携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 彰子 さんの一覧

彰子 さんの投稿された作品が53件見つかりました。

 
  • 真実 18

     翌朝、亜子の予測通り、美佐は自分が誘った事を自分で断ってきた。 「主人と別れるつもりはないので、会う必要はありません。」 とすれば、別れる気持ちがあったの?一言だけ言って勝手に切れた携帯を持ちながら亜子はそんな事を考えた。どうせ最初から別れる気なんかない癖に。  淳から連絡があり、会う事を断られたと亜子が伝えると、淳も驚いていた。 「自分から言い出して勝手な奴だよ。」と腹を立てているようだった
    彰子 さん作 [319]
  • 真実 17

     美佐は内心驚いていた。何かと都合をつけては話をはぐらかされると思っていたが、女はちゃんと正面切って話そうとしている…、それだけに真剣さを感じた。  「すごく、淡々とした口調ですね。」と美佐は動揺を隠す様に言った。 「そうですか?初めて電話でしか話してないからですかね…、で、日時をちゃんとしていただかないと、私が家にいない間、子供を見て貰わないといけないので、困るんですが。お宅みたいに自分達の都
    彰子 さん作 [324]
  • 真実 16

     この時間に淳からの電話? 何かあったのか…亜子は携帯をとった。 「もしもし。田代 亜子さんですか?」 「…?はい、そうですが。どちら様でしょうか?」亜子は淳の携帯から誰がかけてきたのか、瞬時に理解出来なかったが、相手が次に話出す前に理解できた。 「矢田ですが。うちの主人がいつもお世話になっているそうで。」 明らかに上から物を言う態度だったが、亜子は電話の向こうの状況がそうさせているのだろうと解
    彰子 さん作 [376]
  • 真実 15

     半年が過ぎ3月になって淳に転勤の辞令が出た。淳の家では美佐が車で通えない事もない。と言い出していた。 淳は単身赴任を装う生活を止める気はなかった。どうにかして、離婚したい。 この半年間も離婚の話をしていたが、美佐に相手にもされず、全く進んでいないどころか、新築の家を購入した事で全てが美佐の都合よくまわされていた。 「転勤を前にして、この家から通う気はないんだ。俺は離婚したい。ちゃんと話がつくま
    彰子 さん作 [364]
  • 真実 14

     淳は二重生活になった。亜子との付き合いも亜子の子供を交えて、いいものになってきていた。週末は自分の子供と公園に行ったりして時間を潰し、亜子達と過ごしたいと願う。 休みの日で一番嫌だったのは美佐の気性で前から、近所への目から一緒に買い物に行くとか、有名所への訪問が勝手に決まっていた事だ。 淳はなるべく美佐と顔を合わせないよう、自分一人の部屋で暇さえあれば寝ていた。 週末だけだからと言う気持ちが淳
    彰子 さん作 [331]
  • 真実 13

     淳の家では着々と新築購入に向けて進められていた。いつもの事だが、美佐が話を進めると必ず業者とのトラブルがあり、その後を収めるのは、淳だった。  淳はいちいち、その成り行きに腹が立ったが、いつまでも美佐に愚痴を言われる事の方が耐えられない。 結局、新築の家を購入しようと言う話からそこへ引っ越しまでに1ヶ月しかかかず、今思えば、何もかもが早すぎた。 貯金も無く、フルローンで、中古の家の残債と合わせ
    彰子 さん作 [339]
  • 真実 12

     淳は亜子と一緒になりたかった。どう考えても、自分自身をちゃんと理解してくれる亜子を愛しく思った。亜子と別れる事など考えられない。が、亜子と一緒になるには、今の生活をちゃんと精算しないと応じてはくれない。淳はその間で悩んだ。でも気持ちは変わらない。 今は亜子に嘘をつくしかない、その間に懸命に何とかすれば…亜子と一緒になれる方法を考え出す機会が必ずあるはずだ。と、亜子に嘘をつくのは気がひけたが、自
    彰子 さん作 [336]
  • 真実 11

     淳と亜子は真剣に話し合ったりして、結局は2人で過ごしている時間が純粋に楽しかった。亜子は 「同じ時を過ごしてみて、同じ人生を歩んで行きたいと思うよ。淳も自分で誰と懸命に自分の人生を生きたいのか、ちゃんと結論を出して、お互いに必要と意見が合うなら、一緒に生きていこう。これが私の返事。」と、淳に正面から話した。 「わかった。ちゃんと自分自身の結論を出すよ。」 淳は亜子と生きる事を決意し、ちゃんと今
    彰子 さん作 [329]
  • 真実 10

     淳は休暇開けに、亜子の部屋を訪れ、 「休暇の間に離婚話をしたんだ。もうやっていけない…別れたら付き合ってくれないだろうか?」と、話した。 「結局、自分達の話し合いにはならなかったの?お互いに思い合えないなら仕方ないね…、で、私と付き合うって?」と付き合う話に亜子はかなり驚いていた。 「亜子の人間なところに色々話をして惹かれているんだ。俺と付き合う事、真剣に考えてくれないか? この前、身体の関係
    彰子 さん作 [359]
  • 真実 9

     夏の休暇に入り、淳は美佐に別れ話を持ち出した。 「お互いも解り合わずに世間体ばかりを重視して、虚しいばかりの生活はもうやっていけないんだ。」  美佐は淳の気持ちを聞いてくれるどころか、 「自分達は捨てられるの?生活はどうやってやっていけばいいの?」と、わめき散らすばかりで、話し合いにはならず、淳の実家へ美佐の母親を使い、淳が突然、離婚すると言い出してると、何の説明もなく電話をかけさせては、結局
    彰子 さん作 [354]
 
利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス