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彰子 さんの投稿された作品が53件見つかりました。

 
  • 真実 8

     淳は最近、セックスに自信が無く、反応もしない事を亜子に相談してみた。  どこかに亜子を抱きたいと言う思いがなかったと言うと嘘になる。でも出来ない状態が続けば続く程、嫁の美佐は、どこかで女がいて、出来ないんだと責めたてる。そんな緊張感から更に出来なくなる。悪循環だった。 もちろん誰かと付き合ってる事実などないが。 「とりあえず何も考えずに寝てみる?」と亜子はさらりと大胆な事を言った。「 気持ちが
    彰子 さん作 [405]
  • 真実 7

     亜子の生き方はとにかく真っ直ぐだった。そんな彼女に淳はどんどん惹かれていった。 淳はとにかく亜子と生きる事を考え、今の生活の話を聞いて貰う事にした。 「どっちがどうと言う事より、とにかく奥さんとお互い正面から話合う事が、家庭にとって大事なんじゃないかな。向き合う事から逃げても子供にもよくないし、意外と子供ってよく見てるよ。それでも歩み寄れないとどうしても実感した時に離婚を考えたら?」と、夫婦2
    彰子 さん作 [390]
  • 真実 6

    淳は亜子と話すようになり、血が通う会話を久しぶりにしたと実感した。ただ単に酒を飲みながら、のんびり話をしているだけだが、とにかく落ち着く。 淳は亜子と結婚生活を送っているかの様な安堵感を抱きながら、彼女と人生を歩んでいたら…と考える様になった。 「ね、学生時代にお互い逢ってたら、僕達結婚してたかな…?」と、淳は亜子に聞いてみた。 「どうだろうね、でも結婚してなかったと思うよ…だって、私昔、実家の
    彰子 さん作 [373]
  • 真実 5

    1日とりあえず我慢したものの、2日目、いてもたってもいられない程、亜子に逢いたくなった。何気に車を走らせ、亜子の車を見つけた。淳は携帯で亜子に連絡をとってみた。「携帯使えなくて、不自由してない?」亜子は少し笑って「仕方ないよ…親子で食べていく方が先決だから。」「この前言ってた、CD持ってきたんだけど、受け取って貰えるかな。」と、淳は少しいたずらっぽく聞いた。「え? 持ってきたって、家知ってたの?
    彰子 さん作 [372]
  • 真実 4

    淳はどうしても亜子に感謝を伝えたくて、部屋に戻ってビールを飲みながら、亜子に連絡してみた。 ちょうどテレビでは『白い巨搭』をしていて、亜子も見ていたらしい。    「今日はありがとう。あの子も、もう一度頑張ってみるって言って、君に伝えてほしいと帰りに言ってたよ」 「考え直して貰えて良かったよ、どんな仕事をするにせよ、自分の受け止め方が重要になるしね」と、爽やか笑っていた。同じテレビを見ながら話す
    彰子 さん作 [383]
  • 真実 3

    研修中の心理学的な話から淳は亜子に色々話を聞くようになり、毎日会社に行く事が楽しくなった。 ある朝、20代の佐和子が明日で辞めたいと言ってきた。理由はこの先の仕事に自信が持てないとの事だった。 淳は休憩中、亜子に相談をした。 亜子はグループを作って、外に出て営業開拓をしてみようと言った。 飛び込みで色々な店に自分が出入りさせて貰う許可を取りにいく仕事で、ダメで元々、了解を貰えたら楽しい。何を売り
    彰子 さん作 [385]
  • 真実 2

    3度目の転勤が決まって、美佐は実家に住むと言い出した。この実家も数年前に美佐の親が定年で住む家がないと言い、中古の一軒家を無理やり買わされたのだ。 かなり無理をすれば通えない訳ではないが、長男である自分を嫁の実家に引き込もうとする態度に納得はいかず、ましてや自分の母親が入院しても、顔も出さなかった過去の出来事にも腹立たしさをも感じていた。淳は結局、会社の近くで部屋を借り、一人で住む事にした。言わ
    彰子 さん作 [426]
  • 真実 1

     あなたは本気で 人を愛した事がありますか? あなたは本気で 人生を納得して生きていますか? 淳は結婚して10年、毎日「こんなものかな…」で生きている。バブル時代に田舎から関西に出て学生をしていた時に自分と同じ同郷から出てきていた真理と知り合い本気の恋愛もしたが、彼女の就職と共に別れる事になり、かなりやけに、しかも適当に女と付き合うようになった。金を稼げばどうにかなる、本気で人を愛しても苦しいだ
    彰子 さん作 [544]
  • 孤(こ) 十三

     しばらく沈黙があり、エレベーターの中で ドサッと何かが落ちる音が響いた やがてエレベーターは動き出し、一階に着いた 美里が端っこに持たれかかって、座っている  …ように見えたが、彼女の変わり果てた姿であった 天井を凝視したまま、目は脳から出血したもので真っ赤に染まり、口はだらんと開いてヨダレと血液が滴っていた… 一枚の写真がヒラヒラ落ちていく… 昇太も美里も最期の顔で 笑っていた…     完
    彰子 さん作 [550]
  • 孤(こ) 十二

     ″1″のボタンを祈る思いで押し、自分の鼓動を抑えつつ、少し安堵の息も混じっている。 凄い衝撃があり、エレベーターはガクンと停まった 美里はあちこちのボタンを押してみたが、無駄だった… 非常用の電灯が何気に中を映し出している ‘ビチョッ ビチョッ’と、足音が響き、自分の方へ近づいてくる… 美里は辺りをゆっくりと見渡した。 足元…背後… …何も無かった…   しかし、それはやっぱり近づいてくる… 
    彰子 さん作 [504]
 
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