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優風さんの投稿された作品が95件見つかりました。

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  • セピア色(カラー)5

    ・放課後、永井先生を交えて僕と剛は教室に残っていた。理由は朝のケンカのせいだ。まず、始めに何故ケンカに発展したのかを先生に聞かれた。僕は、今朝ドッヂボールをしてた時の事を一部始終話した。剛はムスっとしてずっと黙っていた。先生は、「もうすぐ卒業して中学生になるんだから。そりゃあ男の子だからケンカの一つや二つあるだろうけど……。ケンカ両成敗って言葉があるでしょ。二人とも互い互いに謝りなさい」先生の言葉
    優風さん作 [863]
  • セピア色(カラー)10

    ・同窓会当日、僕は主催者の一人として原田達と四人で行くはずだったが舞からの連絡を受けて一人遅れて行く事になった。「遅いぞ、貴士」僕が行くと既に原田はできあがっていた。普段から地声で大きな声が余計に耳に響いた。案の定、お約束の駆けつけ一杯をやらされた。遅れた時はいつもこうだ。覚悟はしていたがやはりお酒の弱い僕にとっては例えビアカンに入ったビールの一気飲みでさえも正直、けっこうきつかった。おかげで胸か
    優風さん作 [796]
  • セピア色(カラー)9

    ・11月も終わり、十二月にもなると一段と気温も下がり北風も余計強くなって本格的な冬が到来した。夜の街並みはクリスマスのせいもあってイルミネーションのネオンが華やかに輝き、またお店などでもツリーやその他の飾りが目立ち、店頭販売においてはサンタの格好をした店員の姿もちらほら見かけるようになって街全体がクリスマス一色といった感じの雰囲気に包まれていた。・恋人とクリスマスを迎えるのは二年ぶりだった。この日
    優風さん作 [802]
  • セピア色(カラー):ラスト?

    ・美香がロンドンから帰国する前日、僕はまた休日出勤をして朝から会社でパソコンと向かい合っていた。以前よりプランがあったA社との企画が本社で実行となった事からそのソフトの一部を担当となっていたが、その他の作業も残っていて、そっちを優先した事やプライベートでの生活問題ともいうべき事が多すぎて、今こうして時間に追われながら作業にとりかかっているのだが……。・一昨日の晩、ロンドンにいる美香から連絡があった
    優風さん作 [791]
  • セピアカラー(8)

    ・放課後、永井先生が黒板をバックに二人を写した。廊下では原田達を始め、大半のクラスメイトがそれを見てはやし立てていた。・僕は一人でジャングルジムにいた。掃除の時間が終わってから気持ちはふさいだままだった。ジャングルジムから降りて鉄棒の方へ移動しようとした時、美香が駆けよってきた。「どうした?」僕が問うと美香は、「はい!バレンタインのチョコ」そう言ってチョコを手渡してきた。「俺に!?」「そう。誰か
    優風 さん作 [885]
  • セピアカラー(7)

    ・僕と美香は無言のまま作業を続けていた。僕はなんて声を掛けようか悩んでいた。チラリと美香に目をやると目が合った。僕は慌てて目を反らす。自分でも顔が紅潮していくのがよく分かった。・先に美香の方から声を掛けてきた。「ゴミ、ここに集めたから一年生の拭き掃除手伝ってくるね」そう言うが早いか踵を返し、ステージを降りていこうとした。「あっちょっと待って」僕は慌てて早口で呼び止めた。“なに?”と言って美香が振
    優風 さん作 [897]
  • セピアカラー(6)

    ・バレンタインの日が訪れた。どうやら剛は今日、詩織に一緒に写真をとってほしいと伝えるらしい。何故、よりによってバレンタインなのか。その理由は逆バレンタインにあった。日本では女性から男性へアプローチする日と定められているが他の国では関係なく男性から女性へ贈り物をしたりアプローチするそうなのだ。それをTVで見て知った剛は逆バレンタインとして実行するというのだ。“チョコももらえずに断られたら爆笑だな”
    優風 さん作 [810]
  • セピアカラー(4)

    ・マラソン大会も無事終わり、バレンタインデーが近づいてきた。去年は義理チョコをクラスの女子二人からもらった。佑人なんかは毎年十個程もらっている。モテない原田達は“バレンタインデーなんてお菓子屋の陰謀だ”なんてひがみを言っている。多分、今年は小学校最後の年だから女子の皆も本命にしかあげないだろう。かと言って本命でくれそうな娘の確率も少ないから、まず今年はもらえないと考えて間違いないだろう。・その日
    優風 さん作 [695]
  • セピアカラー(3)

    ・僕達の学校は一学年一クラスで、クラスメイトは全部で三十五名いた。そして、二月にはマラソン大会が決まってある月でもあった。「あぁ、だるいよなぁ。なんで四キロも走らなきゃならんのかね」四時間目の体育の授業が終わって原田が言った。確かに四キロはしんどい。僕は十七名中、九位で原田は十三位だった。マラソン大会は毎年、二月の最初の土曜日と決まっていて後、三日と迫っていた。・昼休みが終わると僕達は掃除を行う
    優風 さん作 [691]
  • セピアカラー(2)

    ・「先生が来たぞ」誰かがそう言うと席を離れていた者も自分の席に着いた。最後の授業も終えて生徒達は嬉々してた。それから三十代前半の女性教師が教室に入って来た。そして、その日の日直二人が前に出て“帰りの会”が始まった。・その日の“帰りの会”は何事もなく順調に進み最後の先生の話しになった。「皆が卒業するまで後、二ヶ月を切りました。そこで先生から提案があります。提案と言うのは卒業アルバムに載せる写真の一
    優風 さん作 [697]
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