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うみ さんの投稿された作品が6件見つかりました。

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  • パンデミック?

    田中は焦っていた。なんとしてでも元村直樹を見つけ出し病院に連れ戻さなければ、自分の命が危ないのだ。この時もう元村直樹を含めその家族はこれから国家が巻き起こす前代未聞の不景気対策に巻き込まれていたのだ。田中が出て行ってしばらくたったが由紀子は玄関に立ち尽くしていた。田中は勤めていらしたと言った…ということは、やはり直樹は保健所へ行ったのだろうか。そしてもうひとつ…なぜあんなに簡単にドアを開けてしま
    うみ さん作 [544]
  • パンデミック?

    「くそっ!!なんでだよ!!」直樹はすれ違う人たちの冷たい視線も気にせず暴言を吐きまくっていた。「ままぁ、あのおじさんどおしたのー?」「りょうちゃん!!見ちゃだめよ!!」もちろんこの親子の会話も今の直樹には聞こえない。ピンポーン。「はぁい!!」こんな時に誰だろうと思いながらも由紀子はドアを開けた。「お忙しいのにすみません。わたくし元村直樹さんの勤めていらっしゃった病院の院長をしております田中と申し
    うみ さん作 [454]
  • パンデミック?

    ところ変わって保健所では、直樹の怒鳴り声が響いていた。「なぜです!?!?なぜ、僕は働かせてもらえないのですか!?!?」「だから何回も言ってるぢゃないですかぁー。ウイルスの感染者が出始めてから、家族のために貴重なタミフルや予防接種の道具を盗む医者が増えたので、国が認めた医者しか働かせてあげられないんですよ。残念ですが諦めてください…。」係員がうっとうしそうにさっきから何回言ったであろう説明をし続け
    うみ さん作 [502]
  • パンデミック?

    「やった!!学校行かなくていいんだねっ」無邪気に喜ぶ息子を見ながら元村由紀子は悩んでいた。夫である直樹はきっと病院内に隔離されるかあるいは正義感の強い彼のことだ、保健所に行きインフルエンザ患者を助けたいと言い出すかもしれない。なぜ夫は開業医ではないのだろう?今さらになって勤務医である夫に腹立たしさを感じた。開業医なら国から言われた通り、訪れてきた患者を好きに追い返す事ができるし、インターホンで要
    うみ さん作 [481]
  • パンデミック?

    その時、院長室にあるテレビの画面がいきなり切り替わり国営の放送局のニュースキャスターが映し出された。「臨時ニュースをお伝えします。本日未明、北海道にある病院で鳥インフルエンザによる死亡者がでたという情報が国へ通達されました。これによりただ今から日本全国民に外出禁止令を言い渡します。」「やはり北海道でも…」「院長!!僕はどうすれば!?」「まずは国から支給された防護服を着てパニックに陥っている患者達
    うみ さん作 [609]
  • パンデミック?

    その日、都内の病院で一人の患者が死んだ名前は沢村千夏。死因:新型インフルエンザそう、日本ではじめて鳥インフルエンザの感染が認められた患者である。「やはり…この子は2週間まえの冬休みを利用してインドネシアに家族旅行へ行った。そのときにインドネシアで流行っていた鳥インフルエンザに感染したのだろう。」院長の田中は千夏の主治医である元村を呼び出していた。「そうすると沢村さんのご家族にも感染の可能性がある
    うみ さん作 [606]
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