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SFに含まれる記事が1822件見つかりました。
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航宙機動部隊第四章・17
ルクレツィアは肩のはだけた紺のドレスを着ていた。『で?次はどんな出し物を見せてくれるの?』彼女は向かいのベッドにやはり腰掛けるハミルトン=ゾラに軽く手を振ってから、『そうそう、あの生意気な共和国の夷狄(野蛮人)退治はいつやるの?私ずっと楽しみにしているんだけど』柳眉をしかめながらその小さな顔をフーバー=エンジェルミの頬に思い切り擦り寄せた。『ふん、あいつか』甘える様な打算を含む様な少女の仕草に触
まっかつ改 [534] -
FINAL WARS 第2話 最大の危機
1月10日深夜2時3分兵士『こちら第2方面軍……っ…部隊…すぐに応援を……要請……宇宙…れんご……が……』指揮官『何があった?……おい……』(不通音)指揮官『……クッ…』この日攻撃を受けたのはイギリス首都ロンドンであり、ベルリンと同じく夜間攻撃であった。防衛に当たってた英軍の一部が全滅した。しかし、この日以来攻撃を受けなくなった。地球統合軍は戦力を拡大し宇宙用戦闘機などが完成した。2025年4月
ショウ [489] -
FINAL WARS 第1話 謎の光
2025年1月1日、日本政府とアメリカ政府は日米合同軍を創設し対北朝鮮参戦を目前としていた。同年1月3日ケネディ宇宙センターが怪しい光を確認した為、国際的に警報体制が敷かれた。米兵1『なんで、召集なんだろ』米兵2『まぁ、仕方ないだろ。あっ…来た』指揮官『君達に集めたのは、宇宙から謎の光が地球に近づいてる』米兵1『隕石ですか!?』指揮官『まぁまぁ、そう慌てるな…隕石では無いなにかだな』米兵1『……
ショウ [523] -
航宙機動部隊第四章・16
天然羊毛純度一00%の紫絨毯は見る見る赤い体液によってどす黒く変色し―\r『料理人は色んなモノを味わってナンボってね、アッキャッキャッキャ!だからさあ、自分の肉を食べると言う素敵な体験をさせてやるよ』狂笑と共にフーバー=エンジェルミはスーツ姿達に命じ―目下シェフの体を細切れに解体中の彼等は一人ずつその肉片だの内臓だのを取り上げて、哀れな犠牲者の泡だらけの口に押し込んだ。そして最早生きているのか死
まっかつ改 [449] -
航宙機動部隊第四章・15
フーバー=エンジェルミが空になったワイングラスをやや高く尽きだしながら、すぐ近くのステンレス=カーゴに向けて顎をしゃくると、慣れた手つきでそこに立つボトルを取ってハミルトン=ゾラが給仕してやる。なみなみと注がれる人血。躊躇う事無く狂気の貴公子はかっ食らって見せた。『ふん、やっぱ不味いな。処女の生き血とは言え所詮辺境の雑種じゃあタカが知れているか』そして今度は自らカーゴに手を伸ばし―ナイフとフォー
まっかつ改 [467] -
スズシキ世界?
テレビなどでは緊急特番ノストラダムスの予言などと言ってお茶の間を騒ぎ立たせるような行為がよく見られるが、普通に考えて見れば緊急特番などと言って前々から企画していた番組が多い。しかももし地球が破滅的な事を本気で世界中の人が信じていたら、科学者や政府や軍隊などが動くに違いないと俺は思う。所詮、都市伝説程度で足止めされている噂を誰が本気になって考えているのか。預言などただの噂に過ぎないと俺は思ってい
この物語はフェクションで、登場人物や団体組織などは一切関係ありません。 [497] -
航宙機動部隊第四章・14
フーバー=エンジェルミはその居所を惑星ティヴィタヴェキアの中枢・シテの最上級ホテルに定めていた。当然一番豪華なスウィートルームだ。『まだだ。まだこんな程度じゃ僕の目指す《美しい国》からは程遠い』名門キーンネ公爵家の御曹司は、この地でおよそ人の思い付く限りのあらゆる倒錯の境地を貪り尽くしながらも、今だ以て御不満の様子であった。身長一七五cm。この年二0になる彼は、ぱっと見だけで複数の女性を虜に出来
まっかつ改 [449] -
航宙機動部隊第四章・13
パレオス星邦首都星ティヴィタヴェキア―\r星間諸侯太子党の総帥・フーバー=エンジェルミは放蕩と悦楽と嗜虐の日々を送っていた。彼がこの異域の地で行った悪行は、とても数えられない程の多きに上った。例えば路地でカップルを拉致し、男は性器を切断し、その目の前で女を散々強姦したと言う話。ある時は豪勢な宴会を張り、やはり捕らえて来た少年少女達につがいを組ませ、めいめいセックスをさせて余興とした話。或いは貧困
まっかつ改 [467] -
航宙機動部隊第四章・12
同日午後二三時・パパレオス星系・最外縁征討軍旗艦《D=カーネギー》―\rアリ=アリアンス宙沖に置ける緒戦の勝利は、大小三桁に及ぶ祝賀会の舞台へとそこを化していた。その乱痴気騒ぎのただ中へ、一人の女が入って行こうとしていた。今まで乗って来た小型高速船から気密連結橋を伝ってこの巨大豪華客船へと足を進めた彼女は、たちまちその顔面に嫌悪の表情を浮かべる。急な来客とて出迎えが無かった事にではない。(たった
まっかつ改 [476] -
航宙機動部隊第四章・11
殺到する合衆国艦載艇の大群に統合宇宙軍側は迎撃機四00を振り向けた。双方くんずほぐれつ尻尾の取り合いを繰り広げた末、煙を上げる者、火球と化す者、爆発すらせず無数の部品にまでばらばらとなる者が相次いで禍々しく空間を彩る。それを更に両陣営からの援護射撃が光の帯を稠密に振り注ぎ、死と狂熱うごめく芸術作品を作り上げた。迎撃ラインを粉砕し猛烈な対宙砲火を突破した合衆国航宙艇部隊は、素早く目当ての艦を見付け
まっかつ改 [473]