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ハバネロベッパーさんの投稿された作品が55件見つかりました。
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シャドーオプス15
任せろか… 悪いが、お前らCIAの任せろは信用できないんだよ… の、言葉をぐっと飲み込んでタックが用意したボロボロの車に乗り込んで秘密基地を後にした。 「こう言っちゃ悪いが、奴らは信用できないなあ相変わらず」チェスがボソッとバックシートに身を潜めながら呟いた。 「そうだな…」 僕は首の後ろに鉛の様な重さを感じながら周囲に注意を向けながら車を走らせた。 CIAは世界一巨大な諜報機関と言っても過言では
ハバネロペッパーさん作 [383] -
シャドーオプス14
「子供達はどうするんだ?」 バフがマスターを立たせながら聞いた。 「保護する。こんなにされて…」 年端もゆかないこの子達の未来を思うと、無性に腹が立つ。 「行くぞ!」 マスターの車に全員乗り込みその場を離れた。 子供達はCIAが保護するはずだ。ともかく、マスターをCIAの秘密基地へと連行しなければならない。 但し、細心の注意が必要だ。 さもないと、ファルージャでのブラックウォーターの連中の惨劇を再
ハバネロペッパーさん作 [403] -
シャドーオプス13
新月から二日目 まあ、悪くないタイミングだ CIAからの情報では、マスターはあと30分程で戻るらしい いつもの何とも言えない嫌な感覚が全身を駆け巡る 不安と恐怖と緊張と訳の分からない正体不明の高揚感 正常なストレス反応だ こういう時にはその反応を素直に受け入れ、震えるなら震えきることだ ピークを迎えれば、逆に落ち着いてくるふー… 静かに長〜く息を吐き出す 身体がスタンバイOK!のサインを出す 〔J
ハバネロペッパーさん作 [556] -
シャドーオプス12
まずい! ティームの者全員が焦った。 少年を何とかしなければ、近くにいるイラク兵にしらされてしまう。 早く捕まえて、飴やらガムでなだめすかすか、もしくは…殺す。しかし… マクナブ氏は書いている。 そんな事をして、一生悪夢を見続けるなんてまっぴらごめんだ また、別なところでこうも言っている。 我々はSS(ナチス親衛隊)ではなく、 SASなのだ、と。さて、話を戻そう。 「バフ、銃は何だ?」 バフは銃器
ハバネロペッパーさん作 [392] -
シャドーオプス11
「じゃあ、今回の作戦に関して僕から説明する。まず、閃光弾は使えない。近隣の住民達には気づかれてはならないからだ。カーボーイ的な突入はしない。完全なサイレントオペレーションだ。それと、みんなもわかっているとおり、リーダー格…マスターは生け捕りとする。あとの二人は…」 「制圧…だな」バフが微かに眉間にシワを寄せながら言った。 制圧…すなわち、射殺だ。 皆、胃が重いのだ。 巷では、特殊部隊員に関する勘違
ハバネロペッパーさん作 [385] -
シャドーオプス10
CIAからの指令が届くまでの3日間、僕は可能な限り情報収集をしていた。 ターゲット周辺の状況や住民達の素性、ターゲットの間取りから入り口、窓の数、出入りする人間。 そして子供達の様子。 おおよそ10歳から13歳あたりの男の子が三人と、同じく10歳位の女の子が一人。 彼等はみな麻薬漬けにされ、映像と言葉により洗脳されていた。 こんな幼い子供達を麻薬漬けにするなんて… 湧き上がる怒りを僕は必死で抑えた
ハバネロペッパーさん作 [372] -
シャドーオプス9
東京やニューヨークと違って、アフガニスタンのこのエリアのとてつもなく素晴らしい点は、 夜が本物の暗闇を連れてきてくれる事だ。 晴れた夜空に所狭しと散りばめられたら星々の輝きの美しさは言葉では表せない。が、月も星も見えない曇天の空は逆に、僕の任務にはこの上なく有り難いシチュエーションだ。僕は日本の歴史の中で活躍した偉大なる祖先達の知恵を最大限活用し、任務に望む。 その祖先達こそ忍者だ。 彼等の知恵や
ハバネロペッパーさん作 [370] -
シャドーオプス8
そのパメラからCIAにもたらされた情報は、局員達の興味をひくには十分過ぎる程だった。 自爆テロ犯養成工場とも呼べる程の場所があるかもしれない CIAは局員を向かわせようとしたが、パメラの情報によれば、危険レベルは最高だとの事で、CIAは急遽デブグル隊員を送り込む事を要請したのだった。 そこで、白羽の矢がたったのが僕だった。 僕は夜中に誰にも見られずにパメラの家へと入った。 そして、地下室が僕の作戦
ハバネロペッパーさん作 [370] -
シャドーオプス7
その2ヶ月前 僕はカブール近郊の村のある家の地下室にいた。 この家の主は、パメラという30代半ばの女性で、CIAの工作員として活動していた。 彼女が工作員になったのは、教師をしていた妹がタリバンにより暗殺されたからだった。 タリバンは女性教師の暗殺を繰り返していた。 パメラは妹の身を案じ、教師をやめるよう何度も説得してきたが、子供達には絶対に教育が必要だからと、妹は姉の忠告を聞き入れなかった。 目
ハバネロペッパーさん作 [375] -
シャドーオプス6
その報せは、基地中を駆け巡り、私達家族をパニックに陥らせた 8月だった 私は週末に開かれるティームメイトの奥さんの誕生パーティーの為のケーキを作っていたところだった 「ユキ!ユキ!」 ドアを激しくノックするその声は、バフの奥さんのリンダだった 「OK!OK!今行くわ!」 私は何を慌てているんだろうと、バターの付いた手を拭きながら玄関へと向かった 「どうしたの?そんなに慌てて」 リンダはいきなり私に
ハバネロペッパーさん作 [361]