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ミステリに含まれる記事が2060件見つかりました。
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君について
簡単だ生きるか死ぬかを選ぶだけだどうしてなんてそんな事知らないよ自分の想像がひっくり返る物事くらい一つや二つあるどっちでもないよ僕はたまたま君を知っていただから今の状況を説明して君の向かう場所に導くだけだ知らない死んだ人間がどこに行くのか明確に分かる人なんているの?少なくとも想像と推察で人は生きてるはずだとりあえず君を轢いたトラックの運転手はかなり大変そうだね事情調書が続いてるみたいだけど傷害過
ルカイ [738] -
君について
そう世間一般で言う自殺ってやつだ覚えてるかい?その顔は覚えてるみたいだね。知ってるよ今回の事だけじゃない君に何人家族がいてどんな人間の形をしてどんな人格なのか君がどこで生まれてどんな子供で周りがどんな環境だったか今の君に何があったか全て分かってるだからそれは知らないさっき言ったばかりだ僕の事については。その顔は悪い事した時に見せる表情だ誰かに悪いと思っているの?あぁ、そっちか天国でそんな顔する人
ルカイ [667] -
ハーフムーン (36)
二人は亀山の後について、表へ出た。建物の外は、いま通った薄暗い通路とは余りにも対照的なくらいに晴れ渡っていた。そして広大な空港の敷地の中心には、巨大な航空機が列を成して並んでいるのが見える。一方、亀山が向かった滑走路の隅には、小さなセスナ機が静かにたたずんでいた。「まさか…」そんなマモルの言葉を遮るように、亀山はすかさず言った。「さぁ、いよいよ出発いたします。こちらが今回の特別機です!どうぞお乗
翔 [1,021] -
その男(続)
職場に着き自分のデスクを見るなり僕はげんなりした。やり直しと一言、心なしか荒々しく書かれた書類が無造作に置かれている。目を通す事もせず僕は書類を手に取りデスクからUタ−ンすると入口のごみ箱に無造作に捨てた。電話の鳴る音、人の話し声、カタカタとパソコンのボードを打つ音が四方八方から聞こえる。「間壁」周りがこんなにも慌ただしくうるさいというのになぜこの人の声はしっかり聞こえるのだろう。「間壁、ちょっ
ルカイ [709] -
君について
やっぱり聞くんだね正直に言うと僕もはっきりは分からないでも現実にこういう世界はないんじゃないかなと思うよどうかな多分違うと思うよ僕には手も足もないしそれをくっつける体もないしね息?息ねしてるのかな肉体的ではなくあくまでも気持ちの上でね姿がないからあんまり考えた事はないけどないよ君は面白い事を言うんだねだって今鏡なんて本当に必要なの?気になってるの?服着てない事ここには何もない見れば分かるはずだそ
ルカイ [733] -
記憶
ここはどこなのだろう遠く先に、爪の大きさぐらいの何かが見えるとりあえず歩きだそうそこにたどり着く前からその何かが何なのかは気付いていた黒く長く輝く長い髪見とれてしまうほどの美しさだった「あなたは誰?」小さく弱々しい旋律のように奏でられる声「俺は… 誰だ?」ふいに頭を殴られたような激痛が走った「…っつ…」「あなたの記憶に私はいたはず…。ねぇ、思い出してよ…ねぇ!」今にも泣き出しそうな声で彼女は
あみ [601] -
ギャラクシーラリー80
激しさを増す乱闘を車の中から眺めている三人の刑事がいた。「どうするんすか?」トオルが、いてもたっても居られず言った。今にも外に飛び出していきそうだ。それに比べ二人の<危険な刑事>は、のんびりした口調で話をしていた。「あ〜あ〜。危ねぇなぁ。近頃のガキどもは、加減を知らんからなぁ。このままじゃ、マジで死人がでるかも…。どうするタカ?」ユウジが訊いた。タカヤマ刑事は、迷っているようだった。「ああ、分か
フェイ [544] -
噛まれる女
「彼と別れたの」コーヒーを飲みながらIはさらっと言った。 「えっ!いつ?」O代は驚いて聞き返した。「前の日曜だよ。別れてってお願いしたの。」 Iは怪訝な顔をしてコーヒーを啜った。 「ふぇ〜。あんなに仲良かったのに。わかんないもんだね〜」呆れたようにO代は言い放った。 「だってヤキモチや束縛も激しくていつも監視されてるみたいだったから…それにね…噛むの」「え?」 「だから…噛み付いてくるのよ。ほら
ピロリ [877] -
君について
きたきたそっちじゃないよこっちこっちそんなに急がなくてもいいよ誰もとってくいやしないそう、こっちOK、止まって隠さなくてもさ君の姿は僕しか見てない服がない事なんてここじゃ気に留めるにも値しないよ睨まないでよ本当の事だ多分すぐ分かるとは思うんだけどえっと、とりあえず謝っておくねごめん僕の姿が見えないのは仕方のない事だだってこれ必然。それと始めに言っておくここがどこだとかあなたは誰だとかくだらない事
ルカイ [759] -
ハーフムーン (35)
ミユキへのボディチェックが、腰にまで及んだ時、男の“口”ブザーが激しく鳴った。「ブブブーッ!アラアラ金属反応が、いっぱい出てます鳴ってます!金属探知の出どころは、どうやらココしか有りませーん!」と言いながら、男がミユキの短いスカートをめくり上げようとした時、突然ボコッという鈍い音がし、男の身体は膝から崩れ落ちた。そして殴られた腹部を押さえながら、その場で完全に気を失ってしまった。「行こう」マモル
翔 [969]