携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 内田俊章 さんの一覧

内田俊章 さんの投稿された作品が142件見つかりました。

 
  • ラブレター

    さぐり ? 俊章は手紙をポケットに仕舞うと、トイレから出た。 そこには、工藤が待っていた。 「おぉ、伸也。居たのか?」 「あぁ、気になってな!」 俊章は工藤に、2通目の内容を、大方伝えた。 「しかし、あいつも可愛い顔して、中々やるな。呆れるよ」 工藤は、吐き捨てる様に言った。 「何か有ったのかな?雪子は、そんな人間じゃ、ないはずなに」 俊章が首をかしげながら言うと、工藤は、自分の頭を指差しながら
    内田俊章 さん作 [555]
  • ラブレター 〜第11話〜

    さぐり ? 1週間ほど経ったある日、雪子は2通目のラブレターを、俊章に手渡した。 この1週間、俊章は、雪子とその取り巻きを観察していた。 それを察知したのか、雪子にもその周りにも、余り変化を感じなかった。 休み時間に俊章は、トイレの個室に入って、手紙の封を開けた。 『こんにちは内田君』から始まり、この1週間、俊章は、逆にその子に観察されていたらしく、その感想が綴られていた。 それは、誉め讃える内
    内田俊章 さん作 [490]
  • ラブレター 〜第10話〜

    さぐり ? 工藤は遥に、大方の話をした。 「へえ〜。誰だろう?名前は教えてくれないの?」 「ああ」 「俊ちゃんって、結構人気があるから、探すのは難しいかもね」 「そうだよな」 「何かヒントになる物は、入ってなかったの?」 「ハートがプリントされた、ピンクのハンカチが入ってたらしい。しかも、香水付き」 「えっ!それって、ウブな子だよ、きっと。男子と付き合った事のない……」 遥は、思い当たる子が居る
    内田俊章 さん作 [551]
  • ラブレター 〜第9話〜

    さぐり ? 「それじゃあ、探りを入れて、問い詰めて見るか?」 工藤が、過激な言葉を口にしたので、心配になった俊章が言った。 「雪子を問い詰めるのか?」 「そりゃあ、そうさ!」 「余り、無茶はしないでくれよ!」 「分かってるって、心配するな。俊は、雪子本人だったら、その方が良いだろう!」 「……まあな……」 その日の放課後、工藤は、1年前から付き合っている、隣のクラスの『上野遥』と一緒にいた。 「
    内田俊章 さん作 [501]
  • ラブレター 〜第8話〜

    さぐり ? その日の昼休み、工藤は、せっかく大きくなったアルミ玉を、坂本に渡して言った。 「今日は、お前たちだけでやってくれ!俺と俊は、ちょっと用事があるから」 俊章と工藤は、玄関へ向かい、外靴に履き替えた。 2人は、グランドへ行くと、野球のベンチへ並んで座った。 「伸也、悪いな。相談に乗ってくれ!」 「何が有った?」 俊章は、昨日雪子からもらった手紙の事と、今朝の雪子とのやり取りを話した。 工
    内田俊章 さん作 [492]
  • ラブレター 〜第7話〜

    番外編登場人物紹介 ここで一時中断して、主な登場人物を紹介します。内田俊章:成績は中の上。運動神経はそこそこ。誰とでも平等に付き合い、幅広い人気は有るが、特定の子との交際の経験はない。リーダーシップを取るのが上手く、クラス委員等の経験は豊富。佐々木雪子:成績は上の上の優等生。可愛らしく、人気はそこそこだが、融通が利かず、極端に嫌う人もいる。俊章の初恋の人でもある。工藤伸也:成績は中の中。スポーツ
    内田俊章 さん作 [499]
  • ラブレター 〜第6話〜

    ときめき ? 「そうだよな、まだ1時間目が終わったばかりだもんな!」 「………」 「男だったら、誰だってあんな手紙をもらったら、嬉しくないやつは居ないだろう」 「お付き合いをしたいと思った?」 「だから、誰だって聞いてるだろう!それも教えないで、付き合う、付き合わないの返事なんて出来っこないだろ!お前もセッカチだな!」 雪子は又も、気まずくなって、さっさと階段を降りて行った。 「なんだ、あいつ。
    内田俊章 さん作 [493]
  • ラブレター 〜第5話〜

    ときめき ? 「返事?そんなの書けないだろう。誰に対して書けばいいんだよ!」 「それもそうだね」 「でも、ズルいぞ!お前は誰か知っていて、俺だけが知らないなんて、おかしいだろう!」 「分かったよ。そう言っておくから」 雪子は、気まずくなって、教室へ走って行った。 「お早う!」 俊章は、雪子より少し遅れて教室へ入った。 「おぉ、俊。これを見てくれ!」 工藤は、昨日より一回りも二回りも大きな、アルミ
    内田俊章 さん作 [595]
  • ラブレター 〜第4話〜

    ときめき ? 俊章は、心臓が高鳴るのを感じた。 便箋の他には、大きなハートがプリントされた、ピンク色のハンカチが入っていた。 俊章は、そのハンカチの匂いをかいでみた。 すると、香しい香水の匂いがした。一緒に入っていた便箋にも、封筒にも、同じ匂いが染み込んでいた。 俊章は今まで、『告白』等された事がない。ましてや、特定の女の子と、付き合った事がない。嬉しくて、飛び上がりたい気分だが、相手が誰だか分
    内田俊章 さん作 [587]
  • ラブレター

    ―第3話―\rときめき ? 教室へ戻った俊章は、雪子の周りを見た。 雪子と親しげに話をしている「山中早織」「矢野貴子」は、いつもと全く変わらない様子で、俊章を意識している様な素振りは、全然見えない。 俊章は、午後の2時間の授業が終わると、帰る支度を始めた。 すると、工藤が俊章のそばへやって来て、俊章の肩を叩いた。 「あぁ、伸也。今日は勘弁してくれ!そのうち話すから」 「おぉ、わかった。あいつらは
    内田俊章 さん作 [693]
 
利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス