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ノンジャンルに含まれる記事が5567件見つかりました。
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自己否定
どうせ どうせどうせ いつからかあなたが口に出すようになった言葉 いつからか私の 耳につくようになった言葉 わかってる 充分わかってる あなたが自分をダメな人間だと 生きている価値もない人間だと思うようになったその理由私があなたを追い詰めて あなたを果てしなくどん底まで追い詰めたわかってる 充分わかってるだけどそんなあなたを私は救い出せない どうせ私なんかに あなたを救い出せるわけがない どうせ
寒椿 [393] -
夢跡†(5)
「死んだら 駄目ーッ!!」背後から必死な、しかし凛とした声がした。振り返ると、荒く肩で息をする精悍な顔をした少女が立っていた。着込んだ制服も乱れている。目が会うと、少し声のトーンを落として、諭すように語りかけてきた。「こっちに来なさい!悩みがあるなら、私が聞くから!…早まらないで!」何事だと、したで生徒が騒ぐ。(勘違いされてんなぁ…。ま、こんなご時世だしな)ゆっくりと、身を乗り出したままだった上
つる [447] -
夢跡†(4)
(よし、行くぞ…)音をたてないように、ゆっくりと扉を開ける。注意をしたが、古く錆びている扉からは、微かに軋む音がした。発見した方向から言って、(右側に……あれ?)身体を起こし、屋上に出る。男子生徒が立っていた場所に近寄る。(何だったんだ…?)誰もいなかった。思い直したのだろうか。(それなら良かったな)引き換えそうと思ったその時。「死んだら 駄目ーッ!!」
つる [433] -
夢跡†(3)
(なっ………)目線の先にいたのは、男子生徒。屋上の、この時期寒いため、人が近寄らない北側だ。それは問題ない。しかし、男子生徒はフェンスを越え、こちら側に降りている。絶賛、自殺中。(いや、誰が絶賛するか…。というか、は?まさか本当に死ぬ気なんじゃ…)幸か不幸か、下校中の他の生徒は気づいていない。(誰か、先生とかに言うか?…でも騒ぎになったら…)飛び降りてしまうかもしれない。「もう…行くしかねぇか」
つる [439] -
夢跡†(2)
下校時間になった。教科書とノートと筆箱を鞄にしまい、携帯電話が学生服のズボンに入っているかをよく確認する。先日は忘れて帰ったからだ。カチン音を立てて鞄を閉める。教室にはまだ人が残っている。下校時間になったからといって、すぐに教室を出る人も少ないのだ。入り口に集団で固まる女子を掻き分けて、教室を出た。下足場で、履き古したスニーカーを出す。座って、身体が大きくなったせいか、大分無理をして、足を収めた
つる [448] -
スカバンburn!!〜夢〜 -104- 届かなかった こ え
拓「どこ行ったんや…あいつ…」拓朗は翼を探して歩き回っていた。そして、歩き慣れた交差点のそばまできて、ようやく翼を見つけた拓「おった!…翼!!!」翼にむかって叫ばれた声。しかし、それは車の音にかき消され、翼はさらに一歩足を進めた拓「おい!翼ぁ!!!!!」さらに拓朗は声をあげたが、同じく大きくなった車の音がそれを遮る。翼の足はさらに進む拓「翼!!!!!!」ますます大きくなる拓朗の声と、それをかき消
きゃしー [356] -
バケモノ(心の中)
「バケモノとはなんだろう?」と、少年は学校の帰り道に思う少年は小学校のクラスのイジメられっ子で、クラスの嫌われ者。周りから「臭い」「汚い」「馬鹿」「ブ男」と言われ「バケモノ」扱いされていた。少年の家は農家で、朝早くから仕事をしており、少年も家の手伝いをしてから学校へ行っていた。その代償がこの扱いに結びつく汗をかいて、汚れた服のまま学校へ行き、疲れて授業は起きているのがやっと、先生の話など聞く訳が
ヒロ [465] -
27.鎖国〜国の行方、人の想い〜
康則のたわいもない話を聞いている、渓悟の携帯が鳴った。表示は「桐島龍吾」康則が他の同僚に話し掛けている隙に、渓悟は携帯を持ち、談話室に向かった。談話室に入る時、歩と入れ替わる状態になり、ドアを持ってくれた渓悟に対して『ありがと』と言い、渓悟は何も言わず談話室に入った。2つ折りの携帯を広げて『はい。桐島です。』立ったまま、壁にかけてあるカレンダーをなんとなく身ながら言った。『渓悟、オレだ』龍吾は
絹服誓愛 [310] -
夢跡†
日本国の年間自殺死亡者の数が■■万人を越えた。余りの非常事態に政府はとある組織に派遣を要請し、プロジェクトを立ち上げる。自殺をしょうとする前兆の見られる者に影から、もしくは近しい者として関わり、彼らの「意識」を変える。行く末の全く見えない目論見である。実施から早3年。僅かではあるが自殺死亡者数は年々減少気味にあった。だがそれでも多い。そして一方で、陰ながらのプロジェクトとはいえ、国には組織の噂が
つる [456] -
スカバンburn!!〜夢〜 -103- 好きじゃなければ
翼「…」家を飛び出した翼は、うつ向いたまま見知らぬ場所を歩いていた。(…くっそ…くそくそくっそー)頭の中をぐるぐると先ほどのやりとりがめぐる。ちひろの言葉、黙ってうつ向いたままの伸昭、そして今にも泣き出しそうな美弥の表情。握り締めた拳が痛かった。(俺だってわかってんねん…でも…先なんかちっとも見えへんやんか…)諦めた時のことを想像すると気持ちがほっとする。諦めないで進む自分を想像すると気持ちが重
きゃしー [332]