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凪 さんの投稿された作品が7件見つかりました。
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天使か悪魔か【6】完
「あれ?魔法がでない!」「はは!神の力を操れていないのか。神の力を一定の量以上使うと、魔法が出なくなるよ。」「そうなの?やだ…どうしよう。」「…優、誰それ?」「あ、琥珀の格好してるけど、私のお父さんよ。死んじゃったんだけど…遊びに来てくれたの。」琥珀は酷く動揺していた。 まあ、目の前に自分がいたら驚くのも無理はない。 「俺は、優を殺すために来た」「え!」「マリアに言われたんだ。優を連れて来いって
凪 さん作 [479] -
天使か悪魔か
琥珀と優は、結局ずっと話していて寮に帰るのは夜中だった。「柏木さん、遅かったじゃない。何してたの」「ちょっと教会へ…」「ふーん。あなた絶対怒られるわね。」「え?」「今日は夕方から教会に集まるって言ってたじゃない。」「それは明日ってクラスメイトの方が」「嘘ね!それなら話が繋がるわ。」優は息がつまった。 確かに否定はできない。涙があふれそうになり、とっさに部屋を出て行った。 「琥珀。」「どーしたの?
凪 さん作 [458] -
天使か悪魔か【4】
楽しそうに話す二人を見て、シスターはゆっくりと語り始めた。「二人はずっと一緒に遊んでたのよ。でも琥珀が老婆に引き取られた。琥珀はそのこと覚えてる?」琥珀はにわかに笑い「そのお婆さんすぐに死んじゃったよね、ボクのせいで」と呟いた。優も「琥珀は悪いことなんてしてないわ!」と、真剣になって言った。「でもみんなボクのこと『怪獣』って呼ぶ。やっぱり悪魔はひどいって。」「琥珀、悪魔だったの?」「言ってな
凪 さん作 [488] -
天使か悪魔か【3】
「優、この学校の死神伝説知ってる?」琥珀はいきなり真剣な表情になった。 伝説とは、以下のことだ。学校のどこかに死神がいて、会ってしまうと『お前の願いを3つ叶えてやる。叶えたからには礼をもらう。それなりの願いを3つ、どんなものでも良い。叶えてやる。』そう言われるらしい。そして願いを言わなければ喰われてしまう。願いを叶えてもらっても喰われてしまうのだが、その場合は全く痛みをかんじないのだそうだ。ただ
凪 さん作 [469] -
天使か悪魔か【2】
あるとき、優は中庭で絵を描いていた。暖かい色の優しい天使の絵だった。優はその絵をぎゅっと抱きしめ、父母の事を考えてみた。顔も解らない父母。解るのは、お母さんが天使でお父さんが悪魔ということだけ。ふと、前を観てみると見たことのない子が立っていた。「えっと…私、じゃまでした?」優が無理に微笑みながら話し掛けるとその子は「君の絵、すっごく暖かくて綺麗だね!」と、ニッコリ笑った。「あ、ありがとう。あの!
凪 さん作 [490] -
天使か悪魔か【1】
真っ白の純情な天使と真っ黒の粗悪な悪魔が戦争を起こす。ここは学校。入れるのは天使・悪魔のみ。そんな所に迷い込んだ女の子。透いた灰色の羽、純粋な瞳。それが柏木 優。彼女は、天使と悪魔のハーフ。この学校をトップで卒業したAngel『高見マリア』が母親。最下位で卒業したDevil『柏木乙夜』が父親。 天使と悪魔は恋愛をしてはいけないのが学校の掟。二人はそれを知っていながら誰にも見つからずに恋愛をして
凪 さん作 [534] -
いつもと違う日常
いつもの朝。いつもと同じ時間に起きた。そして、いつもと同じ時間に学校へ向かった。いつもと同じなのはそこまで。学校は鈍い鉄のにおいで充満していた。下駄箱には、ひとつひとつに赤い何かがこびりついていて不気味だった。「キャァァア」誰かの叫び声。こんな猫撫で声なのは担任の森岡 一美しかいない。コツ…コツ…コツ…近づく足音。私はため息をついた。「ゲームは終わりよ。麻子ちゃん。」コツ……「私が気付いてないと
73 さん作 [691]
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