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ふくさんの投稿された作品が47件見つかりました。
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一本道
何度も振り返った貴方が追い掛けてくれるんじゃないかって携帯を握り締めて歩いた貴方がもう少し一緒にいようって電話をかけてきてくれるんじゃないかって家までの一本道を泣きながら歩いたやっぱり駄目かって残酷な現実が降り懸かってどうしようもなく寂しくて独りで歩く事に慣れたいつもの道数えたら独りで歩く事の方が多いはずなのに貴方と歩いたこの道は数え切れる程しかないはずなのに何でだろう貴方との思い出の方が多過ぎ
ふく さん作 [485] -
さようなら
後悔するべきではなかったあなたとだから強くいられたあなただったから弱さは見せなかった不意に見せてしまった涙その時のあなたの驚いた顔忘れて私の涙は我慢してきた想いも堪えてきた悲しみも全てが壊れてしまったあの瞬間をあなたが私の身体を抱きしめてあなたも泣いた『少し痩せたんじゃない?ちゃんとご飯食べてる?』そう言って悲しそうに泣いた沢山我慢したあなたの前ではなるべく笑った懸命に明るく振る舞ったそうよ苦し
ふく さん作 [404] -
伝えたい事
『僕は今まで本気で人を好きになった事はない』『どうして?』『どうなるんだろう、そうなったら。考えたら怖い』君が呆れて笑った『いつかそんな人が現れる』そう言って優しく笑った僕には遠距離の彼女がいたし君の気持ちなんて聞いた事もないでもさ思うんだ君がいなくなってから仕事の愚痴をこぼせるのも弱音を吐けるのも過去を話せるのもくだらない冗談を言って笑っていられたのも全て君だった君はいつも優しかった仕事でも僕
ふく さん作 [455] -
悲しみの先へ
中でも君が笑った顔が一番大好きです顔の輪郭が少し変わった肩がまた少し小さくなった不意に着く溜め息何となく哀しそうな瞳目の前の僕ではなくその先の遠くを見つめる様な視線何度も唇を噛み締める仕草そして少しずつ消えて行く笑顔『もう遠くへ逃げたいな。誰もいない静かな処へ。そうだな、海が見える処。そこで朝貝殻を拾ったりして。昔は良く桜貝を探してたな。綺麗な桜貝を見付けたら貴方に送るよ。』静かに笑いながら静か
ふく さん作 [372] -
二人の涙
どちらかが『ありがとう』と言えばどちらかが『ごめんね』と言う二人の間に繰り返される言葉そんな日々に哀しさを感じるけれどあなたの前では出来るだけ笑ったそれでも私達には限られた時間があるからだから大切にしていきたいあなたとの時間も想いもあなたに会えたんだあなたと想い合えたんだその真実だけを胸に私達は歩いて行く何処で途切れるかも分からないこの道をあなたと二人で決して交わることのない二人の未来がそこには
ふく さん作 [421] -
DUCKY BOY
あなたが使った歯ブラシは捨てた一人の部屋に帰りそれを見たら寂しくなったから会いたくなったからあなたが突然部屋に行くからと言ったのを拒まなかったのはあなたと居たかったから一日の最後に『おやすみ』を言って一日の始まりに『おはよう』を言いたかったからシングルベッドは二人では狭かったけどあなたの肩や腕や手が触れるその温もりが嬉しかった交わした軽い一回きりのキス何の意味を持つのかは分からないただ一つ私達は
ふく さん作 [361] -
秘密
『好きよ』その言葉を口にした途端涙が溢れた我慢してきたあなたに迷惑をかけないようにあなたを困らせないようにあなたが『ありがとう』と優しく言うから切なかった言うつもりはなかった言葉告げるつもりはなかった恋愛感情終わりだと思った始まりを告げる言葉が私たちには終わりだった『嬉しいよ』とあなたは笑ったけれど私は泣いた私たちに障害さえなければ思い描いた未来を二人で実現出来たら触れる度に孤独は増え想いを重ね
ふく さん作 [524] -
初恋
思い出す初めて恋をした頃を僕にもまだこんなに人を好きになる力があった何年ぶりだろう十五年ぶりかな最近では溜息も増えたし食欲は落ちた何だか情けない気もした君を職場で見かけるだけで胸が切なくて目が合えば胸が痛んだ挨拶を交わした日は胸が弾んだし少しだけでも会話が出来た時は君で一杯になった『今度ご飯でも行きましょう』君の社交辞令かもしれない誘いを僕は真に受けたもちろん君はその約束を実現してくれたその日を
ふく さん作 [530] -
あなたの前では
『君は強いね』あなたにそう言われる度にまた自分を作った沢山我慢をして来た一人になっても決して涙は流さなかった一粒涙を流してしまえばきっと次々に溢れ出して止まらなくなる私の方が絶対辛いそんな事は当たり前だから極力被害妄想は避けた何の為に強がるのかそれはあなたの為嫌われないように迷惑はかけないようにあなたが笑っていられるようにそうする事で私は幸せを感じるから結局は自分の為いつからだろう私は本当に強く
ふく さん作 [430] -
もう一つの世界
『好きになってごめんね』僕がそう言うと『好きになってくれてありがとう』君はそう言って寂しそうに笑った声をかけたのは僕の方で次の約束を作ってくれたのは君の方だった惹かれ始めて気になり始めていつの間にか君を愛し始めていた踏み込んではいけないと分かっていたのにたまらなく綺麗で暖かい世界へ僕は引き込まれた君のいるもう一つの世界『きっと私の方が先にあなたを好きになってた』僕を見つめる瞳が胸に突き刺さって無
ふく さん作 [414]