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エアロ(猛烈なスランプ) さんの投稿された作品が23件見つかりました。

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  • The Last Escape 第*章 2

    車内の温かさについうとうととし、危うく乗り過ごしてしまうところだった。ついにバスが報道局に着いた。大事な荷物を忘れそうになり、小銭を取り落とし、降りるときに転びそうにもなり、…それでもどうにか、バスを降りた。「…あれ?」派手に盛ったブロンド。紫とピンクの服。後ろ姿でわかる。あれは…「ラインフォード先輩?」その声で彼女も私に気付いた。ああ、やっぱり…でも、どうして、ここに?「あぁ、リーナじゃない!
    エアロ(猛烈なスランプ) さん作 [331]
  • The Last Escape 第*章 1

    「えーと…どれだったかしら…」今にも崩れんばかりのたくさんの本が並んだ本棚。私はその中から目当てのファイルを選び出し、強く引っ張り出した。「!!」崩れる、そう思った時にはもう遅かった。バサバサッ、ドサッと色々なものが落ちてきた。その中に、目当てのファイルもあった。紙の海の中でファイルを拾い上げ、中身を確認した。良かった。中身はちゃんとある。《ルーセント氏殺害その他の事件に関連する贈賄の記録》―割
    エアロ さん作 [349]
  • The Last Escape 第四章『凶暴性』 4

    「不正を…?」ああ、と彼は頷いた。ドーランドは、これまでに何度も、金を積まれては無実の罪を着せていたという。殺人事件までもだ。「俺は証拠を集めたかった。大頭領暗殺があった当日、俺にアリバイが無かったのは、大頭領の暗殺予告をしていたある組織に単独で潜入しようと思っていたんだ。…それが、こんな事になるなんて」自分と母を見捨てられたリーナも、ドーランドを恨んでいた。彼女は相変わらずアルファを全く信用し
    エアロ さん作 [382]
  • The Last Escape 第四章『凶暴性』 3

    「俺が養子なんだって事は、前に言ったよな?」覇気のない質問に、私は頷いた。この国の警察のトップ、ドーランド長官。アルファが彼の養子だと知った時は、心底驚いたものだった。「その前は孤児院で暮らしてた。そのまた前の事は、誰も、何も知らない」「・・・。」彼のことだ、もう何を言われても驚くまいと思っていたのに、返ってきた答は至って順当で、何だか拍子抜けした。が、話はまだ終わらなかった。「…俺以外は。」彼
    エアロ(飽きてきた) さん作 [384]
  • The Last Escape 第四章『凶暴性』 2

    が、甘かった。私はこの日、彼の暗黒面を知ってしまったのだ。恐らく、彼も隠したがっていた、暗黒面…凶暴な、もうひとりの彼を。「アルファ…?」「違う」「…えっ…?」彼は、髪を振り乱しながら恐ろしい形相で振り向いた。「違う!!…俺は…俺は…」「どうしたの?…何が違うの…?」「アルファなんかじゃ…」その時は、意味が分からなかった。彼は私の口を塞ぐと、私を草の上に押し倒した。「!?」「なあソフィア…ここで
    エアロ(かなりの遅筆) さん作 [357]
  • The Last Escape 第四章『凶暴性』 1

    「怖くない?」あれから、また何日かが過ぎた。もう、日数を数えることなど忘れてしまっていた。全部で半分は、過ぎただろうか。それでも、まだまだ怖い。いい加減、警察が動き出すはずだからだ。アルファの答えは、毎回決まっていた。「ああ、大丈夫。」だが、今回は少し変化があった。「でも…」でも?「…いや、何でもない」問いただそうか迷った。「…そう…?」が、止めておいた。立ち入った事を、これ以上訊くべきではない
    エアロ さん作 [427]
  • The Last Escape 第三章『兄妹』 5

    「ドーランド…って…」アルファは携帯を畳み、私に渡しながら言った。「やっぱり知ってたか。でもまさか、俺がスパイだなんて、思わないよな?」私は頷いた。けれど、信じられない。ドーランド長官の悪い噂は、色々と聞いている。金を積まれて、事件をもみ消したとも…アルファが、その息子なの…?しかも、リーナと兄妹だったって…「…ああ、今のうちに言っておくけど、養子なんだ、俺」「養子?」「男が生まれなかったからら
    エアロ (夏休み終了) さん作 [384]
  • The Last Escape 第三章『兄妹』 4

    相変わらず、けたたましい音が辺り一面に響き渡っている。「なるほど…確かに、チェーンソーの使用を禁止とは、誰も言ってないな…」じり、じりと彼は後ろに下がっていったが、そのうち取り囲まれてしまった。もう、駄目…目を反らす事すら、怖くて出来なかった。窮地に追い込まれた彼は、その時……?今、アルファ…何かした?余りに速すぎて、よく見えなかった。が、相手側には、何のダメージも与えていないらしい。気付かれて
    エアロ さん作 [360]
  • The Last Escape 第三章『兄妹』 3

    行ってしまう。私に背を向けて、アルファがまた、行ってしまう。私はその背中にすがりついた。「…ソフィア?」「行かないで…」「…そんな事言ったって、行かなきゃ…」「怖い。…独りに…なりたくない」「・・・。」彼はおもむろに振り返って、私の頭に手を置いた。「俺があんな奴らにやられると思う?」そして、くしゃくしゃと髪を乱すように、私の頭を撫でた。「すぐ戻ってくるから、少しだけ待ってて」そう言って笑った。何
    エアロ さん作 [373]
  • The Last Escape 第三章『兄妹』 2

    「…俺の親父と、その前の奥さんの娘なんだ」聞きもしないのに、彼は話し始めた。「腹違いの兄妹ってとこだな」私は何も言わなかった。・・・。五分後。「…相当、厳しいんだな、やっぱり」「何が?」「いや、おしゃべりなソフィアが、急に無口になったからさ」「あなたこそ」今日の彼は口数が多い。「…不安だからさあ、喋ってないと気が紛れなくて」私は耳を疑った。「不安…?」「俺ひとりだったら、きっとここまでは来られな
    エアロ さん作 [394]
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