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萩原実衣さんの投稿された作品が71件見つかりました。

 
  • トモ・イキ?

    五十嵐の話に耳を傾けていた母親は、家族と共に医師の元へと向かった。五十嵐は、菜々と花音の元に来ると「臓器提供する事に、なったよ。ありがとう。最期にゆいの顔見ていって欲しいんだ」五十嵐の言葉に頷き、花音は、さっき逃げ出した場所へ菜々と戻ってきた。ゆいは、穏やかな表情をしていた。花音がゆいの顔に触れるとそこには、温もりがあった。花音の頬を涙がつたう。「…(ゆいちゃん、さようなら。)」花音は、心の中で
    萩原実衣 さん作 [355]
  • トモ・イキ?

    横たわっているゆいの姿からは、あの笑顔が想像出来なかった。「花音ちゃん…。」花音が振り向くと、五十嵐が疲れきった感じでたっていた。「わざわざ、ありがとうね。ゆい、あんななっちゃったよ」五十嵐は、声を震わせていた。花音は、あんなに大人に見えた五十嵐が、とてもか細く感じた。花音と五十嵐は、集中治療室のガラス越しにゆいと寄り添う母親の姿を見つめていた。「花音ちゃん。ゆいは、僕の姪っ子なんだ。」「えっ!
    萩原実衣 さん作 [393]
  • トモ・イキ?

    花音は、見覚えのある一輪の花が血に染まっていくのをただ…見ていた。「花音!花音!大丈夫?」沙希が呼んでいる声も耳に入らなかった。運び出された女の子が履いていた靴に見覚えがあった。「(やっぱり…。)」という絶望感が花音を覆った。立ち尽くしている花音の側を通り抜けた行ったのは、五十嵐だった。花音に気づく事もなく救急車に乗り去っていった。「沙希、ごめん。今日は…。」花音は、沙希の返事を聴かずに呆然と歩
    萩原実衣 さん作 [371]
  • トモ・イキ?

    花音は、五十嵐の言葉で涙が溢れそうだったが、ぐっと堪えた。「強がっちゃって…。」と五十嵐は、花音の頭をなでながらゆいのところへ走っていった。「お姉ちゃん、本読んで」ゆいは、花音を引っ張って大きなソファーに花音を座らせた。花音が膝に絵本を置いて読むのをゆいは、花音の膝の前から覗き込むように見ていた。花音は、逆さまでいいのかな?と悩んだが、ゆいは、片手に一輪の花を持ち、時折思いっきり匂いを嗅いで、ま
    萩原実衣 さん作 [395]
  • トモ・イキ?

    「結城さん、また 明日。」「桐生さん!ナナでいいょ!」花音は、照れながら「あっ、うん。」そういうと 一人家路に着いた。「おはよう!かのん」菜々が挨拶してきた。花音は、照れくさそうに「お、おはょ。ナナ…。」菜々が話を続けた。「みんながね、またお友達連れて来てって。明日、パーティーやるんだけど、どう?」「行こうかな?」花音は、すぐに返事をした。花音は、ひっかかっている事がある。相変わらず、沙希は、菜
    萩原実衣 さん作 [399]
  • トモ・イキ?

    花音は、五十嵐の挨拶を流しながら、「で…ボランティアの人と何処かに行くの?」と聞いた。「ううん。帰り道。そうだ!一緒にお茶でものまない」菜々の誘いに、「あっ、いいね。高校生じゃ酒っていうわけにもいかないしな」菜々の誘いにノリノリだったなのは、五十嵐だった。花音は、戸惑ったが…とりあえず、行く事にした。三人は近くの ファミレスに入った。三人は、注文するとドリンクコーナーにいった。花音は、菜々の事を
    萩原実衣 さん作 [412]
  • トモ・イキ?

    「( こんな簡単な事なのに…)なんで…。」花音は、拳を握りながら思わず声を出してしまった。菜々が汗を拭きながら、花音に笑顔で話しかけた。「いいんだよ。慣れてるし、私もみんなに頼まなかったから。」菜々は、続けた。「時間がかかるけど、自分で出来る事は、自分でやらないとね。いつも、誰かに助けてもらってばかりじゃね!」花音は、菜々のたくましさに言葉が出なかった。自分が菜々に断りもなく、手伝ってしまった事
    萩原実衣 さん作 [385]
  • トモ・イキ?

     花音は、沙希が行ってしまった事に心の中で、「(当たり前か…。)」と思った。「結城さん、一緒にご飯食べない?」花音は、菜々の席の前に廻り、聞いた。「いいの?沙希さん。私に気を使わなくても、大丈夫だよ。ありがとう。」菜々が言った。「私が、一緒に食べたいと思ったんだ。嫌なら…。」花音が言い終わる前に、菜々は、机の上を片付けながら…。「机私のだけじゃせまいかな?」笑いながら言ってくれた。菜々の側に花音
    萩原実衣 さん作 [373]
  • トモ・イキ ?

    花音は、沙希が朝から元気な事を関心した。相変わらず花音のペースなんてお構い無しだ。  「おはよう!どう?結城さんは?大変な事頼まれちゃったね」沙希が聞いた。「別に…。」と花音。 花音は、返事をしながらも菜々の存在が気になっていた。 「ねぇ、花音!今日、ヒマ?」沙希が聞く。 「ごめん。海斗と会う予定なんだ。」と花音。 海斗(かいと)は、花音の彼氏。隣の学校の3年。大学受験を控えた身で花音と逢う時
    萩原 実衣 さん作 [410]
  • トモ・イキ?

     担任に連れられて来た女の子は、17歳にしては少し小柄だった。クラスの全員が目を見張ったのは、彼女の歩き方、身振りが普通と違ったからだ。 「お〜い!前を向いてくれ。っておい!みんな前向いてるよ。」担任は、クラスの雰囲気とは、違った言葉で話し出した。 「えーっと、見ての通り転校生だ。結城さん自己紹介してくれ」担任は、彼女にふった。 クラスみんなの物凄い視線の中で 彼女は、満面の笑顔と物凄い大きな声
    萩原実衣 さん作 [454]
 
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