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優 さんの投稿された作品が25件見つかりました。
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あの日の夜?
やっとキョウの死を受け止め、現実なんだと確信した私はますます涙が止まらなかった。もう会えないし話す事もない 存在が記憶の中でしかなく、時間と共に薄れてしまう。人の死ってそうゆう事なのかな わからない… キョウの存在が在った事は私の中で余りにも大きく強烈に残っている。遺影を見つめていると今にも話だしそうだった「ありがとうございました 又来ます」 私は落ち着くとキョウの実家を出た。昔何回も訪れ、泊ま
優 さん作 [437] -
あの日の夜?
キョウの一周忌がやってきた。お通夜やお葬式にも行けなかった…行きたく無かった… 私は永眠したキョウを見ていない。キョウの実家を訪れると丁寧な対応でキョウのお母さんが出てきた「あ!おばちゃん!」キョウの子供が私に向かって笑顔で呼び掛けてきた。「元気?!久しぶりやなぁっ また遊びにきてや」私が言うと何回も頷いて相変わらずの可愛い笑顔のまま お母さんの方へ駆け寄っていった。案内された奥の部屋にキョウは
優 さん作 [438] -
あの日の夜?
「今度 肩から栄養とる管を入れる手術をするねん。 吐き気で食べられへんし貧血ひどくて… もう三回救急車乗ったでぇ」 内容に似合わない明るい口調でそう言いながら足をさすって話し続けた「むくんで靴が入れへん〜」キョウの足は倍程になっていた。「病院変わったら?やっぱり」 キョウの通う大きな病院の評判は善くなくいつも私は転院を薦めていた。あの病院に行くと癌患者はもたない… 昔からこの辺りでは有名な噂だ。
優 さん作 [516] -
あの日の夜?
私の悲しみの理由は2つ 1つは大事な友達が病魔に蝕まれ苦しんでいる事、もう1つは同じ母として痛い程解るキョウの子供を思う気持ち。色んな面で寂しい思いをさせて子供に申し訳ないと思っている心情が見ていて犇々と伝わってきた。まだ幼い我が子に 「ママはいつ死ぬかわかれへんから しっかり生きていかなあかんねんで!」 キョウは常にそう言い続けていたのだ キツイ口調で幼い姉妹に話すキョウの胸は悲しみではちきれ
優 さん作 [460] -
あの日の夜?
それから会う度彼女は激変していった。治療の辛さを話す時もキョウはキョウだった「もう 日によって食べられへんねんけど痩せていいかも… 髪は面倒臭いからそってん!楽やでっ」ゲッソリ痩せたキョウは折れそうだ。頭は帽子で隠していたけどスキンヘッドに剃っていた 変わらないのは豪快な笑い方と話し方だけだった「キョウは美人やから何をしても似合うよな 早く元気なってカラオケ行こう!!」治療のせいで動ける日
優 さん作 [500] -
あの日の夜?
仕事帰りの夕方 携帯が鳴った。また子供からかな?携帯を慌てて見るとキョウからだった。 こんな時間に珍しいな 普通にそう思っただけで話した。「もしもし キョウ?久しぶり!どうしたん?珍しいよなぁ。こんな時間に」「ごめんなぁ 今いける??」「うん いけるで どうした?」 「あんなぁ… 今日病院いったら紹介状でておっきな病院いかなあかんねんてぇ。 癌かもって」「え?! そうなん!」ずっと体調不良だっ
優 さん作 [502] -
あの日の夜?
キョウがいなくなってもうすぐ一年になる…私はキョウに二度と会えないという現実を信じられないまま時間だけ相変わらず慌ただしく流れた。夢には何回か出てきた…元気なあの頃のキョウだ。いっぱい笑って パスタが好きで お酒に強くて 男っぽい性格で 美人で 字が下手で 歌に詳しくて タトゥとピアスがいっぱいで 優しくて…私の親友のキョウ。夢の中で私は必死で話す。「たまにはこうやって 夢で遊ぼう。出てきな
優 さん作 [415] -
あの日の夜?
子育てに終われ 家計を助ける為仕事もしだした私は本当に慌ただしく毎日を送っていた。キョウから出産の連絡を受けるまでの月日もアッという間だった 仕事中にお見舞いにいった。私が子供を出産した産院と同じ所だ。 懐かしいなぁ もう5年も前か… 階段を登るとキョウの病室がありすぐ横には赤ちゃんが何人もガラス越しに寝かされていた。可愛い!!やっぱり赤ちゃんって天使、いや神様かも。暫く見つめていた「おめでと
優 さん作 [413] -
あの日の夜?
キョウはそんな事しない。絶対… そう思いながらも私の知らないキョウがいる。 それも確信した 寂しい様な不安にも似た変な感情で私はキョウに確かめたい衝動にかられた。 キョウから直接否定して貰い安心したかったから… 今度会ったら聞いてみよう。そう思いながら又ナカナカ会えない日が続いた。数ヵ月振りにキョウから来た電話は私をビックリさせる内容だった 「私 結婚するねん!来月。できちゃった婚!」そ
優 さん作 [366] -
あの日の夜?
結婚してからキョウの地元に越してきた私は小さなマンションで暮らしていた 田舎の小さな町 怖い位知り合いが繋がっていたりする 同じ階に住む若い夫婦も偶然キョウとは同級生だった。 うちに遊びに来ていたキョウを見掛けビックリした様である日私に話しかけてきた 「友達なんやぁ。あのコ 変わったね 中学の時 学校来てなかったから皆心配してたケド。鬱病?ひきこもり?かな… 何かそんなんで。」 私
優 さん作 [460]
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