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ノンジャンルに含まれる記事が5567件見つかりました。

 
  • タウンキーパー 2 〜ラーメンおごってやる〜

    一方、谷塚街づくりコンサルタント事務所。事務所はちょうど商店街の真ん中にある。ど真ん中にあるからといって、周りが別に賑わっているわけではないが。事務所長原田 敏夫(49)は、街づくりコンサルタントのエキスパート。「あ〜。やっぱり失敗だったのかな〜。新入社員採用したの。」「所長がそんな事言ってどうするんですか。」社員 山崎 健一(44)所長、山崎の優柔不断な態度を、しっかり立ち直らせるように
    るー6  [333]
  • タウンキーパー 1 〜街づくりコンサルタントとは?〜

    俺が子供の頃は…。『あら、いらっしゃい。今日は何買うの?』優しかった八百屋のおばちゃん。そしてよく友達と行ったな…。古びた駄菓子屋。まるで、宝の山みたいに、お菓子がきらきら輝いて見えた。少ない金を、掻き集めたっけ。その他にも、曲がり角にあったラーメン屋。部活帰りによく食ったもんだ…。谷塚駅前商店街。あんなに賑わっていたのに…。今は…。谷塚駅に到着した電車。降りた人はパラパラ。その中で、今日から、
    るー6  [330]
  • スカバンburn!!最終章 115 最後の歌へ

    静まりかえった広いステージ。薄暗い中で自分達に向けられたたくさんの瞳。キーボードの前に立つと他のメンバーも緊張しているのが感じられた。呼吸を調え顔をあげる。振り返った翼が顔いっぱいに笑みを浮かべて笑いかけてくれた。美弥はあの大人びた表情で頷いて、その隣の秋奈は馬鹿にしたように舌を出したけど、すぐに笑った。聖二はやっぱり緊張しているのかどこかぎこちない笑顔で、反対に波音は今にも声を出して笑いだしそ
    きゃしー  [365]
  • 番外編 スカバンburn!! 俺の好きなこと(6/6)

    ところで、俺には気になることがあった。あの、翼がやりたがった学級委員長。あんな面倒なもん、すぐ文句言い出すやろと思ってた。でも結局、あいつは一言も愚痴らずやりきった「自分でやるって言うてんもん。もし、俺以外にもやりかった奴がおって俺が愚痴ってんの聞いたら、そいつ、どんな気持ちになる?だから俺は投げ出さへん」やっぱり俺は羨ましかったのかもしれんいつでも好きなもんは好きって言って、やりたいことは必ず
    きゃしー  [331]
  • 番外編 スカバンburn!! 俺の好きなこと(5/6)

    「慶ちゃん、起きてくれ!」「タケ、波音、走り回るな!!!」「お前らなんでケンカするんや!」「いい加減にしろー!!!」毎回毎回、同じことの繰り返し。慶ちゃんは寝るし、タケと波音は小学生並やし、秋奈は無視。翼と拓朗はケンカするし、たまーに唯一まともな美弥がこのケンカに加わると、もう俺には止められへん!!!!俺は保護者か。なんで引き受けてしまったんやろ。俺一人、一体何なんや。俺が言わな、皆行動せんし、
    きゃしー  [337]
  • 番外編 スカバンburn!! 俺の好きなこと(4/6)

    新井猛と武田波音になんかやる気ないのか、寝ちゃってる清水慶太郎。直井はなんかいかついし、高橋は気ぃきつそうやし、玉置は直井と言い合い始めてるし、唯一の味方やった秋奈はすでに打ち解けてるし…初めてメンバーが揃った音楽室で、俺は一人、彼らよりずっと遠くにいるような気分やった。空気に入りこまれへん。こういう時でも距離を置いちゃう俺って、客観視しちゃう俺って、おもんない奴やんなぁ…かといって、無理にはし
    きゃしー  [323]
  • 番外編 スカバンburn!! 俺の好きなこと(3/6)

    隣であいつが呟いた言葉。はあー?俺は興味本位でやりたがるお前と違って、ただ単に先生が困ってたから、助けようとしただけやんか。何言い出すねん、こいつ。やっぱ無理!!***「えーあの玉置君と同じクラスなん?」帰り道、偶然あった秋奈に愚痴った。「ほんま無理」「聖二と玉置君って、あわなさそうやもんな。」二人で話しながら“いつもの公園”までたどり着いた。「今日もボーン、練習すんの?」「うん」「好きやなぁ、
    きゃしー  [314]
  • 番外編 スカバンburn!! 俺の好きなこと(2/6)

    “玉置 翼”校内であいつを知らん奴なんかおらんやろ。あいつとは関わりたくないな。やかましそうやし。「うわ、なんで美弥が前の席やねん」「うち“高橋”やもん」前の席の女子に声をかけながら、あいつは俺の隣に座った。ますます最悪。「あ…えと、皆さん、よ、よろしくお願いします」いつの間に入ってきたのか黒板の前に、消えそうな声で挨拶する先生がいた。去年やってきたばかりで、まだ慣れないのかびくびくしている。「
    きゃしー  [301]
  • 番外編 スカバンburn!! 俺の好きなこと(1/6)

    去年の新学期「くぉらあぁあ!!玉置ぃ!!」「うわっ何やねん、先生」「お前何や、その髪は!」 「お、似合ってるやろ?」「何が似合ってるや!今すぐ家帰って、染め直してこい!」(またあいつか)怒鳴られている男子生徒を横目に通り過ぎ、俺は新しいクラスに入った。教室内はなんとも言えない居心地の悪い空気が流れていて、2、3人の喋り声が微かに聞こえるだけだ。「えー嫌やって。俺、新しいクラスで友達作らなあかんね
    きゃしー  [316]
  • 真夜中の太陽と白昼の月

    六月三十一日、深夜十時十二分。人気のない一本道を、少年は自転車をゆらゆらと漕ぎ進めていた。一体、どれほどの距離を走っただろうか─などという考えなど、少年の頭の中にはこれっぽちも座してはいない。家からなるべく遠くへ、なるだけ離れて、少年は自分の家から逃げているような、そんな気分だった。不等間隔に配置された街灯と、ガァガァと音をたてて灯している自転車のライトだけを頼りに、暗がりの道を、ただひたすらに
    山枝 五碌  [279]
 
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