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ノンジャンルに含まれる記事が5567件見つかりました。
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スカバンburn!!〜夢〜 -124- “お返し”
―――「おー来た来た」道路の脇に止めた黒いワゴン車を背に、あいつ、“福田ゆうすけ”は立っていた「遅いからもう来ないのかと思っちゃったよ」秋「ちょ、ちょっと道に迷ったの!」「ならいいけど。せっかく“俺ら”が毎日出した手紙もぜーんぶ無視しちゃうからさ」秋「手紙なんて今日の1通しか知らないんだけど」「えーうっそ!“俺ら”がわざわざ作って毎朝届けたのに?」秋「ずいぶんご丁寧なことしてくれたんやな(-_
きゃしー [348] -
夢跡†(11)
そうは思わない連中もいるわけで…「神田さ、立木さんと仲良いの?」話かけてきたのは、クラスメイトの、浦田。割りと仲が良い方だ。よくつるんだりしている。ちょっと女々しい所があるが、れっきとした男だ。「いいや、そうでもない」否定すると、はまだ疑っているのか、また聞いてきた。「…本当?付き合ったりとかもしてない?」何で昨日話しただけの女子と付き合えるのか。「してねーよ」「ふぅん…、でも知り合いは知り合い
つる [465] -
夢跡†(10)
立木旭とやら、どうやら隣のクラスらしい。見覚えが全くなかったのが不思議だ。でもよくよく考えると、無理もないかとも思う。この学年、周囲の学校に比べて、かなり生徒数が多いのだ。そして、俺と立木だが。別に何とも無かった。いや、そんな事を言っていたら、まるで俺が何か期待していたみたいだが、違う。全然そんなことはない。断じて。からといって無視し合っている訳でもないが。廊下ですれ違ったりしたら軽く会釈するく
つる [411] -
スカバンburn!!〜夢〜 -123- あいつがおらん!
―――拓『伸夫?!』伸「何?」突然かかってきた電話に伸昭は明らかに不機嫌な声で答えた拓『今どこにおる?!』伸「どこって、今からクソ野郎んとこに殴りこみだよ。」相変わらず咳こみながら伸昭は街中をずかずかと進んでいた伸「そういうわけで忙しいからじゃあな」拓『おい!待て!!』伸「何やねん?」拓『秋が居なくなったんや!』その言葉に伸昭の足が止まった伸「はあ?お前ん家に居ったんじゃないん?」拓『そうやって
きゃしー [335] -
スカバンburn!!〜夢〜 -122- あいつか!
「あ〜、そ、そういえばさ、福田の奴、今日復讐するとかやたらはりきってたよ」空気を変えようと一人が慌てて言ったが、伸昭は全く興味を示さなかった「誰?福田って」「知らねーの?ほら、俺らと同期で建築科学科の。弱そうな女の子助けて、やりにげする奴」伸(へーアホらし)「あー、あれでしょ。仲間に女の子襲わせて、自分が助けてやっちゃうっていう…そこまでせんでもねー」「それで、なんで復讐?」「なんか女の子に殴ら
きゃしー [341] -
スカバンburn!!〜夢〜 -121- 不穏な朝
―――翌朝誰よりも早く目を覚ましたのは秋奈だった。まだ寝息をたてている光希を起こさないように部屋を出ると、なんとなく玄関に向かった。そのまま外へ出て、郵便受けを確認した。郵便物を取り出すと一枚の封筒が秋奈の手元から足元に滑り落ちた。その赤い封筒を取り上げ、秋奈は目を丸くした。宛名にははっきり自分の名が書かれていたのだ―――「やっと相手してくれたな」「最近誘ってもお前、断ってばっかりだからさぁ、て
きゃしー [359] -
スカバンburn!!〜夢〜 -120- お父さん
―――拓『それで、ちゃんとワン家に着けたわけやな』秋「うん」リビングで、秋奈はふてくされたように光希に出されたコーヒーカップをくるくる回していた秋「ごめんね、たく」拓『いや、俺はいいけど』秋「でも、たく、うちのこと心配しすぎじゃない?」拓『そりゃお前が帰ってくるなりへこんでるから』秋「そうじゃなくて。わざわざうちがちゃんとワン家に着いたか電話で確認するなんて…最近ちょっと心配しすぎやない?うち、
きゃしー [361] -
スカバンburn!!〜夢〜 -119- 無視した気持ち
拓「ほんまは、“秋やから”放っとけないんやないん?」聖「…」拓朗を見つめる聖二の鋭い目。その目にも怯まず、拓朗は言い切った聖「…はあ…またそれかよ。しつこいって。何を今さら…」しばらく沈黙を交わした後、聖二は大きなため息をもらした拓「だったら何で秋の相談事を他の奴にまわすようなことすんねん。らしくない」聖「俺はどっかの恋多き野郎とはちゃうからな。俺みたいな奴に相談しても、適切なアドバイスなん
きゃしー [345] -
夢跡†(9)
ああ、名前か。「俺は神田辰巳(かんだたつみ)、2年だ」「神田君…ね、私は立木旭(たちきあさひ)…私も2年生だよ」暫く、見つめ合う僅かな時間の後、その場を去った。これが、旭と俺との出会い。そして、俺の夢の始まりだった。この夢は、望んだって叶うものではなかったんだけれど。それでも、夢の跡の夢を追い続けるアイツを、放って置くことは、俺には、出来なかったから。だから、夢跡をこれから辿って行こうと思う。
つる [440] -
スカバンburn!!〜夢〜 -118- なあ、せえちゃん
* * *拓「ただいまぁっ!!!」慌てて家に帰ってきた拓朗の目に入ったのはいつものようにノートをひろげた聖二と平らになったベッドだった聖「おかえり」拓「あれ…秋は?」さっきまで膨らんでいた布団を見つめ、尋ねたが聖二はノートから目を離さない聖「ワン家」拓「え?!(…この展開はなんなんだ…伸夫( ̄□ ̄;))」聖「あいつの“ひねくれ”はどうすりゃいいん?」拓「なんか言われたん…?」聖「別に。ただ“聖二
きゃしー [337]