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学園物に含まれる記事が836件見つかりました。
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オタクさん、元気??
私は中1の漫画オタク、橋垣港です! 私は生粋のオタクでかなりみんなから引かれてます。でもこの間、同じオタク仲間が集まっている※研究会※を見付けたのです! なので仲間と交流するために、私は※研究会※に入りました。 しかし……。 会員が少し、嫌凄く素っ頓狂というか…常識の無い不思議でオタク過ぎる方々ばかりなのです。 常識を兼ね備えているのは私だけなのです。 なので。 非常に気苦労が絶えないのですっ
防波堤 [455] -
ほんの小さな私事(89)
「ん?なんだ?また怪我人か?」保健室の中を覗くと、中から保険の先生の声が聞こえてきた。「あ…いえ。そうではないのですが…。」私はそう答えながら中の様子を窺った。すると中には、先生以外に、怪我をしたらしい生徒たちが、四人ほどいた。一人は治療を受けている途中で、他の面々は、先生から手渡されたらしいガーゼやティシュペーパーなどで、傷口を消毒している様子だ。よくよく見てみると、その中の二人が、何かの切り
稲村コウ [327] -
ほんの小さな私事(89)
なんとか人混みをかきわけ、下駄箱までやってきた私たち。ある程度、下駄箱付近は人の数も少ないので、下駄箱周辺を見て回ってみるも、山下さんの姿を見つける事はできなかった。「そういえば…山下さんの靴はどうでしょう?それを見れば、山下さんが校内にいるか、外にいるか…という手掛かりになるかと?」「…そうね。ええっと…カズちゃんの下駄箱は…ここ!…靴、あるね。って言うことは…。」「校内にいる可能性が高いです
稲村コウ [347] -
ほんの小さな私事(88)
香取君を追いかけ始めた私たちだったが、既に彼の姿は見えなくなっていた。「さ…すが、スプリンター…。やっぱり足、早いわぁ…。」「香取君は陸上部なのですか?」「うん。そうなのよ。短距離なら多分、学年一じゃないかな?」私たちは、そう話ながら彼の後を追う。しかし、私たちにとって、階段を勢いよく降りるのは、容易い事ではなかった。正直なところ、私は走るのはあまり得意ではない。それは高野さんも一緒で、私たちは
稲村コウ [309] -
ほんの小さな私事(87)
教室には、朝練ができなくなってしまった面々が居る分、賑やかになっていた。私たちは、荷物を自分の席に置くと、すぐさま、隣のA組の教室へと向かった。まず、扉から、中を覗く。山下さんの席は、外に面した窓際の中ほどにある。「来てない…みたい。」高野さんは、教室を見渡した後、そう言った。私も、教室内と、廊下を見てみたが、山下さんの姿は、どこにも見つける事ができなかった。暫くして、教室を覗いている私たちの元
稲村コウ [327] -
ほんの小さな私事(85)
学校に到着すると、私たちは、学校全体の雰囲気が、いつもと違って、異様な感じになっているのに気づいた。いつもは、グラウンドやテニスコートで、朝練に励む声が聞こえてきて賑やかなのだが、今日に限っては、登校中の生徒の喋り声ぐらいしか聞こえてきてこなくて、まるで葬儀会場にでも来ているような感じであった。校門を通り過ぎる際に、貼り紙があったので、それを見てみると、このよう書かれていた。『臨時に、一定期間、
稲村コウ [311] -
ほんの小さな私事(85)
登校の道のりの中、私たちの会話は薄くなっていた。それはやはり、本来なら一緒に居る筈の山下さんの存在が無い事が大きかった。ただ、双方とも、その事を口にせず、他の話題でお茶を濁す様に会話していたのだが、どうしても山下さんの事が脳裏から離れず、ギクシャクした会話になってしまっていた。「やっぱり…だめ。心配で…気になっちゃって…。カズちゃん…今、どこでどうしてるんだろ?こんなこと言ったって、どうなる訳じ
稲村コウ [336] -
携帯小説家 (2)
「そういえば、北川さんも感想書いてたよね」「そうそう! なんか意味深なこと書いてたし……もしかしてアイドルとケータイ作家が恋に落ちたりして!」「マジあり得るかも!!」 芸能事務所に所属する北川さんは、最近テレビでも見かけるようになってきた駆け出しのアイドルだ。 僕には到底手の届かない存在なのだけれども、まさか北川さんが僕の小説にあんな感想を書いてくるなんて……。 あっ! 北川さんだ!!「おはよう
阿部和義 [509] -
携帯小説家 (1)
僕は、安部一由。どこにでもいる、ごく普通の高校二年生。でも、ネットでは結構知られた小説家なんだ。もちろんペンネームは本名ではないけれど。「ねぇねぇ、阿部和義の新作読んだ?」「読んだ読んだ! マジやばかったぁ!!」 新作を更新した次の日になれば、クラスの女子は阿部和義の話題で盛り上がる。 そう。阿部和義が僕のペンネーム。名前の漢字を変えただけなのだ。「安部くんも読んだでしょ?」「う、うん。よ、よ
阿部和義 [462] -
ほんの小さな私事(84)
翌朝、部屋の扉をノックする音で、私は目を覚ました。「沙羅ちゃん、時間大丈夫?」扉越しに聞こえてくる藤沢さんの声にハッとなり、ベッドの枕元にある時計を見る。時刻は既に七時半を過ぎているのを見て、私は驚いてしまった。「いけない!こんな時間になっているなんて…。」普段は自然と、六時半位には必ず目を覚ましている私だったが、今日は、昨日の疲れからか、起きるのが遅くなってしまったらしい。急いで起き上がり、扉
稲村コウ [338]