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ミステリに含まれる記事が2060件見つかりました。

 
  • ♪壊れて出ない音がある〜第1楽章〜

    多くの方が一度は耳にしたであろう、あの、クラリネットの歌…事件はそこに隠れていた。あの歌は…、パパから貰い受けたクラリネットが破損してしまったことを、嘆き悲しむ歌である。ここにキナ臭いものを感じるのは私だけではないだろう。そう、この歌には多くの疑問が隠されているのだ。では、クラリネットを貰い受けた側を便宜上『太郎さん』として、この疑問について考察してみよう。『疑問1』♪…とっても大事にしてたのに
    えぼしぃ  [945]
  • ハーフムーン (46)

    「ワシは、細々やっていた風呂屋を捨てて、ここまで来てしまった…お前さんが休憩中の頃合いを見計らってな。本当に悪いことをしてしまった」オヤッサンは少し興奮がおさまった様子で、ゆっくりと喋り出した。――オヤッサンは、俺達が探しに来たと勘違いしている。マモルはすっかり安心した。「過ちは誰にでも有るものだよ、オヤッサン。気にすることねぇって」マモルはオヤッサンの肩を叩きながら、諭した。――マモルはすっか
     [922]
  • ハーフムーン (45)

    真ん中の小屋は、焼きそば屋だった。焼きそばが大好物なマモルは、今度は俺の出番とばかりに前に進み、注文を始めた。「おーい、そこのオヤッサン!焼きそば二……つ…」マモルが、焼きそばを焼いていた年配の男と目が合った瞬間、お互いの表情が凍りついた。焼きそばを焼いている男は、なんとマモルが働いている風呂屋のオヤッサンだった。「ホントに…オヤ…サン」マモルは小さくつぶやいた。――オヤッサンは、怒ってここまで
     [934]
  • ハーフムーン (44)

    男は喜びに満ち溢れた表情で、薄い紙で出来たそのポイントカードを、高々と掲げていた。しかもその手は、『ついにここまで辿り着いた』と言わんばかりに、感動で震えていた。「でも何でこちらのラーメンが、エコなんですか?」ミユキがクールに尋ねる。男は涙を堪えるような表情で、鼻水をすすりながら答えた。「へぇ…では、ウチのラーメンをご覧くだせぇ」そう言って男は、カウンターの下から生麺を取り出すと、それをそのまま
     [918]
  • ハーフムーン (43)

    ミユキは、赤いアロハシャツを着て少々日焼けしたその男のことを、すぐには思い出せなかったが、小屋に掲げられているノボリを見てピンと来た。「ラーメン…定額給付金……!!」男は以前食べた、崖の下のラーメン屋の店主だった。ミユキは驚いて話し掛ける。「アナタは、あの崖の中腹に有った『ラーメン年金問題』のご主人ではありませんか?何故、今ここに居るのです?」「へぃ、いかにもアッシは、『年金問題』の男でありやす
     [809]
  • 秋谷ありすの事件簿

    ???「はぁはぁ……。」???「これで俺がやったという証拠は無い……。 ハハハッ!……。」4月9日桜の花びらがアスファルトの上をピンク色に染める4月……。そんな色鮮やかな季節とは裏腹に、俺の気持ちはブルーだった。なぜなら今日は、私立夕凪高校の入学式だからだ……!!高校入学できたのは良かったが、校長の長ったるい話しは聞きたくなかったからである。この先どうなるのかなぁ とか考えてる内に高校の門の前ま
    笑太  [531]
  • ハーフムーン (42)

    亀山の後ろについて歩いたマモルとミユキは、緩やかに生い繁る木立の間を抜けると、再び広い砂浜へと出た。砂浜は先程と同様にガランとした場所であったが、唯一異なる点は、波打ち際のすぐそばに、小さな小屋が3つ並んで建っていることだった。「アレは…何ですか?」ミユキが聞いた。「えぇアレは、ほったて小屋…じゃなくて、日本風に言えば“海の家”みたいなもんです」亀山はそう答えた。3人が小屋のすぐ近くまで来ると、
     [775]
  • 記憶5

    みうは手にナイフを持ちながら意味深な言葉をブツブツと呟いていたみうはナイフを振り上げ俺に襲いかかってきたいや…みうが襲いかかったのは俺の隣にいた彼女だっただんだんと額に汗が滲み出ているのがわかッた俺は彼女を庇ったそして…「ねぇ、みうのこと愛してるって…言ってくれないの?」俺の回想はみうの言葉によって遮られた「みうが…みうが…お兄ちゃんのことを殺してしまったから?」そうだ、そうだったみうは俺の
    あみ  [411]
  • ハーフムーン (41)

    亀山は、薄い水色の横シマが入った七分袖の麻シャツに、白いステテコ、麦わら帽子にサンダルを履いて、砂浜をモタつきながら、走ってやって来た。…そして何故か手には、虫取り網と、ビート板を持っていた。「ハァハァ…いや大変ご心配お掛けしました!お二人とも出発前から、ずっと寝てらっしゃったものですから…まだ到着のお知らせが、出来てませんでした。ここが目的地の…最新リゾートビーチです…ハァハァ」亀山は息を切ら
     [822]
  • 記憶4

    彼女の目の奥の光は変わっていた恐ろしい程にギラギラと光り、俺だけを見ていた「ねぇ、みゆの事愛してると言ってよ」霞んでた視界が晴れたような…モヤモヤが消えた「思い出した…」胸の奥がざわざわした思い出したくなかったそう思った。「俺は…お前に殺された…」口にしたらフラッシュバックの様にその光景が浮かんだ彼女とは違う女性と歩いている自分、とても幸せそうだ二人の左の薬指にはキラキラと光るものがあった
    あみ  [454]
 
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