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ミステリに含まれる記事が2060件見つかりました。

 
  • 記憶の中の記憶9

    だから、正人が自分の意思で私の所に戻って来るのを待つしかない。私がこんな病気だから、逢いたくないんだろう。この流れのように、のんびり待とう。私を部屋まで送り、夫は帰っていった。 明日午前中来るよ。遅れる時はメールする。 無理しなくていいよ。と言いながら、一緒に家に帰りたかった。いつもの事だ。 四日目ひどい頭痛がして、夜中に目が覚めた。ドクドクトクと心臓の鼓動と同時に痛みが走る。たまたま夜勤だ
    いおり  [330]
  • GO AWAY#59

    「まず、四発中の一発は明らかにライフルだ」優は資料を指差して説明し始めた。「最後に書いてあるこの?R?はライフルの総称だ。これだけでお前が犯人ではないっていう証拠になりそうだが、なぜか警察はこのことを無視してお前を犯人に仕立て上げている」そう説明をすると京都と雪野は少なからず安心した。この言葉は優も雪野が犯人ではないって思っていることを指していた。口では邪魔だとか言って邪見にしても、心では雪野と
    速見  [359]
  • 記憶の中の記憶8

    リビングに置いてた人形売れたよ あのマリーアントワネットみたいなの? そう! いくらでうれたの? 180万 うっそう、あんなのが、うそでしょ。私なら捨てる不気味だもの主任の加藤さんに外出の、許可をもらった 余り遠くには行かないでくださいね。近所の川に座り込んで、その流れをみていた。自分も一緒に流れてるような錯覚をおこす。そんな私にも一つだけ、思い出せない事がある。長男の正人。彼が幼い頃は天使の
    いおり  [300]
  • 欲望という名のゲーム?58

        4明彦は憮然としたまま夕食を食べていた。勝ったと思ったその瞬間に、見事に肩透かしをくらったのだ。その落胆は、並大抵のものではなかったはずだ。明彦の様子を、楽しそうに深雪が見ている。喜久雄と友子はいつものように、なにやらゴソゴソと小声で相談をしている。孝子にデザートのアイスクリームの天ぷらが運ばれて来た頃、鹿島が食堂に入って来た。「もう、お食事はお済みですか?」鹿島がそう言うと、牧野が意外
    矢口 沙緒  [423]
  • 欲望という名のゲーム?57

    カチッとスコップが何かに当たった音がした。明彦はスコップを投げ出すと、今度は両膝をつき、手で掘り出した。四つん這いになり、必死になって穴を掘る明彦のその姿は、何か浅ましいものを感じさせた。そして彼はついに土の中から、箱を掘り出した。ちょうど封筒が収まるくらいの、薄い金属の箱だ。それをゆっくりと開いた。その形と大きさからして、当然中には封筒が入っているものと思っていた明彦は、たった一枚の紙しか入っ
    矢口 沙緒  [408]
  • 欲望という名のゲーム?56

    明彦はその大きな木をぐるりと回り、根を調べた。あった!一ヵ所だけ根が露出していて、それが二股に分かれていた。しかもそこは林の内側、つまり雅則の言う『O・B』よりも内側になっている。彼は陣地を死守する兵隊のように、その場所にどっかりと胡座をかき、腕組みをした。「鹿島、今度はスコップだ。スコップを持ってきてくれ」鹿島がスコップを取って戻ってきた。明彦はそれを受け取ると、今自分が座り込んでいた所を掘り
    矢口 沙緒  [396]
  • 記憶の中の記憶7

    どうよ!元気にしてる?娘のマリエだ。 うん、元気だよ君のほうは、うまくいってる?これから先は普通の親子の会話だ。 じゃ電話かメールするよ。ほなな〜これがいつもの終わりの挨拶だ 今の彼氏は塾の先生らしい10才歳が離れてるせいか、かなり優しいと自慢タラタラだった。素晴らしい事だ!男は優しいのが一番!夫のように!! 3日目入院三日目にして、夫が恋しくなり退院したくなった。いつもの事だ。イライラするイ
    いおり  [320]
  • 欲望という名のゲーム?55

    今度はその穴に手を入れてみる。穴は二股に分かれていて、まっすぐ貫通しているのとは別に、途中から真下に向かっている穴があった。そこに手を突っ込んだ明彦は、ビクッとして手を引っ込めた。何か毛のような物が触れたからだ。しかし、ここでやめるわけにはいかない。彼は意を決してもう一度手を入れた。そして恐々とそれに触る。それが動く気配はない。生き物の温かさもないし、かといって、死んでいるものの冷たさもない。彼
    矢口 沙緒  [431]
  • 記憶の中の記憶6

    一日目彼女は今にも殴りそうな勢いで怒った。「はい!iPodは没収。も一回荷物の点検!!今度こんな事したらここには置いておけないから良く考えなさい」それから子供をあやすように静かに言った。「もう、しないって約束してね」泣きながら私は首を縦に振った。瞬間はぐしてくれた。長い間抱きしめてくれた。母のように二日目朝6時頃目が覚めた。採決と、検尿と、心電図が待っていた又入院したんだ。何回目?何十かいめ?夫
    いおり  [376]
  • GO AWAY#58

    第十三話 凶器今まで六年前の事件だけしか目に入っていなかったが資料の?凶器?の所を見ると、優の表情が強張った。「どうしたんだ?」と、京都が聞くと「これは、少しおかしなことになっている」優は自分の拳を頬に当てながら答える。「どういうことですか?」雪野は京都の後ろに隠れながら聞くと「確かに、銃は二種類使われている。ひとつは、日本にでも手に入る銃だ。」優は、そこまで話すと、雪野は一つ疑問に思ったのか手
    速見  [388]
 
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