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ミステリに含まれる記事が2060件見つかりました。

 
  • 鈍感

    「アンタ、鈍感すぎ」  俗に言う出来ちゃった結婚と、出産を済ませた直後に単身赴任になった僕を、君は何年経っても罵り最後に決まってこう言う。  確かに僕は鈍感だったに違いない。  悪い結婚を見抜けずに深みにはまっているのだから。  でも君は鈍い男が好みなんだろう。  四十歳近いのに恐ろしくサバを読み、絵文字をびっしり使ってさ。  その相手もさぞかし「鈍感」なんだろうな。  可笑しくなって
    阿部和義  [667]
  • 悪夢 (2)

    日は母さんの命日だと言っていたな。「義母さんが亡くなったのって……」「そうね……結局、犯人は捕まらなかったけれど……」 やはり殺されていた。 誰かが由実の母親を殺害したおかげで、俺たちは結婚することができた。そして、二人の子宝にも恵まれ幸せな生活をおくっているのか。 でもいったい誰が? まさか俺?! そんなことはない! 二十年前に戻るなんてできるわけないじゃないか!! それならなぜ……「起きろ!
    阿部和義  [580]
  • 冷凍保存

    「おい。この魚、賞味期限明日までだぞ!」 「冷凍するから大丈夫よ」 「この肉も、賞味期限明日じゃないか!」 「冷凍しちゃえば大丈夫よ」 「……申し上げ難いことなのですが、ご主人の余命はあと3ヶ月なんです」 「そうですか……」 「いやぁ、今日は暑いな」 「あなた。マイナス40度の世界を体験してみたくない?」
    阿部和義  [863]
  • リレー小説「秘密」:木村蜜実

    ユーリは海辺へと走る。(もし、離岸流に流されたとしたら…。)離岸流などの自然トラブルは地元の人に詳しく聞いた方がよい。海辺に着くと、朝日が海に反射して眩しく見えた。その逆光の中、あの海の家のおじさん(お兄さん?)が海を眺めて立っている。海では、警察が捜索をしている…。「あれ?お姉ちゃん♪」「あっおはようございます。」(やっぱコイツに頼るのか………)「何か聞きたい事でもあるのか?」「はい…離岸流の
    木村蜜実  [658]
  • 悪夢

     寝苦しい夜だった。 酷い夢だった。 見覚えのある部屋の中。目の前で女性が倒れている。 しかも鮮血にまみれて……。 俺の手には血糊のべったりついたナイフが握られていた。倒れている女性にも見覚えがある。 そう、その女性は二十年前に別れた彼女の母親。 あのとき結婚を猛反対されていて、殺したいほど憎んでいたあの女……。「俺が殺したのか?」 女性はぴくりともしない。 俺は逃げ出した。 周りには誰もいない
    阿部和義  [723]
  • リレー小説「秘密」:ミッシェル

    「ユーリ…ユーリ」窓から外を眺めていたユーリの背後から、突如と直子の声が聞こえた。すぐにユーリは振り返り、直子のベッドに腰を下ろす。「おはよう直子」「うーん…おはよう」直子は起き上がると、目を擦りながら大きく欠伸をした。そして目をパッチリと開くと、 「ねェユーリ…あたし、変な夢見ちゃった」「えっ? どんな?」ユーリは思わずニヤリと笑い、何か有力な手掛かりが得られそうな気がした。 直子がゆっくりと
    ミッシェル  [744]
  • リレー小説「秘密」:舞台について

    【舞台:沖縄の離島】それはそれは自然が豊かです。空には都会では見れない広い青空。海は限りなく私たちを包んでくれる。どこのビーチでも海に沈む夕日が見れて海から昇る太陽が見れる。亜熱帯なので突然の雨に注意。突然の豪雨も5〜10分でやんで晴天になる。道路はコンクリートになっているものの周りはサトウキビ畑が1キロ〜2キロは続いている。少し脇道に入ると道路は土になって車を運転するのに少し困難になってしまう
    唯沙  [605]
  • リレー小説「秘密」:ゅゅ

    夜になっても見つからないのだ。 それは人々をざわつかせ終いには「『神隠し』だ!」などと言いだす者も出て来た。 しかしユーリは神隠しなど信じなかった。 この事件の真相を神隠しなんかにしてしまって良いとは、1ミクロンも思っていなかったからだ。 ユーリはこの事件を捜査しようと心に決めた。 もちろん友達には気付かれない様に……。 ユーリは友達に「ジュース買ってくるね」と言い輪を抜けだした。そしてまずユ
    ゅゅ  [762]
  • リレー小説「秘密」:唯沙

    ユーリ、19歳。勉強はできないし運動もできない。そんなユーリは平凡なOL。そして今日から高校卒業後、始めての夏休み。友人と沖縄の離島へ旅行(4泊5日)に来た。到着してすぐに海に向かった。海の中で熱帯魚と空に囲まれて自然に体を委ねてプカプカ。 1時間程、海と空に抱かれてから砂浜に戻ると海の家が賑やかだった。 いえ、騒がしかった。正に、騒動と言えるほどで、ユーリはキョトンとしてしまった。話し声に耳を
    唯沙  [959]
  • ハーフムーン (62)【最終回】

    ミユキは、そっと障子を閉めると、ようやくトイレへと向かった。ショウにも、そしてマモルにも、こちらから話し掛けることはしなかった。『ハーフムーン』の打ち上げは、まだ続いていた。中では、亀山がこう喋っていた。「いや〜それにしても、今回の映画は低予算でしたね〜。出演者は皆、何役もこなすし、抽選会の景品は出演者の私物だし、ミステリーツアーの場所は近くの無人島だし、飛行機はセスナ機だし」「セスナは操縦して
     [1,111]
 
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