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ぐうりんぼ さんの投稿された作品が176件見つかりました。
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エリザベスドール(25)
バタバタン!部屋の出入り口の大扉が閉まった。メイド嬢が扉を開けようとしたが、鍵も掛かってないのに開かない!「お嬢様! お嬢様!どうなさいました!?お嬢様! ドアを開け下さいませッ!」 ガチャガチャ!ドンドン!メイド嬢は必死になってドアノブを回したり扉を叩くが応答無し。部屋の中ではフレデリカとディックが恐怖で立ちすくんでいた。テラスへ通じる窓が開かれ、外の雪まじりの風が吹き込んでいる。「な、何ィ!
ぐうりんぼ さん作 [637] -
エリザベスドール(24)
怖い表情で部屋に入って来たディック。いきなり、フレデリカの頬をバシーン!「フレデリカ!」「何んで、アンタがウチへ来たのよッ!?」「うるさいッ! 今夜の俺とのデートに来れないってオメェが言うからよ、来てみたらコレだッ!」ルークが起きると、ディックは間髪を入れず殴り飛ばした。慌ててフレデリカが止めに入る。「チョット、乱暴はやめてよッ!」「おいルーク! キャサリンと付き合っていながらテメェ、俺の女に手
ぐうりんぼ さん作 [691] -
エリザベスドール(23)
会食の準備が終わると、フレデリカはルークにワインを勧め、一緒に乾杯した。「今夜はわざわざ、来てくれてありがとう」「僕の方こそ…、誕生日…祝ってくれて、感謝するよ」「コレを、受け取ってくれるかしら?ルークの誕生日のプレゼント」品物を手渡すフレデリカ。中身は何と、ルークが前々から欲しがっていた若者向けのブランド物のジャケットだ。驚くルーク「コレを僕に?」「以前、アナタに迷惑をかけた印でもあるの。気に
ぐうりんぼ さん作 [650] -
エリザベスドール(22)
「…ディック・ブラウンと付き合ってるんじゃなかったの?」ヘレンがこう言うと、フレデリカは口を開けた。「付き合っているけど」「なのにどうして、ルークと? まさか、浮気」横から又、スージーが割り込む。「ディックと別れたいんだよね?」「ディックの事、嫌いなの?」「あんなゴリラ男とはもう、うーんざり!」益々、不機嫌な顔をするフレデリカ。強欲で乱暴、いつも喧しく命令口調のディックはフレデリカにとっては、ハ
ぐうりんぼ さん作 [591] -
エリザベスドール(21)
「キャサリン!?」驚くルーク。耳元にキャサリンの声無き声がした。─ルーク! ルーク!行かないで! アナタと別れたくない!─「ヒュー♪」近くで様子を見ていたシェリーは思わずニヤリと微笑んだ。放心状態になっても、キャサリンの魂がルークへの思いを強めている事をシェリーは実感したのだ。シェリーはルークに言う。「キャサリンとサヨナラするなんて、まーだ早いんじゃないの?」 ────────街を見下ろす小高い
ぐうりんぼ さん作 [617] -
エリザベスドール(20)
「…ジミーを殺した」「らしいわね」「この話しも聞いてた?」「うん、しっかりと。でも信じられない。エリザベスがカレを殺したなんて」「ルーク」マルスがやって来た。「ロバーツさん」「ちょっとイイかい?」「何ですか?」マルスはしばし、間を置いて話しを進めた。「症状が完全に良くなるまで、娘を専門の医療施設に入れる事にしたよ。その方が娘の為にイイと思うからね」「それがイイかもしれませんね。入院したら、連絡先
ぐうりんぼ さん作 [633] -
エリザベスドール(19)
その後、簡単な聴取を済ませるとモグレ警部は帰った。ルークは憮然とした表情で警部を見送った。「ルーク」シェリーがやって来た。「キャサリンの様子は、どう?」「相変わらずよ。ずっと、放心状態」「そっかァ」暗い気分のルーク。「警部さんとのやり取り、聞かせてもらった」「シェリーはどう思う?」「エリザベスと言う動く人形の事?」「警部さん、信用してくれなくて。頭に来るよ」「あんな超常現象、信じろって言う方が無
ぐうりんぼ さん作 [602] -
エリザベスドール(18)
「犯人は…、エリザベスです」「エリザベス?」「そうです。エリザベスです」「エリザベスと言うのは、君が持っていた等身大の人形の事だろう。私が聞いてるのは、犯人についての心当たりだ」「だから、エリザベスが犯人なんです」強い口調のルーク。「人形の格好した犯人の女の子も、エリザベスって言う名前なのか」「人形の格好をした女の子ではなくて、僕が手放したあの…エリザベス人形がキャサリンを襲ったんです」ルークの
ぐうりんぼ さん作 [625] -
エリザベスドール(17)
翌日…、ルークは学校が終わるとシェリーと一緒にロバーツ家の自宅を訪れた。ルークにとっては初めての自宅訪問。だけど、深刻な事態になっているだけに気分が冴えない。(こんな事態で、ガールフレンドの家を訪れる事になるなんて…)─キャサリンが昨夜、自宅で強姦に襲われ、ショックで気を失っている─シェリーがクラス担任から聞いた話しだ。2人が邸宅を訪れてみると、キャサリンはリビングのソファに座っていた。少しやつ
ぐうりんぼ さん作 [658] -
エリザベスドール(16)
鬼のような形相のエリザベス。ゆっくりとキャサリンに歩み寄って行く。逃げようとキャサリンは向きを変えたが、エリザベスはサッと前に立ちはだかった。そして、相手の首に手を掛けようとした。キャサリンは素早く身をかわす。だが、床に落ちていたクッションに足がつまずいて後ろへ転倒してしまう。すると、エリザベスは仰向け状態のキャサリンの体に馬乗りになった。暴れるキャサリンの両腕をガッシリと掴み、制止しようとする
ぐうりんぼ さん作 [630]