トップページ >> 学園物の一覧
学園物に含まれる記事が836件見つかりました。
-
いじわる先生 12 〜ずっと、助け合おう〜
紙を持つ手が震えていた。「くそ教師め…。」その時、幸輔の携帯が鳴った。「香山先生…?」すぐさま携帯に出る。「もしもし?先生?」『あぁ。』「大丈夫。僕は狙われてないよ。」『山田の目的、何となく読めた。』幸輔はため息をついた。「先生、家にいてよ。」『今、どこにいる?』「だから先生僕は…」『どこにいるんだ!』香山の怒鳴り声。『優太を何で1人で助けにいこうとするんだ!先生たちに相談してくれよ!』「矛盾し
るー6 [414] -
recall project #12
先生の愚痴の話が一段落した後、怜があの話を持ち出した。「それはそうとかい君、『地位制度』だよ。いきなり言われても何が何だか訳わかんないし。」「うん、やっぱりPPが重要になってくるみたいだな。最初はただのお金としか捉えてなかったけど……PPはこの学園の権力そのもの。大事にしないと。」やはり皆地位制度についてはよくわからないことが多いみたいだ。「あとランク。ランクDになったらどうなるのかな?もしもな
ERROR [413] -
ほんの小さな私事(120)
『ほう。そこの娘も己が声を聞く事が出来るのか。』「いや…この子は多分、沙羅を通じて声を聞いているんだろう。この子からはそういった波長は感じられないからね。」なつきさんがそう言いつつ指差したのは、私を心配して手を握っている、高野さんの手だった。多分、ここから、私を介して、黒猫の脳裏に響いてくる声が、高野さんにも伝わっているという事なのだろうか?「まあ、なんにしても、色々と説明しないとならないのはあ
稲村コウ [320] -
ほんの小さな私事(119)
「しかし…まさか、こんなのをあんたたちが相手してたなんて信じられないよ…。何はともあれ、間に合って良かった。」なつきさんは、フゥと息を吐いたあと、私のもとにやってきてそう言った。その横には、私に語りかけてきた黒猫が、なつきさんの近くに寄ってきていた。『退魔師としては稀代の能力を秘めているようだが、まだまた力の操り方がなっておらんようだ。あのように余分な力を放出して疲労で倒れるなど、青いにも程があ
稲村コウ [328] -
recall project #11
第三章 PPこそ権力「では、次にそのプリントの裏を見て下さい。」先生のその言葉に俺はそのプリントをめくる。そこに書かれていた大きな文字、それは『地位制度−ポストシステム−』(何だ?これは……?)俺がこの文字の持つ意味を考えていると、先生が説明を始めた。「これは皆知らないと思いますが、この『地位制度』は、クラスをPPの所持数によって4つのランクに分けるものです。ランクによって待遇が変化し、最高ラ
ERROR [423] -
ほんの小さな私事(118)
私が放った箒で、赤色の靄は暫し、動きを鈍らせた。しかし、一度散り散りになった断片が、徐々に集まってくると、また一つの塊となって、再び動き始めた。『まずいぞ…。今の一撃でヤツの力が弱まったが、また誰かに取り憑くつもりだ。』そうは言われても、私は力を出しきってしまい、今はまともに動く事が出来ない。何とか香取君は、山下さんを連れて外に出ていたが、櫻井君は、手にした計器を見ながら、ポケットをあちらこちら
稲村コウ [357] -
ほんの小さな私事(117)
弓を構え、私は、矢の代わりにつがえている箒を持つ手に神経を集中させた。身体中の気が手に集まってきて、それが箒へと移動して行く。多少、意識が朦朧としたが、何とか堪えて、今度は、箒を持つ指先と、弓を支えている腕の全てに神経を集中させた。骨董品のものとは言え、弓自体はちゃんと使える作りになっているが、矢の代わりにしている箒は、言うまでもなく、普段射っている矢の様に放てるとは到底思えない。しかし今は、何
稲村コウ [329] -
recall project
説教が終わり、俺は席に返る。全く、あれほど怒られるとは思いもしなかった。「じゃあ今から色々プリント配ります。大事なものもあるので無くさないよう。」先生は何もなかったかのようにプリントを配りだした。内容は授業料のことや、保健的なもの、奨学金、緊急事の対応などだった。そして、先生はプリントの説明をしだした。「健康状態記入書」というものを明日必ず提出することと伝えられた。(もう絶っ対忘れないからな。)
ERROR [445] -
オタクさん、元気?≪43≫
「えーと……身体に塗る奴」そういう意味ではなくて!「じゃあ、どういう意味だよ」中に何を入れやがったんですか!?やばいですよ、これ!肌がひりひりするし……あああ何か溶けてる!?鱒浦はにんまり笑う。「製造法は著作権により秘密にさせて頂きます。只今特許出願中です」これで特許!?特許庁舐めないで下さい!
防波堤 [353] -
ほんの小さな私事(116)
櫻井君の機械が発した音で、どうやら、山下さんに取り憑いていた霊は、離れたようであった。しかし、機械から発される音が止んで暫く、赤色の靄がまた、山下さんに憑依しようとしているのか、気絶している彼女に向かって動いているのに気付いた。香取君が、気絶した山下さんを抱き抱えてこちらに戻ってきてはいるものの、追ってくる赤色の靄が、もうすぐそこという辺りまで迫っていた。『一体、どうしたら…?』そう思っていると
稲村コウ [340]