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ミステリに含まれる記事が2060件見つかりました。

 
  • GO AWAY#63

    雪野は隠れながらツッコミを入れると「キャッ!!」なんと、裏から現れたヤ○ザさんの一人に雪野が見つかり捕まってしまったのだ。「そこまでだ!小僧こいつがどうなってもいいのか?」と、ヤ○ザの一人が京都に言うと京都は動きを止めた。京都は「派手にやりすぎたかなぁ〜」と、悪びれも無くて言うと雪野は捕まった状態で「鏡君の馬鹿野郎!もっと穏便に事を運べないの!?」と、ずっと言いたかった事を大声で言った。その雪野
    速見  [403]
  • 欲望という名のゲーム?82

         4四月十九日\r朝食を終えた喜久雄と友子は、庭に出てみる事にした。昨夜のうちに屋敷中にあるスマイル君を調べて回ったが、何の成果も得られない。初日のビデオテープを何回も再生してみたが、これも無駄だった。そして友子は、三毛猫が三色の暗示であり、その三色という言葉から連想される三色スミレに、まだこだわっていた。外はよく晴れていて、日差しが眩しいほどだった。二人は花畑を横切る車寄せの道の、真ん
    矢口 沙緒  [455]
  • 欲望という名のゲーム?81

    そうだ、あの不自然な言動は、その結果なのだ。明彦は地下のワイン倉庫へと降りて行った。ここにこそ、最も重要な手掛かりがあるはずだ。明彦はこの屋敷とほぼ同じだけの広さを持つ倉庫の中を、必死で歩き回った。棚から棚へと目を移し、何かを探し求めた。目的がはっきりしていれば、まだ探しようもあるのだ。だが、今はその目的もなく、ただあてもなくワインの迷宮をさ迷っていた。「これだ!」明彦は思わず声を上げた。彼が立
    矢口 沙緒  [468]
  • 欲望という名のゲーム?80

    彼女はそこに並んだ猫の絵柄のラベルのワインを、歩きながら見ていった。どうやらそこに並んでいるのは、ラベルは多少違うが、同じ『シュバァルツェ・カッツェ』という銘柄のワインのようだ。どのラベルにも猫が描かれてある。きっと、この銘柄のワインのトレードマークが猫なのだ。深雪はそれを一本づつ点検する作業を始めた。ボトルは全部透き通ったタイプのものなので、中に何か不審物があれば、すぐに分かる。だが、結局は何
    矢口 沙緒  [452]
  • GO AWAY#62

    しかし、その雪野の安堵はすぐにぶち壊されることになる。隣りのアホ(京都)によって……「いやぁ〜ちょっとこちらの親分とお話がしたいな〜と、思いましてね」京都がへらへらと笑いながら話すとヤ○ザさんのカンに障ったのか「んだ!?このガキ?親方に話したいことだと?親方はお前みたいなガキに会う暇はないんだよ!!」そう言ってドアを閉めようとした瞬間だった「いや〜だから急な要件なのでその親方に合わせてって言って
    速見  [371]
  • 欲望という名のゲーム?79

    まず深雪は三階から見た。この階の七つの部屋は、全て行き止まりだ。これに早く気がついていれば、あのジャンヌ・ダルクの鎧を分解する必要はなかった。二階は当然除外という事になる。では、答は一階か?いや、一階の各部屋にも、あのスマイル君はあった。そして、外もダメ。では、いったいどこか?残った場所が一つあった。地下室へのドアだ。あのワインの貯蔵庫に続く地下室へのドアだ。深雪はそっと部屋のドアを開け、廊下の
    矢口 沙緒  [436]
  • 欲望という名のゲーム?78

    そうだ。もしこの笑顔が行き止まりを意味しているなら、こう言っているのではないのか?『残念だったね。ここは行き止まりなんだよ』そう笑いながら言っているのだ。では、それは誰に?もちろん、この笑顔と対面している人間にだ。ではその人間は、いつ笑顔と対面するのか?そう!それは部屋を出る時だ。部屋のドアの内側に掛かっている以上、そう解釈するしかない。謎はもうひとつある。どうしてあたしの部屋に、この笑顔がある
    矢口 沙緒  [447]
  • 欲望という名のゲーム?77

    深雪は図書室で孝子といる間に、ある事に気がついた。迷路とは、結局三つの要素で成り立っているのではないか?入り口と出口、そして行き止まりだ。では、このスマイル君とやらは、それのどれに当たるのか?まず出口だが、これは違うだろう。雅則兄さんは、これが正しい入り口へ案内すると言っていた。では、入り口なのか?しかし、自分が罠に落ちた入り口はトランプだった。明彦の奴が、庭の木の根元に穴を掘ったきっかけも、ど
    矢口 沙緒  [438]
  • 欲望という名のゲーム?76

    「うーん、うまくかどうかは知らないけど、確実に抜ける方法ならあるわよ。まず、これが実際の迷路だとするわね。つまり、大きな広間の中を、板で細かく区切ったような、本当に人が歩けるような迷路。その場合、入り口に入った時に左手を壁に当てるの。そして、その左手を壁から絶対に離さないようにして歩けば、行き止まりをまた戻ったりして時間はかかるけど、必ず迷路から抜け出せるわ」「ふぅん、ほかには?」「そうね、この
    矢口 沙緒  [472]
  • 欲望という名のゲーム?75

    深雪は見取り図を見ながら考えた。雅則はテープの中で、しきりに『迷路』と言っていた。そして、このスマイル君が正しい『迷路の入り口』を示すとも言っている。彼女は以前に、屋敷の中にあるこれらを、見比べて歩いたことがある。少しでも違いがあれば、それが何かの手掛かりになるだろうと考えたからだった。しかしその結果は、全て同じ物だった。という事は、これには道順をたどる矢印のような役目はないという事だ。その様な
    矢口 沙緒  [453]
 
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