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優風さんの投稿された作品が95件見つかりました。
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セピアカラー(50)
・タバコを消し、ドライマティーニを口にした後、「それで彼女の姿を探したら見つけれたんだ」「はい、今しかないと思って声を掛けて少し世間話しをした後に連絡先を交換したんです」そこまで話してから僕もカルーア・ミルクを口にした。濃い甘さが口の中、一杯に広がった。「一度会うのは偶然で二度会うのは必然って言うんだよ。きっと神様が君達、二人を引き合わせたのかもしれないな」「畑中さんから舞を紹介されてから本
優風 さん作 [802] -
セピアカラー(49)
・街中を歩きながら畑中さんは話しを続けた。「舞ちゃんはさ、以前の彼氏にも浮気された事があって別れたらしいんだ。専門学校の同級生でさ。二回目までは許したみたいなんだけど三回目の浮気は舞ちゃんの友達と浮気したみたいなんだ。それでその彼氏には愛想が尽きて自分からピリオドを打ったらしいんだ」「そうなんですか?僕が聞いた話しだと彼氏が地元に帰る事で遠距離になるから別れたって聞いてたんですけど」「見栄を張
優風 さん作 [630] -
セピアカラー(48)
・畑中さんの言葉で周りの空気が一瞬、張りつめ凍えた感じさえ覚えた。畑中さんは僕から目を離しグラスの中のビールを眺めていた。そして、「実は舞ちゃんも含めて舞ちゃんの兄貴ともう一人の友達であの場所に俺達もいたんだ」そう言うとまた畑中さんは僕に目を向けた。僕はなんて言ったらいいのか分からず言葉を失い絶句した状態に陥っていた。グラスの中に残ってたビールを口にしてから畑中さんは続けた。「最初に俺が気づ
優風 さん作 [640] -
ボクのあだ名はコアラ君(2-2)
・席替えをしてから一週間が過ぎた。きゅうりは文句を言いながらも休む事もなく登校していた。ただ、授業中や班会の時等にしばしば順子と言い争う姿は見られた。ボクの方はと言うと大豆も斜め前にいる事やクラスの男子のアイドル、菜々子がいる事もあり班会も含めてきゅうりには悪いが楽しい時間を満喫していた。 ・授業も終えて帰りの会の時だった。この帰りの会の項目に“皆に報告したい事”という項目があってその項目
優風 さん作 [917] -
好きと言えなくて…(12)
・僕達はその後もカラオケを続けて歌った。龍太郎と優衣ちゃんは一緒にデュエットした。 ・そうこうしてるうちに午後三時を迎えた。加奈達女子三人がキッチンからケーキとフォークとお皿を持って来てテーブルに並べた。ケーキは生クリームの上にイチゴが乗っておりまた、サンタの人形とメリークリスマスと書かれたチョコプレートも乗っていた。「これ、大君が持ってきたんだからちゃんとお礼言ってね」加奈の言葉で僕達が
優風 さん作 [760] -
セピアカラー(46)
・仕事が早めに切り上がった事から畑中さんに電話で“今から行きます”と報告し僕は会社を出た。畑中さんがいた店は会社から徒歩で十五分程した所にあった。店に入ると畑中さんはカウンターでビールを飲んでいた。僕が来た事に気づくと隣の席のいすを後ろに引き、無言で座るように指示した。「お疲れ様です。遅くなりました」僕はそう言っていすに腰を下ろした。「適当に頼んでいいか?」「ええ、構いませんよ」畑中さんは店
優風 さん作 [603] -
セピアカラー(47)
・仕事が早めに切り上がった事から畑中さんに電話で“今から行きます”と報告し僕は会社を出た。畑中さんがいた店は会社から徒歩で十五分程した所にあった。店に入ると畑中さんはカウンターでビールを飲んでいた。僕が来た事に気づくと隣の席のいすを後ろに引き、無言で座るように指示した。「お疲れ様です。遅くなりました」僕はそう言っていすに腰を下ろした。「適当に頼んでいいか?」「ええ、構いませんよ」畑中さんは店
優風 さん作 [606] -
セピアカラー(46)
・次の日、出勤して自販機でコーヒーを買い喫煙所に行くと数名いた中に畑中さんの姿があった。とりあえず、僕はそこにいたメンバーに“おはようございます"と挨拶してからタバコに火をつけた。畑中さんは“おう、おはよう”と言ってからタバコを消して喫煙所を出て行った。畑中さん以外にいた年輩の上司達は政治の話しをしていた。僕はタバコを吸いながら黙ってその話しを聞いていた。すると、その中にいた“富山”という上
優風 さん作 [602] -
好きと言えなくて…(11)
・お昼ご飯を食べた後、僕は加奈と圭吾と一緒に食器を洗った。加奈を除いた女子の代わりに男子二人が洗う事を加奈が提案して僕達は男子はじゃんけんをして負けた僕と圭吾が洗う事になった。他のメンバーは食事の後と言う事もあってTVを見ながらゆっくりだべっている風だった。「これで食器洗い完了!」圭吾が最後のお皿を拭いて食器乾燥機に入れて言った。 ・リビングに戻ると優衣ちゃんと智美が“お疲れ様”と言ってき
優風 さん作 [647] -
セピアカラー(45)
・トイレから戻ると剛はビールを注文した。ついでに僕もウーロン茶を頼んだ。吐くまではいかなかったがけっこう酔いが回っていた。「誰かと誰かがくっついたら誰かが傷つくのが恋愛の法則なんだよ」串カツを食べながら剛は言った。僕も“そうだな”と頷いた。 ・「でも、まさか小六で年下の娘を好きだったとはなぁ」「お互い様だろ。俺だって剛が詩織の事を好きだって聞かされた時は驚いたよ」そう言ってから二人で顔を見合わ
優風 さん作 [659]