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五十嵐 時さんの投稿された作品が155件見つかりました。

 
  • ロストクロニクル3―20

    このムシの大群と戦い始めてどれくらいの時間が経ったのだろう。タクトやミュークたちは体力の限界が近づいてきた。「このままじゃきりがないぞ!」「一時撤退だ!」「駄目だ。まだフラットが」そう声を上げたのはタクトだった。フラットは蛇のいる竹やぶに入って行った。 「諦めろ。どうせすぐ負ける」水の魔導師たちはたちはタクトの言うことを聞かずに逃げて行ってしまった。残ったのはタクト、パール、ウェドそしてミ
    五十嵐時 さん作 [399]
  • ロストクロニクル3―19

    「今なんて?」タクトは思わず聞き返していた。「その魔導師をこのまま生かす訳にはいかないだろ!」「そんなの酷すぎるわ!」パールも反抗する。「そいつは村をあんな風にしちまったんだぞ」さっきとは別の水魔導師がやけ野原となってしまった村を見た。ウェドが反論しようとした時「おい、何か来るわよ」ミュークが諭した。「あれ?ミュークさん・・・」「タクト、静かに」ミュークは唇に人差し指を当てた。「竹林だ・・・」確
    五十嵐時 さん作 [428]
  • ロストクロニクル3―18

    フラットが魔導石を強く握り締めると、まるで大気自体が熱を帯びたかのように周囲が暑くなり始めた。「魔導石よ・・・僕に力を」フラットの身体を炎の衣が包み始めた。ウェドは一歩引いた。「びっくりしたぜー」フラットの炎を浴びた人たちはなんとか生きていたようだ。「おい、聞いてくれ。お前らの中で水魔導師は何人いる?」ミュークが良く通る声で人々に問いかけた。「えーと、5人です」「そうか・・・こっちに来てくれ」5
    五十嵐時 さん作 [402]
  • ロストクロニクル3―17

    「なんて魔力だ」タクトはその火柱を見てただただそう思うだけだった。「おい、フラット、今自分が何をしたのか分かってるのか!」ウェドが倒れているタクトとシャープを下に見ながら、フラットに怒鳴った。「あなたたちが、邪魔したからですよ」フラットの声はどこか震えていた。「フラット、まだ今なら止めれるわ。さぁ、その石を手離して」パールも必死に説得を始めた。「ここならムシもいないぞ」「いや〜やっと安心できるな
    五十嵐時 さん作 [391]
  • ロストクロニクル3―16

    「爆発!?」「塔の上で何かあったみたいだ」タクトは塔へ向かって走ろうとした。「ちょっと待って!一体これはどうなってるの?」パールがそういうのも無理は無い。置いて行かれて、恐らくムシにいきなり襲われて、見つけたと思ったらぼくたちは戦っている最中で、助けたら周りには無数の竹が繁茂していて、こんなに暑くて、近くにはなぜかシャープがいて、おまけに突然の爆発だ。「分かった。手短に説明するよ」その頃、フラッ
    五十嵐時 さん作 [416]
  • ロストクロニクル3―15

    「し、竹刀」タクトには目の前の光景が信じられなかった。「どうなってるんだ」「さっきの攻撃は正直、びっくりしたわ。なかなかやるわね。でも・・・あれくらいでくたばると思ったら、大間違いなのよ!」言葉の勢いと一緒に手に持っていた竹を地面に突き刺した。「タクト、走れ!」ウェドの言葉と同時にまるで解き放たれたかのように、二人は別々の方向に走っていった。走ったかと思えば、早速後ろから何本もの先の尖った竹が地
    五十嵐時 さん作 [411]
  • ロストクロニクル3―14

    「凍っちまってるぜ」「よし、今のうちに塔へ行こう」塔は凍った竹刀のすぐ後ろにそびえていた。「うわ〜、すげぇな。完全に凍ってら」竹刀のすぐ横を通って塔の入り口の前に三人は立った。「ところで、全然関係ないんだけど、シャープはフラットのことをよく知ってるみたいだけど?」タクトがなんとなく尋ねた。「私とフラットは幼なじみなんです。フラットがリコードに来てから。ちなみに、ここ、リコードには炎魔導師はフラッ
    五十嵐時 さん作 [416]
  • ロストクロニクル3―13

    竹刀は竹を避けた二人を冷静な目で見ていた。「油断大敵、避けても無駄よ」「タクト!足下だ」タクトが身を翻した瞬間、足下から凄い勢いで先の尖った竹が生えだしてきた。「ウェド、これじゃあ切りがない。どうする?」タクトが次々と生えだしてくる竹を避けながら、ウェドに問い掛けた。「いい考えがある」ウェドも同じく竹を避けながら答える。ウェドがタクトに囁いた。「このやろう!」そう叫ぶと突然ウェドが竹刀の方へ走っ
    五十嵐時 さん作 [399]
  • ロストクロニクル3―12

    辺り一面は既に火の海と化していた。 「タクト、シャープを追いかけるぞ!」「パールはどうするんだ!」「大丈夫だ。あいつがこんなところでくたばる訳ねぇだろ。まずはシャープを追いかけるぞ。あっちはパールとは違って一人じゃ危険だ。そうだろ?」タクトはしばらく黙って考えた。「・・・分かった。塔へ向かおう」タクトたちは燃え上がる学校を背に、塔へ向かった。「居たぞ!」シャープは塔の前で立ち竦
    五十嵐時 さん作 [414]
  • ロストクロニクル3―11

    「すいませーん、コーディアさんはどこですかー?」パールは職員室の扉を勢いよく開けた。いちばん大きな机に座っていたミュークが驚いた顔を見せた。「コーディアさーん!」「はいはい。分かってる、分かってる。話は聞いてるから」奥からコーディアが姿を見せた。「こっちに来なさい」コーディアは廊下を歩き出した。小太りだが、早足だ。パールも後を追う。「あれ?あなたひとり?」初対面の時とは全く印象の違う喋り方だ。「
    五十嵐時 さん作 [424]
 
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