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ミステリに含まれる記事が2060件見つかりました。

 
  • GO AWAY#73

    第十六話 TV局占拠!?杉本は、電話の主の名前を見ると「はぁ〜」と、ため息をついて電話に出た。「なんですか?旦那?」どうやら杉本に電話をかけてきた人は百木ではないみたいだ。杉本は旦那という人物にやけに親しく話しているが、電話の主が驚いている感じで事情を話すと「えっ?愛知TVを見ろって?」杉本は意味が分からないがとりあえず指示通り電話を切ってワンセグを起動させた。愛知TVを見ると「なっ!?あいつら
    速見  [419]
  • 欲望という名のゲーム?96

         3五人は明彦の部屋から食堂へと移動する事にした。こういう話し合いには、ソファーよりも食堂のほうが落ち着くと、喜久雄が提案したからだ。一同がホールまで降りると、庭で車のクラクションが鳴った。五人が表に出てみると、最初の日に乗ってきたマイクロバスと、そしてもう一台、黒の乗用車が止まっていた。バスには、行きに運転してきた男が乗っている。乗用車に乗っていた、もう一人の男が出てきた。「あの、鹿島
    矢口 沙緒  [504]
  • GO AWAY#72

    「そっそうよね。思わぬところから真犯人が分かったのだから、あとは渡沼が犯人という証拠を集めないとね。どうするの?これから?」京都の励ましに元気付けられた雪野は両手でパンと叩いて立ち上がった。「そうだね。いくらなんでも警視総監に会うことは愛知県警に乗り込む事を意味している。そんな事をすればあいつ(渡沼)の思うつぼだからね」相手が警察……ましてや警視総監となれば、会うのはもちろん、話をするのも至難の
    速見  [422]
  • 欲望という名のゲーム?95

    「よし、決まった。じゃ、さっそく持ち駒の交換だ」「待って!まだメンバー不足よ」深雪が言った。「孝子がどうしても必要よ」「でも、孝子さんは全然やる気ないわよ」「そうだよ。こいつの言う通りだ。孝子はこの宝探しに全く関心を示さない。協力させるのは難しいぞ」「でも、あの子が一番賢いのも事実よ。絶対にあの子の協力が必要よ」深雪は言い張った。「よし、分かった。深雪がそこまで言うならそうしよう。だが、うまく孝
    矢口 沙緒  [527]
  • GO AWAY#71

    記憶喪失だとしたらまともに学校に通えるわけない。雪野がそう答えると京都はまだ頭を抱えながら「え〜と言い方が悪いな………?記憶障害?って言った方がいいね」京都は別の言葉を探して答えた「記憶障害?」「そう。一部分の記憶がなくなる障害があるって、優から前聞いたことがあるんだ。例えば、ある人の記憶だけがすっぽりと無くなってしまったり、信じがたい事が起こって忘れたいと思うあまりその事を忘れてしまう事がある
    速見  [417]
  • 欲望という名のゲーム?94

    明彦と深雪がビリヤードの部屋に入ると、喜久雄と友子が、笑いながらビリヤードをしていた。「やあ、兄さん。一緒にやりませんか?」「ビリヤードか。まぁ、やってもいいが、俺はちょっと手強いぞ。それに、小遣い程度でも賭けなきゃ、やる気がせん」「まぁ、少しなら授業料だと思って賭けてもいいですがね」「そうか。じゃ、ワンゲーム10万というのはどうだ?」「10万?じ、冗談じゃない!」「いや、いずれそういうゲームが
    矢口 沙緒  [532]
  • GO AWAY#70

    つまり?KPHL?を持っているこの人が警察官を殺した真犯人だということだ。もちろん拳銃をわざと使ってこの人に濡れ衣を着せることが出来るだろうが、すでに雪野が犯人として濡れ衣を着せている時点でそんな事をやる必要がないだろう。十中八九こいつが犯人ということで間違いないだろう。しかし、なぜ警察官が警察官を殺さなければならないのだろうか?それにこの人が犯人としても、ライフルを使用した犯人はもう一人いるは
    速見  [408]
  • 欲望という名のゲーム?93

         2四月二十一日\rその朝、明彦はある決心をしていた。これが彼に残された最終手段であり、そして時間はあまりにも限られていた。明彦が食堂に入ると、すでにほかの四人は朝食を始めていた。喜久雄と友子は今日もビリヤードをするらしく、早く食べて行こうと話し合っている。孝子は分厚い本を読みながら、バニラアイスを乗せたバタートーストを食べている。深雪は煽るようにコーヒーを飲むと立ち上がった。食堂の入り
    矢口 沙緒  [499]
  • GO AWAY#69

    「私たちがいた廃墟の四階に後で行ったらいいわ。私を犯人と断定した理由は至近距離で発砲したからという理由だったわね」「あぁ」「廃墟の四階にライフルの薬莢が落ちていたのよ」「!?」雪野の発言に驚いた杉本だったが「なるほど……もし本当にあったのなら少なくとも一人は君が殺してないっていう証明になるね」杉本は顎に手を置いて冷静に考えた。やはりそこから考え付くのは京都達と同じだった。「俺らが言えるのはそれま
    速見  [384]
  • 欲望という名のゲーム?92

    明彦は屋敷中を、ただイライラと歩き回った。時々立ち止まり、壁を手で叩いてみたり、あるいは押してみたりした。自分でも何をしているのか分からない。どうしようもない、やるせなさ。全てが終わる時は、すぐそこまで迫っている。だが、なす術がない。手掛かりはもう何もない。考える事は考え尽くした。何の手段もなく、何の方向性もないまま、ただイライラと歩き回る事しか出来ない。どうする?自分に問い掛ける。しかし答は出
    矢口 沙緒  [587]
 
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