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ミステリに含まれる記事が2060件見つかりました。
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サイ=アラン(第2世)?
10,復習 サイはもう一度研究成果を見直した。2人にも協力を頼み、一応のまとめを作った。・ベノムの精製方法はベノムをすった者の血にコカトリスの羽を浸し、それでダシを取る。・ベノムをすった者は1週間天国にいるような快楽を覚え、その後心臓が潰れ死ぬ。・ベノムをすった者は1週間死ぬことはない。・コカトリスの毒は三足烏の体液で中和することが出来る。しかし、ベノムを中和することは出来ない。・・・こうまとめ
サイ=ノート [313] -
サイ=アラン(第2世)?
9,スナッフル ギルバルドの司法解剖は2人が行った。体内からベノムが出てきたとき、2人は驚愕した。何故ベノム服用者が生きていたんだ?自分達に負けることは想定外だったはず、まさか1週間で死ぬ覚悟だったはずはない…まさかトロイモクバはベノムを吸っても死なないように出来るのか? 不意にレイドはDNAファイルを取り出した。そしてギルバルドのDNAデータをあるデータと照合させ、また驚愕した。 トロイモクバ
サイ=ノート [295] -
サイ=アラン(第2世)?−2
「バカな…何故分かったのだ?」ギルバルドは血まみれの右手を圧えながら驚きを隠せない様子だった。言い訳をする余裕すら無い位なのだろう。手にしていた注射器を落としてしまっていた。「…学長室を調べていたら、三足烏に僅かに血痕が付着していた。無論ブラッドレイのだろうが、遺体から離れた位置に居たはずの三足烏に血痕が付着しているのは不自然だった。…俺達は誰も分からないであろうその本意を理解出来た。ブラッドレ
サイ=ノート [307] -
サイ=アラン(第2世)?−1
8,冷徹 それから1週間が経過した。ギルバルドに買い物を任せレイドは1人Prodigy Roomに向かっていた。しかし、着いた時にサイはその場にいなかった。さすがのレイドも、すぐにはその理由が解らなかった。 ギルバルドがレイドに任された買い物は食料品だった。しかし、ギルバルドはスーパーにもコンビニエンスストアにも向かっていなかった。ギルバルドが向かった先は…怪しげな研究所だった。そこで注射器を2
サイ=ノート [304] -
サイ=アラン(第2世)?
7,幼稚 エターナル大学は国立と言われるほどのセキュリティを誇っている。むしろ2つの研究所及び学長室に関しては国1番と言って良いほどなのだ。公表から7日後…ベノムの精製…「俺が睡眠を取る日を知ることが出来た者…単純に考えれば3人しかいない…いや、俺がそう思うことを逆手にとって実は外部犯か?そんな方法をトロイモクバが取ったとすれば、拍子抜けだな…。」サイはトロイモクバを嫌い敵対していたが、世界的麻
サイ=ノート [301] -
サイ=アラン(第2世)?
6,侵入 会見から5日が経っていた。サイはレイド程余裕がある訳では無かった。結局の所ベノムの製造方法を見つけたのはレイドだったからだ。無論誰もそれを責めてはいないが、創世の異名を持つプライドが許さないのだろう。しかし、そんなことに労力を使っている場合ではない事を、サイはまだ知らなかった。 それから3日経った。サイは不眠で行動できるのが1週間なので昨晩は睡眠を取っていた。寝起きのテンションで目の前
サイ=ノート [327] -
ストレンジ・ウィーク PART7
正志と謎の女、かぐや姫は彼のアパートへと辿り着いた。「かぐや姫さん、本当に良いんですね?僕だって男ですからどうなるか分からないですよ。」かぐや姫はフンとうなづき、「あなたは男で、私は女。ごく自然な行いをするまでよ。」その言葉に正志はマジかと思いアパートへ入った。部屋に入ると、正志は電気をつけ、テレビをつけた。テレビは深夜の知らないお笑い番組がやっていた。時計を見れば、もう金曜では無く、土曜になっ
フェリス [464] -
ストレンジ・ウィーク PART6
その綺麗な女は店に入ると、店内を見回し、正志の隣の席へ座った。なんてラッキーなんだと彼は心の中で思った。そうだ話し掛けてみよう。でもどうやって話し掛けようか。正志は右手で持ってるグラスの中のトムコリンズを一気に飲み干した。「お客さん、いらっしゃいませ。随分華やかになさってますね。お飲みものは?」「モスコミュールをお願い。」彼女はバーテンにモスコミュールを注文した。「ねぇ、あなた今日一人なの?」と
フェリス [493] -
ダイブ
翔は煙草を吸いながらパソコンの画面を見ていた。そして自分のバイクが大した金にならないことに落胆した。どうしてこんなに生活が苦しいのか。思えば大学3年の後期から何もかもがうまくいっていない。物心ついたころから何でもできる方だった。中学までの成績はトップクラス。運動もまんべんなくこなせた。進学校に入学した後でも上の下から上の中のそこそこの定位置をキープしてきた。大学受験に関しても大した勉強もしないで
赤毛のケリー [586] -
交差する命
全てが終わった僕の持っている、何もかも…僕は医療ミスを犯し人を殺した…それ以上の事は言いたくない脳が鈍っていく、薬でも打たれたような感覚だ僕は病院の屋上にいた「死のう」心の中で呟いた柵に手を掛けるひやりとした感覚に背筋が震える「あの…自殺するんですか?」後から声がした僕は振り向いた白いネグリジェを着た四十代位の、女性が立っていた顔は薄暗いので分からない「あ…あの…」僕は返答に困った彼女は透かさず
藤本愛梨 [596]