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ぐうりんぼ さんの投稿された作品が176件見つかりました。
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エリザベスドール(7)
ルークとキャサリンは国立美術館で開催中の話題のアート展示会を観た後、街の郊外にある湖に出かけた。季節は真冬なのに、今日は珍しく暖かい。2人は手漕ぎのボートで湖へ出た。回りには沢山のボート。乗っているのは若いアベックばかりである。ルークは一生懸命、ボートを漕いでいた。キャサリンは片手で水面を掻きながら自分の身の上話しをした。「家族は、別居している兄と両親の3人。父は貿易会社に努めていて、いつも忙し
ぐうりんぼ さん作 [471] -
エリザベスドール(6)
或る土曜日…、ルークはジミーから女の子を紹介する事を聞かされた。でもルークの方は、女の子と会う気なんて毛頭無い。 ジミーは「まあまあ、そう言うなって! 一度会ってみろよ、きっとお前は気に入ると思うぜ!」と半ば強引に中庭へ連れて行く。「どんなコ? 可愛いコだったりして」「ああ、すっげえ可愛いコだぜ!」女の子はジミーと約束して先に来ていた。「!」その女の子にルークの目が釘付けとなった。サラサラとした
ぐうりんぼ さん作 [478] -
エリザベスドール(5)
ルークは申し訳なさそうな表情で事情を話した。勿論、コレは…ルークが咄嗟に思いついたウソ。「犯人の手がかりは?」アースルからの質問に「まだ…今のところは」と適当に答えた。─人形が盗まれた─アースルはがっくりと肩を落としてしまった。ルークの方はウソを付いてしまって、ドキドキした気分になっている。「…」ニック先生は怪訝な表情でルークの様子を見ていた。迎えに来ている車に乗り込むアースル。校長先生たちやル
ぐうりんぼ さん作 [694] -
投稿予定のお知らせ ぐうりんぼ
ホラー部門で事情により投稿を中断する事になりましたけど、恋愛部門で是非、書き込みをしたい作品があります。この作品は某・出版社主催の小説投稿部門に投稿した作品なので、全編完成済みです。もし、状況が許されるなら、投稿しようと思っております。作品タイトル『愛の奇跡─私の気持ちは変わらない─』『愛の奇跡(続編)─里美と愛美─』内容的には良子シリーズに近いと思いますが、完全なオリジナルである事には変わりは
ぐうりんぼ さん作 [359] -
エリザベスドール(4)
或る日…、ルークは学校の校長室に呼ばれた。校長室には校長先生や担任の先生の他に、立派な身なりをした上品な老紳士がいた。老紳士は丁寧な挨拶を済ませると、話しをした。「君がルーク・ハリー君だね?」「そうですが…、貴方は?」校長先生が説明する。「こちらはバーソロン財団の会長アースル・バーソロン様で、この学校にも多大な寄付や援助をされている御方よ」「それはどうも、失礼しました」大変なゲストの前にルークは
ぐうりんぼ さん作 [697] -
エリザベスドール(3)
「ふーん」ため息付くルーク。この人形の素晴らしさを誰も分かってくれないのかと不満が出てしまう。ジッとエリザベスを見つめる。「ま、イイか。この人形の素晴らしさはフツーの人間には分からないから」ルークは自分を慰めるようにこう呟いた。ディックとティムは夜道を歩きながら会話していた。話題は勿論、ルークの事についてである。「呆れたぜ、ルークにはよォ。僕の恋人だなんてぬかしやがって」ティムは苦笑いしながら、
ぐうりんぼ さん作 [706] -
エリザベスドール(2)
ルークが通うL市内のウルトン高校…、「よーォ、ルーク!お前この頃、何だか楽しそうじゃねえか?何かイイ事でも、あったか?」友人のジミーが話しかけて来た。「いや、別にないけど」「ウソをつけ!いつも不機嫌なお前が上機嫌なんて、珍しいじゃねえか!」「珍しいかな?」「何があった?彼女でも出来たか?…んな事はねーよな?お前に女なんて縁がないしよ」「…」内心、カチンと来たルーク。今のところ、女の子と付き合う事
ぐうりんぼ さん作 [714] -
エリザベスドール(1)
あれから数十年以上の月日が過ぎた。バーソロン家の屋敷は既になく、夫妻の行方も分からない。人形のエリザベスは今、L市内のA骨董屋の陳列台に飾られていた。今となっては古い人形だが、不思議な事に年代的な古さを感じさせない雰囲気を漂わせている。見た目は美しいけど…、「ホント、でけぇ人形だ。売れねえし、邪魔でしょうがねえな」店のマスターは陳列品の整理をしながらぼやく。─いつまでも置いてもしょうがない。─マ
ぐうりんぼ さん作 [776] -
エリザベスドール 〈プロローグ〉
E国きっての大富豪…アースル・バーソロンと妻のサラーには1人娘がいた。名前はジーナ。とても可愛いくて、気立ての良い女の子。だが、生まれつき病弱の身。その為か、親しい友達がおらず、等身大の人形エリザベスを友達のように慕っていた。17歳の冬、ジーナは大きな病に侵された。しかも不運な事に、長くは生きられないと言う。─私はもう、助からない。死ぬ。─ジーナ自身、自らの余命を悟った。でも、死ぬ事は怖くはない
ぐうりんぼ さん作 [703] -
良子…ファイナル(終)
背中から多量の血を流しながらグッタリとなる良子。「何だ、この女!?俺の邪魔すんじゃねー!」アキトは尚も良子を切り付けようとした。…が、どこからともなく飛んで来た木製パレット直撃を受けて転倒してしまった。─誰だ!?─立ち上がって振り返ったアキト。目の前には厳しい顔で仁王立ちしている真愛の姿があった。ヒロシとヨースケはそれぞれ、木刀や竹刀を手に真愛の前に立ちはだかった。「何じゃないコラァ!よう、妙な
ぐうりんぼ さん作 [399]