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ミステリに含まれる記事が2060件見つかりました。
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GO AWAY#86
三人の人質を前にして雪野は、テレビカメラに向かって「私たちの目的はただ一つ!愛知県警視総監である渡沼敬一郎をこのスタジオに呼ぶことだ!私を指名手配犯にした張本人と直接話がしたいわ!これ以上警察に無様な事はさせられないでしょ?愛知県の代表者であるのだったら漢らしく正々堂々と対談しましょ?今直ぐ……と言ったら無理でしょうから今から一時間後の午後四時にこのスタジオまで一人で来なさい。警察はいくらでも連
速見 [468] -
探偵ゼロ 24
ガタンゴトンガタンゴトン・・・隼人は電車の中にいた窓の外の景色がさっと流れていく。日が沈みかけたそらは葡萄色に染まっていた。窓の中の自分を見つめながら、病院で零に言われたことを思い出していた「隼人さん、いいですか、一足先に伏見社長の別荘へ行って下さい。」「一人で・・ですか?」「ええ、そうなります。一応、内山刑事には隼人さんが行くことは言ってありますので、警察も受け入れてくれますよ」「・・・わかり
ヒョン [895] -
探偵ゼロ 22
ここは警察署の刑事科の一室のベランダ。中年というに相応しい刑事が一人煙草をふかしていた。「全く、何処もかしこも禁煙 禁煙って、一服できるのもここくらいなもんだ」そう言って男はふぅっと煙をはいた。ふと下を見下ろすと補装された道路が見える。「おっ、もうパトロールの時間かぁ?」一台のパトカーが警察署から出て行ったのが見えた。この人こそ内山刑事である「昼メシは何を食おうか」そんなことをいいながら煙草を携
ヒョン [864] -
正義な女
D香はため息をついた。E代はそんなD香を見て「どしたの?」と尋ねた。 「会っちゃったのよ…」机にふさぎ込みながらD香は力無く答えた。「ん?誰に?」 キョトンとしながらE代はさらに問い掛けた。 「正義の女…」D香がポソっと呟くとE代の顔が引き攣った。 「ま…まさか…冗談でしょ?」「冗談ならいいんだけどね〜!あの時のままの姿でまた正義感を振りかざしてたわよ。」二人は沈黙した。 正義の女、F菜。 彼女
ピロリ [708] -
探偵ゼロ 22
零は病室から外の景色を眺めていた。最近できたであろう新しい公園がちょうど見える。今日は平日なので公園には老人しかいなかった。老人たちはゲートボールをしているようだった。その時病室のドアが勢いよく開いた。「たいへんですよゼ・・いや、零さん!」隼人が息をきらしながら駆け込む。「どうしました?」「テレビ・・・みましたか・・?」零は首を振る「あいにくこの部屋にはテレビがないもので・・」この病院はあまり大
ヒョン [901] -
探偵ゼロ 21
「うそ・・・だろ」それもそのはずだったその名刺にはこう書いてあった。「伏見綾子・・伏見コーポレーション・・社長・・・?!」ふと前を見るといつの間にか青信号が点滅して赤になったところだった。隼人は一瞬苛立ったものの、もう一度名刺を見直した。伏見コーポレーションといえば、様々な分野に進出し、いまや大企業となりつつある会社だ。数年前に経営破綻寸前まで追い込まれたが、若い社長が会社を危機から救ったと、話
ヒョン [694] -
欲しがる女
「私、今度結婚するの」A子がB美に嬉しそうに伝えた。「おめでとう!で、お相手は?」 B美は笑顔で問い掛けた。 「B美も知ってる人よ」A子は微笑んでいる。 「私の知ってる人?もう、焦らさずに教えなさい!」 B美が問い詰めるとA子は微笑んだまま答えた。「同じ会社のC田さんよ。」B美の顔が凍り付いた。A子とB美は幼なじみだ。幼稚園から就職先まで全て同じで周りからは『まるで姉妹のようね』と言われた。 A
ピロリ [684] -
探偵ゼロ20
隼人は家への道を歩いていた。零がメッセージをもっている以上、明日病院へ面会に行って受け取るしかない。いま思えば探偵の助手になってからいろんな体験をしたなぁ隼人はそんなことを思っていた。そして隼人が信号まちをしているときのことだった。信号が赤なのにもかかわらず、一人の女性が横断歩道を渡り出した。「・・・っ!?・・ちょっと!!」どうやら歩きながら携帯をいじっているようだ。ビ−−−ッ!!!!!大きなク
ヒョン [636] -
GO AWAY#85
二人は内心「これで、ドラマや映画を作っていたんだ〜」と、感心していたが、雪野が「あっ!でも音だけだと、怪我しないんじゃないんですか?」もっともな質問には大津が答えた。「だから、スタジオ内のスタッフ数人には事前に知らせておくよ。もちろん警備員役の人にもね」「数人?全員に教えといた方がスムーズに会話が進むんじゃないんですか?」大津の回答に疑問を持った京都が質問すると「だって、知らない方がよりリアルな
速見 [504] -
欲望という名のゲーム?後書きという名のお礼
この度は、最後までお付き合いいただきまして、本当にありがとうございました。この小説を投稿するにあたり、最初はかなり消極的でした。理由はひとつ、長いからです。そんな時、母様からの『新作を…』の一言に後押しされ、思い切って投稿を開始したのは、約三ヵ月前。こうしてなんとか投稿し終わった今となっては、あの母様の一言に本当に感謝であります。そしてもう一度、この長い小説に最後までお付き合いいただきまして、本
矢口 沙緒 [1,212]