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フェイさんの投稿された作品が112件見つかりました。
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ギャラクシーラリー102
「しかし、参りましたね」シンジが困った顔で遼一を見て言った。「うん。まさかの一泊だね。たぶん、他の参加チームとカチ合ってしまうな。次のゴール地点の発表は朝だって?…ううん…。なら、スタートも夕方位に一斉スタートかなぁ」遼一も珍しく困った顔で言った。「確かに今までのリードがチャラになるかも知れないけどポイントは取ってるんだから、あまり関係ないんじゃないですか?」美穂が自分の意見を言った。今までの彼女
フェイさん作 [341] -
ギャラクシーラリー101
シンジ達のデブワゴンが第2ゴール地点に滑り込んだのは、22時を過ぎた頃だった。H温泉のR館というホテルには第1ゴール地点にいた仮面の男と同じ格好をした人物が立っていた。「参加者だ」シンジは息を切らせながらバッチを男に見せる。仮面の男はバッチを受け取り、例によってパソコンで確認をした後で口を開いた。「おめでとうございます。チーム名 石塚クリーニングの皆様は、第2ゴール地点では、第2位でゴールされまし
フェイさん作 [343] -
ギャラクシーラリー100
運転席には遼一が静かにハンドルを握って前の車の列を眺めている。助手席には恋する女が座っていた。神野 美穂である。年齢は27才 イコール彼氏いない歴。性格は引っ込み思案。根暗。ネガティブ。おまけにちょっとオタク。そんな美穂だったが遼一に出会ってから少しずつ変化が起こっていた。ああアタシは今、恋をしてるんだな…とつくづく思う。遼一には妻子がいる。奥さんは自分と同い年だ。この恋を成就させようなんて美穂
フェイ さん作 [476] -
ギャラクシーラリー99
「ほら、この話題になるといっつも目を逸らすんだから。そーゆー曖昧な態度が乙女に淡い期待を抱かせるのよねぇ」 明菜がふざけて言う。「バカ話はここまでよ」ヒトミは台所に行ってしまった。あ〜あ、何でおじさん何か好きになってんだろアタシってば。でも本気だって事はバレないようにしなきゃね…。今のところ家族にはブラコンの類いくらいにしか思われてないようだし。しかし、本当にドコが良いんだろう。デブだし。いやい
フェイ さん作 [437] -
ギャラクシーラリー98
「出た!明菜のシンジびいき。後の二人はオマケなのよねぇ〜」「そんな事ないもん」これまた形のよい唇をとがらせて明菜が言った。「大体、あんなんのドコがいいのよ?我が弟ながらブクブク太ってさ。あんたも彼氏の一人や二人ぐらいいないの?せっかく可愛く産んであげたのに」冗談めかしてヒトミが笑う。この美人はころころとよく笑う。やはり三人と同じ石塚の血なのだろうか。「ふーんだ。こう見えてアタシ結構モテるんだから
フェイ さん作 [364] -
ギャラクシーラリー97
「お母さん、お茶を煎れたから休憩してよ」明菜が、伝票を整理しているヒトミに声をかけた。「サンキュー。あらら、もうこんな時間?すぐお風呂の準備するわね」形のよい眉をちょっと上げて目を大きく開けヒトミが答えた。「もう、いいってば。そんなんはアタシがやるから」 明菜が半分あきれながら笑って言った。「お母さん働きすぎだよ」「うーん。でも三人が頑張ってるから、ついつい張り切っちゃうのよねぇ」三人とは、この
フェイ さん作 [423] -
ギャラクシーラリー96
高速道路を走る車に四人の人間が乗っていた。三人は男で一人は女である。女はギャラクシーラリーの参加者であったクミである。クミのチームはレースをリタイアしていた。三人の男は刑事だ。後部座席のクミの隣にタカヤマが、助手席にはユウジ、運転席にはトオルがそれぞれ座っていた。三人の刑事はクミにレース参加の経緯やレースでの出来事を訊き終えた所だった。「なるほど。では、レースには純粋に一参加者として登録していた
フェイ さん作 [369] -
ギャラクシーラリー95
H温泉を目指して、市内を走る2台の車があった。先を走るのが石塚クリーニング店のステップワゴンである。三人のデブを乗せた車は軽快に目的地を目指していた。デブワゴンに遅れる事5分。三人の失業者を乗せた白いイストが走る。「このままだと、渋滞にハマりますよ。どうしますか?遼一さん」ステップワゴンのステアリングを握るシンジが携帯電話に向かって言った。「このまま渋滞を進もう。下手に回り道をするより速いはずだ
フェイ さん作 [413] -
ギャラクシーラリー94
さて、この物語はこれからいよいよ核心へと向かう。天才デブのシンジ。トップミュージシャンの三人の歌姫。スーパーアイドルのタクヤ。体力抜群のケイン。したたかに世を渡るオカマのイッコー。危険な刑事達。謎の主催者。妖艶な美女達。石川遼一ら失業者達。走り屋。暴走族。様々な人々の思惑を含み物語は加速してゆく。しかし、この物語がどうなろうと、世の中が何か変わる事などない。劇中で人が死のうが、不幸になろうが、恋
フェイ さん作 [612] -
ギャラクシーラリー93
三人の美女は、坂元運転手にしばらく待機するように指示し、Fタワーへ走って行った。レースって何の事だろう?まぁ良い。客は美人だし、ここまでの料金は少し色を着けてもらっている。また乗ってくれるだろうか…。三人の美女が再び走って戻って来た。「坂元さん、アナタ…H温泉の方面に土地勘はあるかしら?」リーダーの女が言った。「H温泉なら、かみさんの郷ですよ。大体わかりますよ」女は数秒間考えていた。坂元にとって
フェイ さん作 [513]