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馬鹿じゃないの?
あなたの上司はどんな人? わたしの上司は最悪!なんでかって?お客様さんの所行っもただ笑ってるだけで何もしないだ? ふざけんなよ!最初に行ったときに質問したらそんなこともわかんないのか!ってじゃあんた何教えてくれたんだよ?何なんだよ!事務所にいるときは一生懸命してるふりだ? テメェに何がわかんだよ人の気もしらねぃくせに!なんて溜まりに貯まって怒りが治まり着かなくなって明日辞表を持って行こうとしてる
まさ [692] -
池上花屋
嫌いだ。花は嫌いだ。なぜか?そう聞かれたら解らないと答えるしか出来ないだろう。家は花屋を営んでいて、僕は小さな頃から手伝いと称して花を育てていた。別に花を育てる事は楽しかったし5歳になる頃には一人前にバラの大輪を咲かせてみせた。今では花のアレンジだってできる。だけど、昔はあんなに好きだった花が今では嫌いになっている。なぜだろうか?学校から帰った僕は直ぐ二階の自室に戻り着替えた。そしてエプロンをし
吉良きら [780] -
いつもの場所で 25
「麻由さん、今日は、ずいぶんと機嫌良さそうだね。何かいいことあったの?笑顔だし」 「え? ああまあ、そうですね。あっそうだ、りおさん、東京土産ですけど…」 「ありがとう。東京どうだった?」 「ほとんど、研修なんで、自由時間なかったですけど、この前、知り合ったお客さんとデートしました」 「ああ、すごく冷静だって言ってた人ね」 「はい」 りおと麻由は、今の店では中堅だが、2人とも雰囲気的に、特定の
YOSI [488] -
ネットを間に10
「お前のせいだ。」 いきなり言って瀬戸の目を泳がせ、和田は残りのビールをあおった。 「こんなに皆に頑張れ頑張れ…言われた事ない」「すると石川くんは今、何語だったんですか?」「さぁ、トルコ語?」 瀬戸がトルコにウケている間に、和田はこっそり水を飲んで気を取り戻させた。まだ潰れるわけにはいかない。こんな時間は、これからもないに等しいかった。「今度は瀬戸の番だ」「……」
V2副会長 [551] -
ネットを間に9
チームメイトがまわらないような古びた居酒屋を見つけて、店主に断りカウンターの壁際から並んで座った。 「好きなのどうぞ」 「ウーロン茶がいい」 「…僕も同じのを」 「生中3つ頼みます」 結局、石川がヤクザのような店主に注文した。 しばらくは3人で無言に飲み食いし、一息入れたところで石川がこちらを伺った。 「お茶頼みます?」 「
V2副会長 [474] -
ネットを間に8
「瀬戸の被害者は和田かぁ。これで今日からぐっすり眠れる…」「石ちゃんにそんな権限ねーよ?」「監督交代の噂ならあるぞ」「クビってどういう事ですか?」 一人真に受けて不安気な瀬戸と、その背後のいるとは思わなかったベテランの清水達に和田は顔をひきつらせて笑った。「頑張れって事だよ」 「…冗談きつくないですか?ここ」 「どこより荒れてるな」 微妙であれ
V2副会長 [480] -
ネットを間に7
石川と背中合わせに次々とスパイカー陣へトスを送った。あの練習試合のすぐ後、監督が倒れて入院する騒ぎがあり、しばらく石黒コーチが監督代行する事になった。 和田の目の裏に火花を散らして瀬戸がすぐ脇に着地した。目で問いかけてくるのも構わず、すぐ次の選手へ手を叩いて促す。不満気な瀬戸になど構ってられない。背後の石川は、もう気付いているはずだった。 練習後、石黒と久慈に呼ばれて練習場の隅にある事務室へ入
V2副会長 [463] -
ネットを間に6
サンダーズとの練習試合は2セットに入り、ますます一方的になった。 1セット目はまだ、石川のトスを瀬戸がコースに打ち込んだりセンター北山のブロックが決まったりしていたが、2セット開始のサーブをリベロの坂口が後ろに弾いたのをキッカケに、瀬戸への集中攻撃が始まった。 守りの時の坂口と瀬戸のポジションがあやふやなのを見抜かれて、キャプテンの梶にサーブだけで10点も稼がれてしまった。瀬戸のレシー
V2副会長 [467] -
縁
昨日も、今日もそして恐らくは、明日もさみしく死んでいく人は数多く…だから、家族に見守られながら、先祖の墓という布団に眠られるのは、なんと幸せな事だろう。今になって初めて気付いたよ…ああ、遅すぎた。私の身元を示すのは、もう書類一枚だけになってしまったよ隣で泣いてくれる人など私には、…いないのだなああ、さみしい人生だった…
VISIA [692] -
いつもの場所で24
「今日は、悪かったな。でも、お前の部署も行ったけど、お前何してたんだ? 一向に出てこなかったけど」 「俺のところは、おみやげ売場だろ。 売場はアルバイトに任せて、裏で事務処理してたんだよ」 「お前が?なんか想像つかないなあ」 「なんだよそりゃ。こう見えてもやるときゃやるんだよ。 お前みたいに、仕事とプライベートが、中途半端じゃないんだよ」 「失礼だな〜」 この会話は、義人と哲彦が、ずっとしてき
YOSI [509]