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SFに含まれる記事が1822件見つかりました。
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五時間前からの出来事です私が今いる場所強く風が吹いています少し寒いかな鳥は羽ばたいていませんいつもウザいカラスもいません自分の部屋で目覚めた朝とはずいぶん違います・・・そうだ。昨日ひとりで7階建て位のビルの屋上に忍びこんで、そのまま寝てしまったこと、思いだしました。目を少し開いたら、かなり太陽が眩しい・・・でも静かです。・・静かすぎ ふっと、磯の香りがしましたねころんだまま少し体を横にして辺りを
onnos/ [639] -
航宙機動部隊前史後編・20
だが、銀河連合中枢は一つだけ見逃していた。ガニバサが一番頼りにしていた存在―それは、旧ギャームリーグ元軍人達―つまり、かつての敵手だったのだ。考えてみたら、ネオフリート時代より、ガニバサが敵方の人材の登用に熱心だったのは周知の事実であった。銀河連合は完全に見落としていたのだ―一度使った策をもう一度使わないと言う保証がどこにある?前々から密かに、ガニバサは旧ギャームリーグ軍幹部と連絡を取り合い、ア
まっかつ [558] -
手の檻 参
「どういう意味だよ」 「はい、もーダメ!!もう聞いちゃダメ」 「じゃあいいや、興味ねーし」 どんどん進んでいってエレベーターのところまできた。 エレベーターの扉が開いて中に入ると、そのどうやら少女らしい遊亜なる少女も入ってきた 「おまえ、なにはいってきてるんだよ!!」 「えー、ひどい、こんなビルの最上階に少女を一人おいていくつもり!!」 「うっ・・・・・っ」 「はい、じゃあ一階ね、」 といって
ghost [461] -
扉
『ショートショート』長い廊下を進むと、大きな木製の立派な扉が有った。両側には、西洋の仮面と鎧の騎士がサーベルを構えて立っている。私は、日本の剣客として、如何様な事をしてでもドアの向こうに行かねば成らぬ。と思った瞬間…近ずく私に、サーベルを突きつけて来た。とっさに避けたが、脇の下を貫かれたらしい。すかさず小刀で、鎧の基に入り、相手の右腕を切り落とし、サーベルを取ると鎧の隙間から、喉越しに突いた。西
亜樹 [523] -
手の檻 弐
「僕は、知ってるよ、幾摩、」 「どこで調べたんだよ!!気持ち悪い!!」 「気持ち悪いなんて失礼な、意外と何でも知ってるんだよ、ぼくは」 また、不適に笑う、そいつをみて飛び降りようなんてきはうせた。 「ねーねー、どこ行くの?幾摩?」 「帰るんだよ、家に、飛び降りる気なんてうせたよ」 「よかった諦めてくれて、」 「付いてくんなよ!!てかおまえ誰だよ!!」 「えっ!!ぼく?僕は天童遊亜っていうみたい
ghost [476] -
―Never Land― 12-0./物語ハ未ダ終焉ヲ知ラズ
幸福というものがほんの些細な一時に過ぎないなら、時が残酷にそれを遠ざけるなら、何度でも思い出せばいい。 何度でも、繰り返せばいい。 何度でも、生まれ直せばいい。 何度でも、造りあげよう。 そこに、なんの咎がある? この命さえ、マガイモノなら。「また、一緒に暮らそう?その為なら、僕は何だってする。僕らの世界を守る為なら、何だって。…」 ディスプレイの表示が物凄いスピードで流れて行く。画面が、青か
ケィ。 [622] -
―Never Land― 11.
ナガセは、狭い自室のベッドの上で目覚めた。少し休むだけのつもりだったのに、いつの間にか眠ってしまったらしい。 ベッド脇のチェストに置かれた男物の腕時計を見ると、カプセルに入ってから5時間も経ってしまっていた。 ナガセは跳ね起きると、イェンの姿を探した。「イェン!イェン!」 悲痛なまでに叫ぶが、答えは無い。 カプセルのある部屋に駆け込み、ディスプレイを凝視する。 …time over。「イェ
ケィ。 [671] -
―Never Land― 10.
部屋中に鬱蒼と生い茂った植物に、思わず足が止まった。 ナガセはその中で、平然とノートパソコンのキーを叩いていた。「散らかってるけど大丈夫だよ。上がって」「…散らかってる、ねぇ。ますます散らかっていくみたいだけど、いいのかい?」 植物達は話している間にもその根や枝をどんどん伸ばし、増殖し続けていた。「大丈夫。明日には枯れるから」 ナガセは自分に絡みつく根をそっと払い、キーを打った。 イェンは、疑
ケィ。 [596] -
手の檻
俺が悪いんじゃない!いつも、いつもそんな言い訳すら、明日にはもうなくなっているはず・・・ 今、オレは、ビルの最上階にいる、 会社でも、家にも、どこにもオレの居場所はない、 大学を出て、結婚して子供が産まれて、幸せな時をこれから歩むところだったのに、 これからが本番だったのに… 「ね〜どうせ死ぬならてつだってよ、ぼくのしごとを、」 不意にうしろを振り返ると、初めてみる、美少年だか美少女だか分から
Ghost [524] -
―Never Land― 9.
イェンが、部屋の隅で本のページを読むともなしに捲っていると、明滅する画面と睨み合っていたナガセが不意に語り出した。 その顔は上半分がアイシールドに覆われ、表情が読めなかった。「何もかも壊してしまいたくなるのは、何も信じたくないからなんだ、きっと」 イェンは、話を途切れさすまいと短く相槌を打った。「何も信じたくないのは、裏切られたくないから」「うん」「傷つけられまいと傷つけて、そのせいで傷ついて
ケィ。 [646]