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五十嵐 時さんの投稿された作品が155件見つかりました。

 
  • ロストクロニクル3―10

    フラットはその声を聞くと同時に走り出した。「待てー!フラットー!」 「炎魔導師のくせにー!」「裏切り者ー!」フラットは一心不乱に逃げ続けた。追走を振り切って一息ついた時、やってきた。「可哀想に、なんて可哀想な子なのかしら」暗くなった村からひとつの声。「誰ですか?」「私は貴方の味方よ。安心しなさい」優しいがどこか冷たい声だ。「何処にいるんですか!」フラットは闇
    五十嵐時 さん作 [409]
  • ロストクロニクル3―9

    タクトは、呪いの種類まで見破るとはさすが校長だなと感心していた。だが、呪いが死の呪いだということくらいタクトも知っていたことだ。「タクト、何の話だったの?」パールが呑気に聞いてきた。「えっ、いや、別に・・・」問題はその呪いの期限があと少ししか無いことだ。「またあとでー」「じゃあなー」タクトたちは朝早くから起こされた。生徒たちが登校してくるからだ。「コーディア先生に会えるのは学校が終わってからそう
    五十嵐時 さん作 [460]
  • ロストクロニクル3―8

    「ミュークさん、最後に聞いても良いですか?」「なんだい?」「呪いを治すにはどうしたら良いんですか?」タクトは静かに聞いた。見てはいないが、パールがこっちを見ていることにも気付いている。「呪い?その女の子のこと?」タクトとパールは何故気付いたのか分からず驚いたが、ウェドは全く訳が分からないといった表情を見せている。ウェドに教えるのを忘れていたのだ。「驚いた?無理も無いわね。自分で言うのもなんだが、
    五十嵐時 さん作 [447]
  • ロストクロニクル3―7

    「問題?」「うん、王子が石盤の間に行くことを拒絶したんだ。それどころか王子は自分の兵を呼んで三人の若者を殺そうとしたの」「なぜだ?」「何故か。それは分からん」パールが二人の話しに割って入った。「多分、その王子も絶望してたんじゃないの」「ああ、多分そうだろうな」タクトは疑問に思った。一国の主であろう者が敵の圧倒的な勢力を見ただけで怖じ気づいて、『不死鳥』を復活させないというようなことがあるのだろう
    五十嵐時 さん作 [445]
  • ロストクロニクル3―6

    「何故呼ばなかったんですか?」タクトが聞いたが、その人物はまるで何かを思い出した様な表情を浮かべた。「そうだ!自己紹介がまだだったな。忘れとったわい。私の名前は、ミュークっていうんだ。このリコード学校の校長をしている。よろしくな」タクトたちは唖然とした面持ちでミュークの顔を見つめていた。もう何度「今更」という言葉が頭を巡っただろう。しかもこのタイミングで・・・「タクトです。もう一人の男の子がウェ
    五十嵐時 さん作 [471]
  • ロストクロニクル3―5

    「早速なんですがお聞きしたいことがあるんですが」タクトが老若男女全てを兼ね備えた校長に聞いた。「あ、ああ、忘れとったわい。なんだ?」そういうとその人物も椅子に腰掛けた。「なんでも聞いてちょうだい」タクトは迷った。ずっと聞きたかったことも本人を前にすると緊張して、なかなか口に出せない。何から聞こう。呪いのことか『勇者の血』かそれとも『木彫りの不死鳥』のことか・・・「それじゃあ、とりあえず『勇者の血
    五十嵐時 さん作 [512]
  • ロストクロニクル3―4

    「ごめんくださーい」タクトの声が玄関の前で響き渡る。「何かあった?」後ろからパールとウェドも入ってきた。「いや、何も」少し奥に入ってみると右手と左手には長い廊下が続いていた。その廊下は窓ばかりの壁と扉が一定の間隔毎に並んだ壁があった。そして、前には階段があった。「階段を上ろう」階段を上り切っても、先ほどと殆ど同じ光景だった。左右には長い廊下、階段の上には階段。「ねぇ、右に曲がってみましょう」パー
    五十嵐時 さん作 [470]
  • ロストクロニクル3―3

    「ごめんなさい」少年たちはパールの前に止まると手のひらを返した様にペコペコと頭を下げた。「どうして追い掛けてたの?」パールも年下にここまで謝られると、さすがに優しい口調になって聞いた。「実は僕たちの杖をあいつが隠したんです」少年たちは物悲しそうに言った。「そう、じゃあ今度からは気を付けてね」「はい。ごめんなさい」少年たちは踵を返しすと走って帰って行った。「意外と話せば分かる子供たちだったな」「そ
    五十嵐時 さん作 [440]
  • ロストクロニクル3―2

    「そろそろ着く頃だと思うんだけどなー」「もう少し先じゃないの?」タクトたちがクォールマークを出発してから大体、半日が経っていた。「村長さんは大体、半日で着くって言っていたのに」ウェドが密かに右肩を押さえた。「まだ肩が痛むの?」「ああ、ちょっとな」「無理無いわよ。たった2日しか休んでないんだもの」タクトは一人考えていた。なぜ、あの時あんなボロボロの体であんなスピードを出せたのか。それにウェイトも何
    五十嵐時 さん作 [475]
  • ロストクロニクル3―1

    ある少年が窓際の席に座りながら授業を受けていた。上の階では音楽の授業をしているのだろう、心地よい音色が流れて来る。周りは自分と同じ魔導師ばかりだ。「じゃあ、続きを読んでちょうだい。フラット君」 ぼーっとしていたところに不意に先生の声が入ってきた。「えっ?あっ、ああ、すいません」慌てて教科書を開けるが、何処を見ればいいのか分からない。必死になって探している時に
    五十嵐時 さん作 [451]
 
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