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航宙機動部隊第四章
銀河元号二一八八年第一期四日(修正太陽暦一月九日)―遂に星系合衆国連合艦隊は帝国統合宇宙軍へ向けて兵を向けた。派遣された軍容自体は今だささやかながらも、遂に戦争が始まったのだ。当然ながら最外縁(タルタロス)統一を旗印に掲げる統合宇宙軍側にこれを避けるべき理由はない。遅かれ早かれ両軍の決戦は現実の物となるであろう―\rしかし一方ではパレオス―合衆国陣営内部に置ける対立と分裂は、目前に迫る艦隊戦より
まっかつ改 [442] -
航宙機動部隊第四章
銀河元号二一八八年第一期四日(修正太陽暦一月九日)―遂に星系合衆国連合艦隊は帝国統合宇宙軍へ向けて兵を向けた。派遣された軍容自体は今だささやかながらも、遂に戦争が始まったのだ。当然ながら最外縁(タルタロス)統一を旗印に掲げる統合宇宙軍側にこれを避けるべき理由はない。遅かれ早かれ両軍の決戦は現実の物となるであろう―\rしかし一方ではパレオス―合衆国陣営内部に置ける対立と分裂は、目前に迫る艦隊戦より
まっかつ改 [521] -
航宙機動部隊前史後編・50
人類総会体制の下、宇宙文明は未曾有の拡大と繁栄の時を迎えた。それは中央域文明圏を主軸とする保守本流の領導による物であり、その主役となったのがユニバーサルエリート《宙際士大夫》達であった。初期の彼等はドクター=キマリとの戦いに自発的に参加した知識人や技術者やその子弟であったが、時を追う毎に組織的恒常的に後継者を補充する必要に迫られ、育成機関として文教惑星が設置された。言わば銀河版パブリックスクール
まっかつ改 [576] -
航宙機動部隊前史後編・49
第五次恒星間大戦に置いて人類総会に協力した航宙狩猟民族が、一定の独立を獲得する事を認められたのはある意味必然であった。そんな彼等の中で広がりつつあったのが、銀河の中心(中央域ではない)にこそ全ての真理があり、そこに到達する事を激しく求める合一思想であった。それは航宙狩猟民族独自の宗教と呼んで良かった。彼等の大勢が銀河中心渦へ向かって進出を試みたが、その殆どは様々な困難や妨害に遭って挫折もしくは破
まっかつ改 [635] -
叶った願い事
静かな夜だった。空には無数の星が散らばっている。その中を、一際明るい星が横切った。流れ星。サキはそれが流れる一瞬の間に自らの願い事を3回言い放った。「アイコと入れ替わりたいアイコと入れ替わりたいアイコと入れ替わりたい」うまく言えた、とサキは確信した。サキの魂を、裕福で楽しい生活を送るアイコの身体へ、アイコの魂を、貧乏でつまらない生活を送るサキの身体へと移して、お互いの魂を入れ替えて欲しい、と言う
hiro [1,221] -
マウンドへ 第一章
(もう少しゆっくり走れよ…)俺はバスに揺られ学校までうたた寝していた。俺は私立の中学校に通う事にした1年生、鎌田 健「次は終点 学園前 …」「やっべ…」俺は急いでバックを片手にバスを降りた。「ここが棚網中…。」校門の前で止まり、風を感じるすぐ右手にはグランドが見える。なにか胸の中からへどが出そうな嫌な気持ちだった。「でかいな…」俺はそのままグランドへ向かう。「きちんと整備されてるな…」するとどこ
RK07 [578] -
ワールドダーティングシャドウ
まさかこんな事になるとは思わなかった。お前も同じだろう。確か…あれは夏の暑い日だったよな…「あぢー、あ、俺も扇いで〜」「なんで私が扇がなきゃいけないのよ…しゃべる気もしないわ…」俺は神尾 龍二 中学二年んでこいつ、俺の隣の女子は鎌田 玲美「なんでこんなあちんだよー」「知らないわよ!もーしゃべんないで…うるさいから…」「う、うるさいとは失礼な…んったく。」玲美はずっと下敷きを団扇代わりにしている。
RK07 [640] -
MLS-001 034
痛み止めが切れたのか、少し動かしたのがよくないのか、唇の傷口が熱かった。「選ぶ、とは…」「助けないだけよ。」眉をひそめた青年を女は鼻で笑った。「全身を検査して助ける子を一人、決めたわ。」ゴクリと唾を飲む音が耳の奥に響く。「死ぬまで目を覚まさないかもしれない子が、起きて、歩けて走れて跳べて、記憶も知能も\r何もかも元通り。」前へ進もうと踏み出した足が、地中へずぶずぶと沈んでいく感覚に襲われた。これ
砂春陽 遥花 [1,231] -
世界の騎士?
「我らはシューベルトとは違うやり方でこの世界を滅ぼしてみせる。そこで貴様が邪魔なのだ。」「なんで…なんでこの世界を滅ぼそうとしてんだよ」「我らはただの人じゃない、宇宙に住むナショナルインターフェース惑星特別対象外生物、俗にいう`宇宙人'だ。この地球は我らの惑星にとっても邪魔だ、この地球はいま無意味な存在だ。ならば在る意味がないだろ…」そんなことない、と勢いよくいったが「黙れ!!所詮人間は口だけの
グー [576] -
世界の騎士?
短時間でたくさんの事が頭の中に入った。「俺、まずなにしたらいんだろ…」とりあえず神社からでた俺はメライトへ戻る事にした。すると広場になにやら人が集まっていた。「すみません、なんかあったんですか?」近くの人に聞いてみると「あ、ああ。なんかこの町に過去から来た人がいるらしく、懸賞金も懸けられてるらしいな…」シューベルトの軍人か?それともイデアの軍人か?そんなのどうでもいいか…とにかくこの町にはいられ
グー [527]