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ホラーに含まれる記事が2664件見つかりました。
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山の中であった幽霊
私は幽霊を見たことがある。 これは私が実際に体験した話である。 私が中学2年の時だった… 私の学校では年に一度必ず登山をする。 しかし中学2年の時だけは違った。 1日かけて山に登山をするのが伝統だ。 その山は蝶が岳だ。 私が幽霊を見たのはその山ではない。 その登山の為の予行登山と言うものがあった。 伊豆が岳に登った。 私が幽霊を見たのはそこだ。 後で知ったがそこは幽霊スポットとしても有名らしい。
霧 [720] -
七つ目の七不思議
放課後の静まり返った図書室の中を1人の女子生徒が足音を響かせながら歩いていた。彼女は教室の一番奥の本棚の前で立ち止まると、一冊の本を取り出してページをめくった。そして、あるページを開くと、ページを破り、折りたたんでポケットに入れた。「これくらいの復讐…許されるでしょ…?」彼女は本を元に戻すと、図書室を後にした。「おはよ〜!」月島 桜(つきしま さくら)が教室に入ると、隣の席の広末 知香(ひろすえ
彩茶 [822] -
孤(こ) 四
クリスマス・ソングが流れている街を通り、美里は2日ぶりに家に戻った。 いつも「お母さん」と小走りで走ってくる昇太の姿はなく、布団が少し盛り上がっていたので、寝ているんだと思った。 買ってきた缶コーヒーを開けながら、妙に布団がきになる。 出かける日はすごい咳をしていたが、ぐっすり寝ているのか、妙に静かだ。 気になって布団を少し剥いでみた。 薄目を開けている昇太と目が合った、…と思った。 が、すぐに
彰子 [584] -
孤(こ) 三
12月23日 正午 この2週間位の間、昇太はご飯を食べさせて貰っていなかった。街ではクリスマスに浮かれ楽しそうな家族連れも多く見られるが、昇太は2学期が始まった頃の面影はなく、かなり体力も落ち、風邪をひいて激しく咳もしていた。 美里は出かける支度をしながら、咳をする昇太に、「うるさい!!」の言葉を浴びせた。「お母さん、お腹空いたよ、寒いよ」弱々しい昇太の声は美里の耳には聞こえず、鏡の前でメイク
彰子 [575] -
孤(こ) 二
2日程経って、美里は学校の担任の佐伯に呼び出された。「数日前、昇太君が左目の横にアザを作って、登校してきたんですが、お家で何かあったんですか?」「いえ、あの、公園でお友達と遊んでいて喧嘩になったらしいんです。普段は喧嘩なんて聞かないですが、男の子なので、そうゆう事もあるのかなと。」「そうですか…、2学期から目に見えて昇太君、元気がない日が多くなっていたので、声をかけていたんですが、『何もないよ』
彰子 [568] -
孤(こ) 一
「あんたなんか、うむんじゃなかった!!」 美里は大声で叫びながら昇太の背中を何度叩いている。「お母さん、ごめんなさい。…やめて…」「うるさい!!あんたが悪いんだ!!」息子に何か言われる度、苛々する。 自分でも訳が解らない状態になり、自分が子供に何をしているのか、頭の半分では解っていながら、それを感じると更にいてもたってもいられなくなり、また息子に手をあげてしまう。 昇太はお母さんが好きだった。お
彰子 [693] -
孤(こ)
11月30日午後5時10分雨が降る夕暮れ五歳の昇太は膝を抱えて部屋の隅にいた。左目の横に青アザもある。家には誰もいず、彼は淋しさの中で座っていた、目は虚ろ、表情は泣く様子もなく、ただ雨の音だけが響いている。昇太がここに座ってからもう一時間半が経っている、普通の子供であれば七時から始まるテレビ番組を楽しみにしている時間だ。 ふと、学校の作文の宿題を思い出し、居間に置いてある正方形のこたつに座った。
彰子 [668] -
もう、決まってる 完結
「何を言ってるの!?人に簡単に死ぬなんていっちゃダメよ!!」「でも、もう決まってるんですよ。」「何で俺が死ぬってわかんんだよ!?根拠も無しに言ってんじゃねえよ!」しかし小柄な男は冷たい表情で続ける。「根拠なら、あるよ。」「言ってみろよ!」「駄目だよ。まぁすぐにわかるよ。」そういうと小柄な男は学ランについたつちをはらい、その場を立ち去った。その後仕方なく教師は金髪の男に家に帰るように言った。………
颯 [790] -
もう、決まってる 1
放課後の中学校の校舎の陰。そこには二人の生徒。ドガッ!「お前意味わかんねぇんだよ!」一人の金髪でいかにも不良のような男がもう一人の小柄な男を殴った。「痛いなぁ…殴ることはないだろ?」「テメェ!!!」金髪の男は拳をあげ、また殴りかかった。「待ちなさい!!」ピタ………金髪の男は止まった。「何やってんの!?」女の教師。二人の担任だ。「こんなところで…」「こいつが変なこと言ってくんだよ!!」教師が最後ま
颯 [786] -
陰に眠る旅人は夢を見る。
生温い風がボクをくすぐった。下から上へ、なめるように風が吹き抜け、黒く、くすんだアスファルトの香りが鼻をつく。「まだだ。いや、もう無理か。いや、まだだ。いや、もう・・・。」前向きと後ろ向きな気持ちが”こころ”のなかでくすぶって、なんの意味も持たない独り言として漏れだした。『大丈夫か?』その言葉が鈍く頭の中に響き、ボクをさらに憂鬱な気持ちにさせた。「大丈夫なわけないだろ。」届くはずもない悲しい呟き
咲 [647]