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YOSIさんの投稿された作品が192件見つかりました。
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いつもの場所で エピローグ 1
大晦日の昼過ぎ、いつもより長く寝ていた哲彦は、メールのチェックをはじめた 麻由からは、『今年もいろいろあったねぇ…来年は、私も哲さんも幸せであれたらいいね』とゆう内容である。 そして、下原文子からも来ていた。 『ご無沙汰してます…今年も終わりますね。その後、何か身の回りの変化とか、哲彦さん自身にありましたか?私は…ないです。今、新しい道で、自分自身を保っていくのが、せいいっぱいです。…本当は、
YOSI さん作 [430] -
いつもの場所で74
「そっか…行ったのか」 「お前は、知ってたのか?」 「つい2、3日前にな…。由美さんは、家の事情。かすみさんは、辞めるってことだけメールしてきたよ」 「そうか…なんかさみしいなあ。やっぱり距離があると、なかなか付き合いは大変だな…。俺達みたいなおじさんが言うのも変だけど…」 「まあ…さみしくはあるよね。俺がはじめたことだけどね。でも哲ちゃんさあ」 「ん?」 「俺はこりてないよ。二十代前半の頃
YOSI さん作 [444] -
いつもの場所で73
「今年も、もう終わりだね」 「ああ…」 年末商戦に沸くデパートを歩きながら、 哲彦と麻由は語り合っていた。 「哲さん…あのね」 「ん?なに」 「私、来年から本格的に研修と実習が、重なるから、こうやって、頻繁に会うことって、出来なくなると思うんだ。…本当は、何もかも辞めて、東京に行きたいんだけどね…」 「でも、ずっと自分がやりたかったことなんだろ?」 「うん。私ね、哲さんに出会わなかったら、今も
YOSI さん作 [409] -
いつもの場所で72
「今年の大晦日は、どうする?」 いつもの場所で、3人が食事をしながら、年末に向けて話し合っていた。 「俺は…向こうに行って、その日に帰ってくるから、まあ…帰ってから行くよ」 「向こうって…誰かに会うのかよ?」 「まあな」 「まさか…麻由さんじゃないのか?」 「ああ…。連絡があってな。向こうから来るようなこと行ってたんだけどな。まあ、俺も年末は暇だから、行ってくるよ 特に、予定もないからさ」 「
YOSI さん作 [455] -
いつもの場所で71
「そっか…、まさかな。でも、世の中せまいよな」 「ああ…、なんかドラマみたいだよ。知り合いだったなんてな」 哲彦と義人は、お互いの出来事を話していた。 「しかしよお、哲の出会ったその子も、偶然としかいいようがないけど、哲は、そういった出会いが多いよなあ」 「まあ…ありがたいことだよ。」 「で、どうすんのよ?これからの展開として。哲ちゃんにしても義にしても、ここに来ることの意義が変わってくると思
YOSI さん作 [451] -
いつもの場所で70
「2人には感謝しなきゃね。こんな中途半端な俺を、相手にしていたこと…。改めてありがとう」 「ううん。義さんが優しい人だってことは、わかるの。…それに、義さんみたいな価値観の人に、私も由美も出会ったことがないから」 「そっか…。」 「ねぇ、義さん。私たち、これから義さん達が、こっちに来るだけじゃなくて、私達からも、東京に行こうと思うんだ。 そしたら、会えることは可能かな?」 「そりゃもちろん!
YOSI さん作 [462] -
いつもの場所で69
「義さん、もう出会って、長くなったね…」 「うん、俺もこの地で君と出会って、こんなに長く、こうして話せることは、すごく感謝してるよ。…きっと誰かが与えてくれた奇跡かもしれないなあ〜」 「奇跡?」 「うん…まあ、お前が言うなよ!って突っ込まれるかもしれないけどさ」 「ううん!そんなことないよ。私は、あのカフェにいて、義さんや哲さんに出会ったんだもん。きっとこの出会いは、見えない誰かの力が導いてく
YOSI さん作 [529] -
いつもの場所で68
麻由との最後の、お店でのやりとりを終えた哲彦は、麻由と昼食を取っていた。 「ごめんね。最後の出勤日もいてもらって…」 「いや、でもこれからは、自分の進むべき道に向かって、頑張ってね」 「うん…。でも哲さんこれからも会ってくれるよね?」 「もちろん!ただ、そっちの都合もあるから、なるべく早く予定を教えてくれたら、調整するし、いつでもこっちに来るよ」 「本当?…ありがとう」 「いや、こちらこそ、こ
YOSI さん作 [453] -
いつもの場所で67
3月、久しぶりに由美と再会した義人は、由美の表情が曇っていることに気づいた。 「どうしたの?」 「うん…あのね。やっぱり店閉めることになったんだ。…頑張ってきたけど。やっぱり、両親の体のこともあるし、私、スーパーで、アルバイトすることになったの…」 「そうか…でも大変だね」 「うん…。だから両親には、しばらく休んでもらうと思う」 「そうか…残念だよね。あの店の味を目当てに来てた人もいるしね。…
YOSI さん作 [471] -
いつもの場所で66
哲彦が、いつも通り、文子と昼食を取っていると、いつになく思いつめた表情をしている文子に気づいた。 「どうしたの?」 「え?」 哲彦の問いに、少し考えごとをしていた文子は、曇った顔で切り出した。 「あのね…」 「うん」 「父が体こわして、父の実家に帰ることになったの…私も会社辞めてね…ついていくことにしたの…やっぱり、ここまで私を育ててくれたし、長く生きていてほしいから…」 「そうか…行くなとは
YOSI さん作 [475]