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ミステリに含まれる記事が2060件見つかりました。
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アノ鍵(13)
ドアの音と共に…。部屋に人が…。いや…人達が…。車椅子に乗った人…。後ろから押してる人…。二人…?「どうもはじめまして…。」少しかすれた男の声でそう言った…。僕は黙ったまま二人を見つめた…。暗がりの中、数分間の沈黙僕から口を開いた…。何故?あなた達は…。僕に…僕に関わる人達を…殺したんですか?僕が何をしたというのですか?そしてあの鍵は?思いついた言葉を並べた。「何をした?まるで罪の意識がないよう
キユデヒ [801] -
箱の中の新聞記者5
男は戦慄した。足が震え、冷や汗が体全身を這う。汗が冷たいのか、部屋が寒いいのか身震いする。ドアはカギがかかっていて、窓はない密室状態。俺は…箱の中に閉じ込められたのか…吐き気を我慢し、眠っていたベッドに腰掛け、深呼吸をする。(お…落ち着け…こんな一人な状況は毎日だろ…ただカギが開かないだけ…)今回の「だけ」は「だけ」というレベルではない。命に関わる…俺をここに閉じ込めたのは恐らく気絶させた奴だ。
エグテラ [603] -
アノ鍵(12)
精神状態ギリギリ心臓を圧迫された気分…。疲労困憊エチュード…。なれたくない…。見えない敵にどう対抗したらいいのだろうか…。智恵も湧かない…。負の教科書を読まされ洗脳された国の子供…。人の命は駆け引きに使うものじゃないと叫ぶ政治家。人手不足と失業率の比例一人でいると普段考えない事を考え出す…。明日か…明後日か…。死のカウントダウン…。そして殺人鬼との対面の日がやって来た…。手紙…。「マイニチオビエ
キユデヒ [688] -
箱の中の新聞記者4
携帯のプッシュ音さえ煩わしく大きく聞こえる。ここがそのような作りなのだろうか…一人寂しい中高いプッシュ音は悲しくさせる。煩わしさ故にプッシュ音を無くして上司に電話する。さすがに二回目とあってすぐに出てくれた。『どうした?』「中崎さん、いませんが…どうやら出かけているのかと…」『そうか…本当なら帰るまで待っててほしかったが他に大きなニュースがある。新聞はそれで埋めよう。帰ってきていいぞ』「大きなニ
エグテラ [572] -
「指人形」第四話
翌日、朝一番に新聞を広げた。 「あれ?」「何も載ってない……」「ほんとだ…。」「え?」椅子を鳴らして、振り向いた。そこには、目を見開いている妹が居た。「チカ……?」「……お兄ちゃん…。」噴き出した涙を、押さえることなく、僕の肩に頬を当てる。「どうした?」「………お兄ちゃん」「ん?」「………死んで。」「………え?」つづく
にしむら珈琲 [521] -
箱の中の新聞記者3
インターホンの音が静かな住宅街に響く。小さな僅かなインターホンは、住宅街の乱れた建物に反射して耳に入り込み、長く大きく聞こえた。この瞬間俺は身震いが止まらない体験をする。『はい…』声を聞いて飛び跳ねたかった。あまりにも低く、不気味な声だ。インターホンと同じく、長く聞こえた。「す…スイマセン、東京新聞社の者ですが、電話された中崎様ですか?」『………です』「はい?」『はい。そうですが』「インタビュー
エグテラ [569] -
箱の中の新聞記者
狭い部屋に鳴り響くのは目覚まし時計。眠ってる人には凄まじい轟音だが俺には静かに聞こえた。なぜなら、何があったのか目覚まし時計が枕の下敷きとなっていたため音は漏れる程にしか聞こえなかった。しかしやはり頭の真下にあるため一瞬で起きることができた。目覚ましを止めた手でそのまま枕の下から時計取り出し時間を見ると出勤一時間前。ベストな時間だ。今日は土曜日。学生は普段休みの日だが俺たち社会人は違う。今日頑張
エグテラ [707] -
箱の中の新聞記者
高層ビルの並ぶ東京の市街地。ここの空は工場の排気ガスによる空気汚染で汚れている。ここで生まれ、ここで育った俺はウマい空気を吸った事などない。俺はアウトドアだが東京から出たことが一度もないため、こんな東京も好きになってしまった。運が良かったのか会社は家から徒歩10分と、出勤の時に人で詰まった暑苦しい電車に乗らなくてすむ。無論、痴漢と間違われたりもしない。ちなみに俺は新聞社に勤めている、まだ高校を卒
エグテラ [764] -
4の呼吸 4-1
「3時になりましたよ。」 と、部下の阿部がソファにいる木戸を見た。しかし木戸は完全に眠りについていた。 「木戸さん、早く起きて下さい。行きますよ。聞き込み。」 「んん?ああ、もうこんな・・・・わかった、行こうか。」 警察署での待機時間の後、二人は被害者の通っていた小学校に向かうことに決めていた。午後3時以降にしたのは放課後の職員室に教師が一斉に戻ってくる時間だし、それに何よりも被害者
SABLA [614] -
アノ鍵(11)
あの意味不明な鍵の集まりは…?あの鍵がポストに届くようになって…僕の人生は傾き深い穴に落ちた…。しかも、最悪な形で…。久しぶりにポストを開けると保険のチラシの中に例の封筒が…。怖くて開けずにいたポストに鍵二本…そして殺人予告いつもクールな冷たい印象があった手紙だが…。「アンタノマワリノトウジョウジンブツハスベテケシテヤルソシテサイゴハオマエダソウカンタンニハコロシハシナイゾ」完全なる予告と挑戦状
キユデヒ [730]