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学園物に含まれる記事が836件見つかりました。
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ほんの小さな私事(128)
それにしても、まさか、私の様に、何らかの力を持っている人が他にも居る事も驚きであったが、それがほんの身近に、そして、こんなにも多くの人が能力を持っている事に衝撃を受けた。更に、この学校では、その様な能力者を育てるという、別の機関を持っているようだし、そうなるとつまり、この学校には、意図的に、能力を持った人が集められてくるのだろうか?私は、なつきさんの説明をききつつも、そういう感じに、無意識のまま
稲村コウ [378] -
ほんの小さな私事(127)
「因みに、この学校では、秘密裏に、そういった能力者を育てているのさ。その機関が、『ゴーストハンター育成委員会』っていうので、略して『GH会』って呼ばれてるのさ。この委員会は、なんと言うか…裏の生徒会みたいなもんかな?それを知っている面々だけが、その会に所属して、専属の教育者が、それぞれの能力を伸ばす手助けをしたり、実際に起こる霊的な事件の対処をする、とかね。そこにいる櫻井も、GH会に所属してる一
稲村コウ [366] -
まどろみの声
隆は晴れて高校へ入学した。彼の入学した星空高校は県内屈指の進学校である。彼はこの学校に入り、一流大学へ進学しようと勉強に励んでいた。しかし、彼はここの学校で不思議な体験をする。それは世界史の小早川先生の存在だ。彼が口を開くとクラスの40人の生徒の大半は深い眠りに包まれてしまう。その退屈な授業と彼の甘く優しいハスキーボイスは生徒をまどろみのせかいへ導くのだった。隆は何ともこの授業がふんわりとしてて
フェリス [481] -
ほんの小さな私事(126)
「悪霊とか妖怪とかは、普通、一般的には人の目には写らないもの。そういった存在が悪さをして、事故が起こったり、事件になったりする訳。この間から起こってた校舎北側の廊下であった犬といたちの死骸についても多分、さっきの悪鬼テングが絡んでたんだと思う。」「じゃあ、あの時に…その、テング…というのが、山下さんに取り憑いた…?」香取君がそう言うと、なつきさんは、腕組みをして、ふーむと言いながら答えた。「なる
稲村コウ [355] -
いじわる先生 15 〜いじわる先生、学校ジャック〜
「…説明してみて。」岩塚先生は冷笑を浮かべる。「僕と優太を銃で撃つとき、手袋をしていた。それは自分の指紋をつけないようにするため。おそらくその前に、神山先生に銃を握らせて、指紋を付けさせた。橋の下で事件は起きたので、丁度死角になり、目撃されにくい…。これが、証拠です。」いじわる先生モードが入った。近くにあった椅子を蹴り飛ばした。女子の悲鳴が聞こえる。「よく言った。その通りだ幸輔くん。」いじわる先
るー6 [456] -
ほんの小さな私事(125)
暫くして、なつきさんが保健室に戻ってきた。外の様子を見渡して確認したあと、彼女は、入り口のドアを閉め、鍵を掛けた。そして、フーッと溜め息を吐いたあと、椅子に腰掛け、私たちを見渡しながら言った。「いやはや…大変な事に巻き込まれて災難だったねぇ。でも、みんな無事で良かったよ。」「もう、何がなんだか…。カズちゃんは無事に見つかったからいいんだけど…変な事が起こりまくるし、喋る猫がいたりとか、ワケわかん
稲村コウ [380] -
recall project #18
俺は転がってきたボールになんとか追い付き、流れを止めた。(相手はあと5人か……ギリギリいけるかな。)俺は相手を見ながらそう考えた。そして助走をつけボールを投げた。スナップを利かせたボールは真っ直ぐ相手に向かっていき、見事に仕留めた。場は少しざわつく。その後俺は奮闘し、もう3人当て、とうとう1対1の勝負となった。残った1人は体格がよく、坊主頭だ。坊主が気迫の篭ったボールを俺に向かって投げる。俺はそ
ERROR [406] -
recall project #17
先生の言うことは結局嘘だった。しかし、次に発する先生の言葉はすごく興味のあるものだった。「でも、授業などで発言するとPPが貰えるのは嘘じゃありませんから、授業ではどんどん発言して下さい。」この発言を聞いた後、眼鏡は少し嬉しそうな表情をした。どうやら、積極的に発言するタイプらしい。これは俺達にとっても大きい情報だった。PPを増やす方法を知ることができた。まぁ、このことの持つ意味合いは「積極的に発言
ERROR [403] -
recall project #16
怜のところに行くと、俺に気付いた怜が話しかけてきた。「あ、かい君。暗証番号何にした?」「教えたら暗証番号の意味無くなるだろ。いくられいでも教えねーよ」「えー、俺のこと信用してないのー?」そんな冗談を言い合う。怜だけが学園内の心の支えだ。怜がいるから精神的にもすごく楽なんだと思う。これは恐らく怜にも同じことが言えるんだと思う。お互いがお互いを支えあっているんだ。10分はあっという間に過ぎた。やがて
ERROR [440] -
いじわる先生 14 〜幸輔、優太の反乱〜
『いじわる先生退治』ふと頭に、その言葉がよぎる。耐えてばかりじゃいけない。幸輔は、ずっとそのことを思いながら、優太の背中をさすり続けていた。そこに、香山と涼子が来た。「2人とも、大丈夫だったか。あっちの方で、銃声がしたから…。」香山は心配そうだった。「先生…でも…神山先生が…」幸輔は事情を説明した。「そうか…。とうとう、人を殺した…。」香山は表情を曇らせる。涼子は言葉にならないようだった。「とに
るー6 [404]