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SFに含まれる記事が1822件見つかりました。
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〜Stliker〜 哀編 (160)
革命教団による軍部上層部制圧は成功した。国家元首の拘束にも成功し、クーデターともとれる行為は一見成功したかに見えた。しかし、電波ジャックによる新国家宣布放送は失敗し、宣布を拒んで国民に決起を求めた大公は凶弾に倒れた。放送スタジオ現場に居合わせた革命教団のメンバーは全員狼狽し、それはハーツ、加原とて例外ではなかった。大公に対して銃を向けたメンバーは震えながら座り込んでいた。加原は我に還り、銃を向けた
焼き魚 [558] -
近未来
最近、タイムマシンの試乗の公募があるというので、早速応募したら運良く当選したので、この日曜日を利用して、タイムマシンに乗って近未来へ行って来た。 想像はしていたものの、もはや、窓口業務は何処へ行っても、ロボットになっていた。「これぞ近未来…」興味のおもむくまま、あちらこちらへ行ってみたが、何処へ行っても、何を聞いても、そつなく応対出来るので感心した。しかし、皆 同じ表情で、感情が無い、という無機質
幸加 [800] -
〜Stliker〜 哀編 (159)
「大公殿下が拘束されただと!?」ロイ、龍雅、シェイルの3名は駆け足で中央指令室へ入った。3名の後ろから事態を伝えた女性通信兵が続いた。その女性通信兵がこう続けた。「中央モニターをご覧ください。現在、正体不明の武装勢力によって国営放送がジャックされています。画面中央には青い髪の男が立っておりその横で大公殿下が拘束されています!」3人は中央モニターに顔を向けた。ロイはすぐに龍雅に問うた。「峰崎中佐、間
焼き魚 [990] -
世界の午後
徹底的に無機な残骸と、荒野に次ぐ荒野。七色を内包してなお交じりあわず、冠された暗雲の天蓋。その最中で拠り所なく徘徊するだけの寂謬の風。さざ波だつ海の中にはなにものの影も生じない。それは、人間たちが生み出した文明と呼ばれたものの結果だった。かつて星の支配者と自称した生き物が欲望のままに突き進んだ繁栄の道の、その終着点。かつて支配者の同胞たちが延々と夢想を紡いできた地獄の光景。彼ら人類は繁栄の後、穏や
グルルル [959] -
銀河行きの列車4
ワイシャツの男性は力強く僕の肩をつかむと、少し厳しい目つきで、僕に話しかけた。「君の前途にはこれから厳しいこともある。だがそれは次の段階への関門だと思いなさい。絶対に諦めてはいけない。関門をくぐり抜けたあとに、きっと君はその試練の意味を知るだろう。このための試練だったんだと必ず後でわかる。いいか。「私達」はいつも君を応援していることを、忘れないでほしい。 そして一人一人生まれ持ってきた自分
列車 [967] -
銀河行きの列車3
進行方向から、徐々に白んだ明るい紫の空が目に入る。 やがて大きな光の縁が、彼方の地平線から、きらりと覗かせたと思うと、周囲が瞬く間に白一色のカーテンに包まれた。 「眩しい」僕は思わず、目を潰ってしまったんだ。 不意に「ハハハッ!」という笑い声に驚いて横を見ると、ワイシャツ姿の若い男の人が、僕を見て満面の笑みをたたえている。 「だれ?」「ようこそ!君が来るのを待ってたよ!僕は嬉しいよ!」「え?
列車 [1,042] -
少年A
ある夏の暑い日の事、飛鳥は、一人 部屋で空想にふけっていた。エアコンは、冷房でなくドライの19℃。涼しくして自身の集中力を高めて、4次元のものとのコンタクトを取るためだ。意識を高めて瞑想に入って行く。 すると、この地球の末期的状況を救うには、社会学的には「世界連邦政府」という、新たな地球上の政治形態を作り、「世界大統領」を選出し、現代の世界からさらに発展を遂げた人類の悲願である「宇宙船地球号
星野いちろう [770] -
最後の生き残り
どんなに機械が進歩したとしても、物事の最終的な判断や発明の閃きは人間の方が優れている、なんて幻想を抱いていたのも今は昔。 科学技術が飛躍的に進歩した現在、都市の運営は全て機械化され、システマチックに行われていた。 より良き文明を!! より良き世界を!! そんな命題を基幹プログラムに入力し開発されたのがドーム型人工環境調整装置ソラだった。 人間のありとあらゆる欲求がソラの膨大な演算力と過去の集積デ
グルルル [761] -
〜Stliker〜 哀編 (158)
「こちら、シェイル・パトリック。機体名バロンドール。識別コード4998。着陸許可を請う。応答せよ」”了解、識別コード4998承認。第四ポートへの着陸を許可する。後、第58番格納ケージで収容します。”連邦公国軍統括指令府へ帰投したストライカー、バロンドールはポートへ着地すると地上誘導員の指示で歩行移動し格納ゲージへ収容された。バロンドールのパイロットであるシェイル・パトリックは機体ハッチを開けて地上
焼き魚 [745] -
〜Stliker〜 哀編 (157)
会議場が革命教団の手により占拠される約5時間ほど前のことである。空中戦艦要塞”扶桑”の砲撃から辛くも脱出に成功したシェイル・パトリックのストライカー”バロンドール”は峰崎龍雅の回収を終えていた。峰崎龍雅は砲撃地帯からの離脱時、操縦不能となった自らのストライカーを破棄しバロンドールの右腕にしがみついていた。バロンドールは高高度で砲撃からの脱出を試み、龍雅は何とか離されまいとしがみついていた。やがて砲
焼き魚 [758]