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ミステリに含まれる記事が2060件見つかりました。
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GO AWAY#56
ここからの話は京都は一切聞いた事がなかった。京都は未だに優が警察官に執着していたのはまだ犯人が捕まっていないからと思っていた。しかし、犯人は何と事件発覚の一週間後に犯人から出頭してきたのだ。しかも犯人は当時十八歳の未成年だったのだ。当然ながら犯人の名前と顔は公表されなかった。しかし、犯人は反省の色を全く法廷に出さずに懲役十年を言い渡された。つまり犯人は事件から六年たった今もなお刑務所にいるはずだ
速見 [385] -
欲望という名のゲーム?43
「お断りいたします。テープは毎晩一本づつ順序通りにお見せせよと、雅則様から指示をいただいています。それを無視するわけにはまいりません」「ケチなこと言ってないで見せろ!」明彦が立ち上がって叫んだ。それに続いて、深雪と友子も騒ぎ出す。しかし、鹿島は頑として断り続ける。やがて、見せろ、見せないの押し問答になってしまった。どちらも後には引かず、だんだんと声を荒立てる。牧野夫妻までが、何事かと出て来た。あ
矢口 沙緒 [391] -
欲望という名のゲーム?42
パッとテーブルの上のテレビが明るくなり、昨夜と同じように雅則がテーブルについた。「やぁ諸君。今夜も食後の挨拶に来たよ」テレビの中の雅則が、軽い感じで話しだす。「どうかね。今日一日で、何か手掛かりを掴んだ者はいるかな?それともまだ、暗中模索の段階かな?それでは暗中模索の方々へ、本日のヒントを出そう。三階の六号室。そう、あのチェスの駒が置いてある部屋だよ。あそこには行ってみたかね?あの部屋には、私の
矢口 沙緒 [411] -
記憶の中の記憶2
すると、少しずつ思い出してくる。あぁ・・・・私の名前は松下じゅん子供が三人、男の子が二人。女の子が一人。皆、年子で、五年の間に、ボトボトと、産み落としたのだ。色々な事を経験して、さっきの海老と、このだだっ広いマンションで暮らしてるんだ。良かった。私は今幸せなんだ。思い出して良かったその間30分ほど余りにも冷静に、思い出しただが、その間、とてつもない、不安の中にいた事は間違いない。戻った記憶に、こ
いおり [339] -
『クライアナノナカの真相』ノシンソウノシンソウノシンソウノシンソウノシンソウノシンソウ14
私はディナーを罠にはめた。しかも、彼のやり方で。結局、その後ディナーからの連絡は一度もない。彼は、消えたのだ。『クライアナノナカ』へ。私は、間違ってなどいない。私は、狂ってなどいない。これこそが裁きなのだ。結局、元凶である『携帯電話』だけが残った。私の手元に。やはり、この携帯が根源なのか。 いや。まだだ。私と彼は親しくはない。よって、彼の行動のパターンを私は知らない。ただ彼があき
ヤルンヴィドの番犬 [682] -
GO AWAY#55
しかし、いいのだろうか?京都がこれほどまでのトラウマである事件の話をしても?優は京都にトラウマを思い出さないように避けていたみたいのだが……。優は肯定する京都の顔を見て「お前が自分の口から言いたいと受け取っていいんだな?お前と六年前の話をしても?」優は先ほど以上威圧で京都に問うと「……あぁ。この事件が雪野さんの事件にかかわっているというのならば!」京都は少しためらった様子を見せたが、うつ伏せてい
速見 [320] -
記憶の中の記憶2
あぁ!私は松下じゅん子供は三人男の子二人と女の子、皆年子で五年間で、ボトボトと産みおとし、色々な経験をしながら、さっきの海老とこのだたっ広いマンションで生活してるんだ良かった私は今幸せなんだ。思い出せてよかった。その間30分位余りにも冷静に思い出した。だが、その間とてつもない不安の中にいた事は間違いない戻った記憶に、このうえない安心感を覚えた煙草に火をつけ始めての経験について考えるもし記憶が戻ら
いおり [351] -
欲望という名のゲーム?41
3食堂のテーブルに五人が揃ったのは、ちょうど六時だった。牧野の料理が次々に運ばれてくる。その料理を食べながら、明彦、喜久雄、深雪の三人は、お互いをチラチラと見ていた。まだ誰も宝探しに成功した者はいないようだ。しかし手掛かりを掴んだ者はいるかもしれない。いったいこいつら、どこで何を調べてるんだ。そんな考えが三人の頭にはあるのだろう。食事が終わって、孝子にだけデザートが付いた。牧野がアイスク
矢口 沙緒 [391] -
欲望という名のゲーム?40
三階四号室の明彦は憤慨していた。そして、自分の兄を呪う言葉を、さんざん喚き散らした。ここにあるゲームの数は、いったい何なんだ!いくらマニアだからって、収集するにもほどがある。正常な人間のする事じゃない!そんな事を言いながら、それでも『猫』あるいは『パブロ』に関係するゲームがないか、部屋中にあるコンピューターゲームを見て回った。この男もまた、二百八十億に取り憑かれていた。結局三号室と四号室の全ての
矢口 沙緒 [391] -
欲望という名のゲーム?39
2誰かが鹿島の部屋をノックする。「どうぞ」鹿島の声と同時にドアが開いて、孝子が顔を出した。「あの…ビデオテープを取りにきたんですけど…」鹿島はちょっと驚いた顔をしたが、すぐにテープを手渡した。「私がどうかしたのかしら?」孝子は鹿島の表情が気になって聞いた。「いえ、確か孝子様は宝探しには興味がないと、そう伺っていたものですから、ちょっと驚きまして…」「今も興味はないわよ。宝探しより面白い本
矢口 沙緒 [383]