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ハバネロベッパーさんの投稿された作品が55件見つかりました。
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シャドーオプス35
‐ホワイトハウス オペレーションルーム‐ 「凄いわね…あれがシールティーム?」 「はい国務長官。彼等がシールです。そのシールの中でも、最精鋭部隊デブグルの隊員です」 「武装勢力は結局何人いたの?」 「外に5人、屋内に6人です」 「で、シールは何人で突入したの?」 「二名です」 「たったの?二名?」 「はい、たまたまあの二名が一番速くあの場所へ駆けつけられたものですから」 「それにしても…見事ねえ…
ハバネロペッパーさん作 [416] -
シャドーオプス34
綺麗な碧い瞳に金髪の、いわゆる王子様のような白人がにっこり微笑みながら私を見つめている。 「お怪我は御座いませんか?ミス」 とろけるような優しい声で話しかけている。 「い…イエス…イエス…」 「それは良かった。お手をどうぞ。立てますか?」 何?これって夢?恐怖で頭いっちゃったのかな… 私は舌を噛んでみた…痛っ!…現実だ… もう一つの影はタックの縄を切り猿ぐつわを外すとタックの肩を叩いた。 「待たせ
ハバネロペッパーさん作 [390] -
シャドーオプス33
男達はタックを椅子に縛り付け猿ぐつわをかませると、私とパムを部屋の隅に座らされた。部屋はタックに向けた照明一つで他は嫌な暗闇が支配している。 「準備できたか?」 リーダーがカメラのセッティングを確認している。 「繋がった」 ドイツ人らしい男が指を立てた。 「見えるか?このゴリラが?…そうか。お前達が見殺しにするんだぞ!わかっているのか?…国務長官自らお出ましか?たいそうなもんだな…このゴリラはアメ
ハバネロペッパーさん作 [426] -
シャドーオプス32
冷たい… ナイフの刃はやけに冷たく感じた。 「この女やゴリラどもを助けたかったら、10時間以内に100万ドル用意しろっ!用意しなければ皆殺しにする!」 撮影完了か… 100万ドルか… なんか安い気がする 100万ドルあったら何するかな? 家建てて、それから…あ、こんな事考えてる場合じゃないんだ 部屋に戻されると3人だけになった。 「ねえ、あの背の高い男、ドイツ人よね?」 「らしいな。最近多いらしい
ハバネロペッパーさん作 [380] -
シャドーオプス31
「私達は子供達の健康と栄養状態を調査しに来たんです。IDも書類もあるはずです」 私はなるべく怯えた風を装った。「確かに…あるが、どうせフェイクだろう?CIAがよく使う手だ」 !? ドイツ訛り… ドイツ人? やっぱり… 最近ネオナチやイスラム原理主義に傾倒するドイツの若者がイエメンで軍事訓練を受けているという情報がある…アルカイダに組する若者もいるらしい… 貴重な情報になる可能性がある… 色々探らな
ハバネロペッパーさん作 [385] -
シャドーオプス30
私もパムも同じように拘束され車に押し込まれた。 男達は無言のまま車を走らせた。 隣でタックがFUCK! FUCK! FUCK!…と小さく永遠と繰り返している。嫌な奴…うっとうしいのよっ!車が大きく揺れたついでに私は思い切りタックの足を踏んづけた。ファック!タックが叫んだ。黙れっ!と声がするとタックがうめいた。どうやら覆面男に殴られたらしい。私は思わずほくそ笑んだ。果てしなく続くのかと思われた最悪
ハバネロペッパーさん作 [389] -
シャドーオプス29
様々な事に憤りを感じながら再び訪れた日本で、私にはしなければならない事があった。 それは、被災地と被災者の様子を映像におさめ、彼に送るこ事。 これは彼からの直接の指示ではなく私の上司からの指示だった。 私の上司…それは… NISー米海軍情報局の情報士官チャック中佐からのものだった。 表向き、私はIT関連の企業に勤務している事になっている。 けれど実際の仕事は海軍情報局の上級アナリスト。 ただ、ティ
ハバネロペッパーさん作 [389] -
シャドーオプス28
彼がたいへんな任務に就いているとき、私は再び日本の地を踏んでいた。 震災から数ヶ月経っても、なかなか状況は好転していなかった。 仮設住宅の完成は予定よりはるかに遅れ、政府民主党の駄目さ加減を露呈する結果となっていた。 私は憤りを禁じ得なかった。 これほど日数が経っても、未だ満足に物資が届かない現実があった。 道路が通れないから… なら何故ヘリコプターから物資を空中投下しないのか? 法律で許されてい
ハバネロペッパーさん作 [344] -
シャドーオプス27
「あの時すぐにわかりました。私の同志を射殺したあの射撃は、海兵隊やレンジャーでは出来ない。私達は幾度となくアメリカ軍と戦っています。あんな射撃を見たことはない。急所を完全に撃っていた。それに、あなたが私を取り押さえる素早さ。全く違います。あの時…私はあなたの目を見ました。黒い瞳だった。アメリカ人では無いと感じました。取り押さえ方も違った。どことなく優しさがありました。日本人だと…確信しました」 だ
ハバネロペッパーさん作 [406] -
シャドーオプス26
マスターは咳き込み身体を震わせながらアメリカへの恨みを吐き続けた。 僕は黙って聞いていた。 マスターの言い分には正直共感する部分が多々ある。 何故アメリカが世界の基準なんだ? 何故自分達だけが正義なんだ? アメリカは強大な武力で我々を虫けらのように殺戮しているではないか! イスラエルも同じだ! まくしたてるように怒りをぶちまけたマスターは、荒い息を鎮めるように黙り込んだ。「アメリカが変われという事
ハバネロペッパーさん作 [384]