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ニコルさんの投稿された作品が35件見つかりました。
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日常発作
世界のホントだとか本当は嘘だとか解ってることだけでも解らないことばかり早朝のニュースで安っぽいトラウマドアの外は多忙な日常過ぎる時間は一瞬で永遠に続くような気がした小さな頃の僕は目を閉じるだけで何にでもなれたホウキギターのジミヘンと机の上のショーステージおもちゃのロケットで月面着陸夢で見つけた月の石永遠のような時間は一瞬のうちに過ぎていった何も知らなかった僕は世界の全てを知っていた通りすがりの裏
ニコル さん作 [502] -
作曲中歌詞
大きな世界で小さな夢を見つけた小さな僕は大きな夢を見つけた夢はいつしか現実に変わっていくつもの敗北を味わったこれまで生きて言葉を覚えてきた背も幾分高くなったそうやって沢山の事が見えて来てそして何もわからなくなった…不意に目を閉じたら見えてきたものがあって…いつも以上に世界が広く見えたんだそして目を開くと…果てしない世界世界は僕を置いて廻る意味のないような日常を乗せて僕は笑われたくないから今日も先
ニコル さん作 [433] -
執筆中小説
井上百合香。イノウエユリカ…。イ…ノ……ウ…エ…ユ……リ…カ。私は何度も新しい自分の名前を確かめてみた。何の思い入れもない名前…。それは母親の再婚といっしょにやって来た。何かが変わる時というのはいつもおかしな気持ちがする。建前や規則というものはいつも突然にやって来ておかしな変化を受け入れさせようとするからだ。どこまでが本当でどこからが嘘なのか…。嘘くさい事実と本当みたいな嘘が頭の中を駆け巡って…
ニコル さん作 [481] -
自身喪失
長い人生の中でこぼれ落ちた小さなため息すきま風に吹かれて舞い上がりきしむ天井にぶつかりポトンと落ちた歩くための足はあるけれど歩くべき道は見当たらないそう思って振り返ると見えるのは歩いて来た長い道のり言葉を沢山覚えたけれど余計に気持ちは伝わらなくなった本当を知るにつれてそれ以上に嘘が見えてきた目を閉じると世界は黒目を開くと日常は白そして今ここにある焦燥感と消えてくれない自分
ニコル さん作 [454] -
人間バス
気がつくと僕はバスに乗っていた。いつから乗っているのかはわからない。ずっと前だった気もするしついさっきだったような気もする。僕は思いきって尋ねてみた。「このバスはどこに向かっているのですか?」しかし乗客は誰ひとり口を開こうとはしない。それどころかみんな指先ひとつ動かさない。僕は運転手に尋ねてみた。「このバスはどこに向かっているのですか?」運転手は少し困った顔をして答えた。「君はどこに向かっている
ニコル さん作 [475] -
星のふる夜
空には六十億もの星少年は重い瞼をこすりながら夜空を見上げた星巡りの歌にあわせて星達は一斉に輝きだす少年はひときわ輝く星に名前をつけたいつしかその星は少年にとっての特別となったどうしようもなく冷たい夜にも少年はその星に思いを巡らせるそうすれば胸がどきどきして幸せがあふれだしてなんだか急に明日が待ち遠しくなる空には六十億もの星人々は自分だけの星に名前をつけたいつしかそれはそれぞれにとっての特別になっ
ニコル さん作 [387] -
夢を探す王様
王様はお金持ち百万人の家来に、百万枚の金貨、それに世界一大きな冠を持ってる王様に手に入らないものなんてないなぜなら王様が王様だからあるとき小さな女の子が王様に言った王様の夢はなんですか?王様は困ってしまった王様は夢なんて持っていないなぜなら王様は王様だから王様は夢が欲しくてたまらなくなったそこで王様は夢を探しに行くことにした夢とはいくらで買えるのだ?王様が尋ねると人々は口を揃えてこう言いました王
ニコル さん作 [516] -
僕が僕であることに
学生時代の友人だったあいつが死んだ。話によると、飲酒運転のひき逃げの犠牲になったらしい。きっとあいつは何も知らないうちに死んだんだろう。自分が死んだことにさえも気づかずに。明日も同じような日常が来ると思っていただろう。昔、あいつと二人で弾いていたギターが頭の中に鳴り響く。夢の中であいつと僕は二人ギターを弾いていた。あいつは幸せそうに笑っていた。目が覚めると現実がめぐる。僕が死ぬまであと五十年。で
ニコル さん作 [458] -
非日常的日常
僕は突然君の心から消えてしまった。クラスメイトの話に笑顔で相槌をうち、幸せそうに振る舞う君は、いつもと何も変わらない。昨日、電話の向こうで、君はあんなに泣いていたのに。日常はあっけなく僕らを包み込んでしまった。いつもと変わらないその笑顔が、僕の心に重くのしかかる。二人で手を繋いで歩いた毎日は、何事も無かったかのように消えてしまった。外はこんなに晴れているのに。僕の心はなんだかとても虚しいよ。僕ら
ニコル さん作 [442] -
今日と明日の真ん中で見つけた唄
ロックンロールはやって来る。目を閉じて、耳を澄ますだけで。学級委員の山田さんが朝の会をはじめても、親父が女と逃げても、世界の裏側でミサイルが落ちても、君があいつとキスをしていても、明日世界が滅びたとしても、イヤホンなんていらない、冷たい夜にさらわれそうになった時、さりげなく、力強く、まるで少年のようにまっすぐに、ロックンロールはやって来る。君が明日も君であるように。
ニコル さん作 [449]