に住む妖で、頭頂部に皿があり口は短い嘴で背中に甲羅、手足に水掻きがある。また、シダの葉で頭を撫でると人に化けるといわれている。 「まさか…河童退治なわけ?」「ちょっと違うな…河童保護かな?」「保護!?」二人はは思わず叫んだ。丁度その時、美優がおかわりのコーヒーを持ってきた。「いや実
    あいじ さん作 [765]
  • MURASAME

    河童?8月上旬、関東地方は記録的な猛暑となっていた。各地で水不足、断水が発生し熱射病患者が後を絶えなかった。それは帝都東京も例外ではなかった…。「あっちぃ〜…」幸司は店内に入るなり呟いた。その横で天馬が上着を脱いでいた。暑いなか歩いてきたのか、体中汗だくだった。「わりぃねぇ…エアコン壊れちゃってさ〜ウチワならあるけど?」カウンターの内側に座っていた初老の男性が二人にウチワを渡した。「マスター…俺
    あいじ さん作 [614]
  • MURASAME

    かごめかごめ?その夜俺は素早く仕事をこなし家に帰った。もちろん妻と子どもの為だ。昼間の二人のことは気になったが…家に帰り妻の顔をみればすぐに忘れた。やはり俺は幸せだ。今日も仕事頑張ってきたよ、もう少しで昇進もできるだろう…俺なら大丈夫さ、君と子どもの為にも頑張らなきゃ… 俺は妻に話しかけた彼女は虚ろな目でこちらを見ていた。妊娠してからずっとそうだ。だがそれがどうした。俺は彼女を愛している…。俺は
    あいじ さん作 [764]
 
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