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ミステリに含まれる記事が2060件見つかりました。
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サイ=アラン(第2世)?-2
もう一度普通の感覚を取り戻して欲しい。誰が考えても世界的麻薬シンジケートと戦うにはもっと人数が必要だろう。マンガの世界じゃあるまいし、少数精鋭で勝てるはずがないではないか?仮にも警察が捕まえることが出来ない組織を、国立とはいえ一大学が追うにはあまりに無謀ではないか? ブラッドレイは人数を増やして仲間への不信感をこれ以上増やすことを潔しとしなかったのだ。唯でさえデスティンとギルバルドにまで不信感
サイ=ノート [368] -
サイ=アラン(第2世)?-1
3,編入 エターナル大学の研究室はRaid Child Or RamとProdigy Roomだけではないのだが、公に知られているのはこの2つだけだった。それは、他の研究室が情けないと言うにはあまりに可哀想だった。あまりに不運(社会的には幸運と言うべきだが)だった。あまりに2つが優秀すぎたのだ。それも、普通は研究者は1つの研究室に複数人居るはずだが、この2つの研究室はこの2人が室長であって、この
サイ=ノート [371] -
サイ=アラン(第2世)?-2
しかし、この日のサイは一般を心得ない釣りに時間を潰すのを潔しとしなかった。研究室から食器を出しに出てくることも無かった。レイドの呼びかけに答えることも無かった。根を詰め過ぎて倒れた訳ではない、空気を読むことをレイドに無言で頼んでいる訳でも無い。純粋に聞こえてなかったのだ。トロイモクバの脅威は創世の天才・サイをここまで追い詰めていたのだ。 レイドは空気を読めない男ではない。むしろこの二人の間にお
サイ=ノート [388] -
サイ=アラン(第2世)?-1
2,脅威 ベノムが世界中にまわり始めたのは今から5年前のことだ。あくまでまわり始めたのであり、ベノム自体は遠い昔から存在していた。エターナル大学はこれの為に改築された学校である。ベノムは今では世界的問題となっているので、エターナル大学ベノムに関しての権限は行政のそれに近い。故にトロイモクバが恐れているのは行政よりもむしろエタータル大学の方なのだ。「人体に合う酸性濃度は…」Prodigy Room
サイ=ノート [411] -
サイ=アラン(第2世)?
1,始まり 「Raid Child Or Ram」の研究所からは毎日悪臭がもれて来ている。室長のレイドは父からこの研究所を引き継ぎ、現存する中で最強最悪の麻薬「ベノム」の正体をつきとめるべく日夜研究に励んでいる。 このエターナル国立大学が生み出した天才はレイドだけではない。ベノムのみならず、如何なる病をも治す薬をつくろうとしているのは「Prodigy Room」室長のサイである。サイにはもう一つ
サイ=ノート [440] -
箱の中の新聞記者7
新聞記者として、こうしてカメラを撮る行動は心を落ち着かせてくれた。とは言っても、実際内務作業な俺はカメラなんて使わないのだが…部屋を適当に撮ること10枚程。出てきた写真を見ていたら一つの違いに気づいた。ネガ反転だからこそ気づけたかもしれない。かすかに色が異なる四角い場所がタンスの横の壁にあった。手の平サイズの大きさだ。ネガ反転越しじゃなければ気づかなかったかもしれない。確かによく見ると、薄い、あ
エグテラ [443] -
ハーフムーン (33)
亀山はそう言い残すと、小走りで二人の元から去って行った。残された二人は、しばらくその場に立ち尽くしていたが、やがてミユキが口を開いた。「行こうよマモル。もう、ここまで来たら行くしかないよ」「何だか怪しいんだよなぁ…」マモルはそう言いながら、歩き出したミユキに渋々ついていった。亀山が指し示した鉄の扉は、賑やかな空港ロビーの脇の通路の奥の、明かりの無い袋小路の一角に存在した。恐る恐る扉を開けたのは、
翔 [889] -
ダラス 【大統領暗殺】
ダラス 『大統領暗殺』『我々はジョンソン大統領を暗殺する。』 ボイラー室にある管理事務室で、黒幕No.2の男はブラフマンにそう告げた。ブラフマンは目を閉じて少し俯く。『各方面に同士が散らばっている。ホワイトリカーというバーに集めるから君はバーテンダーを装って情報を渡してくれ。』『何故大統領を?』黒幕は笑顔でこう答えた。『ジェファーソン上院議院レンブラント国防長官サリエリCIA長官 ナディルF
二つ星 [650] -
ハーフムーン (32)
ミユキのさりげないツッコミ対し、亀山と名乗る男は、事もなげにこう答えた。「大丈夫です。お二人のパスポートは、もう手元にあります」そう言って亀山は、カバンの中から二人分のパスポートを取り出した。「なんで俺たちのパスポートを、アンタが持ってるんだ?」マモルが問い詰める。「出発までお時間が無かったため、こちらでパスポートを取りに、ご自宅までお邪魔させていただきました。いや〜お二人ともすでに発行済みだっ
翔 [982] -
突然の真実
「はーい、写真撮るから並んでー」先生の呼び掛けで皆ぞろぞろと列を作っていく。今私たちは、沖縄にいる。今日はM中学校の修学旅行だった。そんな時、先生があることに気付いた。「おい、Nはどうした?」N、というのは、東京からの転校生…だったはず。約三年間、一度も話したことがない。暗い子ではあるが、別にいじめなどはなかったようだ。そのNが、突如失踪してしまった。と、思ったら、近くの物影に隠れていた。「何し
白銀の背骨 [876]