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SFに含まれる記事が1822件見つかりました。
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Disaster(10)
松村は感電のせいか体を小刻みに震えさせていたが意識はしっかりとしているようだった。「あんたらのボスまで伝言が伝わればいいけどな。とりあえず伝えてくれ。あんたらの開けたパンドラがら飛び出した厄災はあんたら自身に降り懸かるぜ。残った希望をDisaster(厄災)が奪いにくるぜってな」そういうとまばゆい雷光と共に真はその姿を消した。「くっ…」松村は痺れが残る身体を無理矢理動かすと内ポケットに入れていた
けん [527] -
星の蒼さは 81
「……今一つイメージと違うな…」[蟒丸(ウワバミマル)]の中で、ニノミヤは唸った。[TheGodOfDay]による破壊がトーキョーに比べて軽微だからだ。ビルは倒れ、橋は落ち、僅かな木々は松明の様に燃え盛る。各地に火災が起き、パニックに陥っている。だが、トーキョーはこんなものではなかった。「やっぱ市内のど真ん中にぶち込んでやった方が良かったか……」アポロの決定により、リバティ島の自由の女神に照射し
金太郎 [482] -
〜Stliker〜哀編(126)
市街地郊外のとある廃工場に青髪で黒マントに身を被った男、ハーツが現れた。廃工場内には彼の渇いた靴音が共鳴するのみだ。ハーツは突然立ち止まり大声を上げた。ハーツ「全員揃っているのか!?」ハーツの声に合わせてそれまで物陰に隠れていた人間が次々と姿を現した。ガイラー「も…申し訳ありません…瀬崎隆也が暴走さえしなければ…」隆也「あぁ!?なに人のせいにしてんだよ。元からお前の計画には最初から限界があるから
焼き魚 [451] -
星の蒼さは 81 第五話 真夜中のナスティ・ボーイ
「『TheGodOfDay』の攻撃を受けた?ニューヨークが!?」「はい、被害の詳細はまだですが東京事変並みの被害が出たとも……」仮眠をとっていた滝川を起こした荒木からの報告は数日寝ていない頭を一瞬で覚醒させるのに十分だった。『エリア0』が大騒ぎになったのは言うまでもない。[パラソル]に守られているはずの地球が再び太陽神の裁きを受けたのだ。「アメリカ政府は!?」「まだ何も……」無理もない。ニューヨ
金太郎 [521] -
Disaster(9)
あれから2週間が過ぎた。この2週間は体内のナノウイルスを使っての闘い方を訓練していた。ただ桑原さんが言うにはナノウイルスによって何が出来るようになるのかは個人差があるらしくて俺の使える力はマヤのそれとは全く異なるものだった。………………「ふう…今日も疲れた」そうぼやきながら一人の男性が歩を進めていた。男はしっかりした服装ではないもののくたびれたかのようなスーツを羽織り人の賑わう駅前を離れ静かな住
けん [447] -
星の蒼さは 80
「どうしたんだ!?アキ!?」「アキちゃん!!」「頭割れそう!……『赤』がたくさん…頭に流れ込んで……」やけに明るい夜だった。パラソルが設置された為、地球には一定以上の光が降り注がなくなったが、アポロと出会った今日は違った。妙に晴れた空に、ルビーのような赤い月。アキが突然、苦しみだしたのは、その時だった。「[エリア0]に戻りましょ!」レベッカの提案でエリア0に帰る事になり、呻くアキを抱えて夜のニュ
金太郎 [455] -
Disaster(8)
「桑原さん…あんたは俺をここに連れてきた理由はなんだ?まさかただ懺悔したかっただけじゃないんだろ?」「それは…巻き込んでしまったうえにこんなこと頼める訳が無いとは思ってるんだけど…マヤを助けて欲しいの」「助ける?確かにさっきのマヤはおかしかった。右手が剣になったり、殺し合いをしようとか…」「それはナノウィルスのせいなの、私が作ったウィルスは本来は病原の駆逐と再生をして足りない部分は自己変化で補う
けん [428] -
航宙機動部隊前史後編・9
我々に良く似た艦船と装備を持つ艦隊・それを率いる小賢しい指揮官―度重なる衝突で、ギャームリーグ陣営でもフリースユニオン内に、他の部隊とは一味違う異色の集団が存在し、それがかなり手強い事を認識する様になって行った。中でも、《スーパーマジノ》要塞線を巡る攻防で、ガニバサと《ネオフリート》の好敵手となっていた第一八機動部隊司令官・マー=イユールー提督は、一早く彼等の実力と将来性を見抜き、ある意味フリー
まっかつ [516] -
Disaster(7)
「俺が…この旅客機に乗っていた?」彼は無い記憶を必死に探ってみたが無いものはいくら探してもない。もう一度記事に目を通して見る。彼の目は恐るべき速さで文章を捕らえ、理解し記憶していく…。「297人全てが行方不明のまま見つかってないみたいだけど」スクラップを数十秒で読み終え彼は桑原を見る。「そうよ。みんな見つかっていない。乗客は皆行方不明になったんじゃない…パンドラに掠われたのよ。私のせいで…」「ど
けん [437] -
星の蒼さは 79
「全く!人使いが荒いんだってーの、ペンタゴンは」大気圏すれすれの宇宙と地球の間を進む一隻の宇宙駆逐艦の中で艦長が文句を垂れていた。「艦長、そろそろ[パラソル帯]です」「んなもん、見りゃわかるんだよ」宇宙空間でキラキラ光る物体と言えば[パラソル]しかない。[浮遊反射板パラソル]月が誇る巨大な太陽光発電機[アマテラス]。これの生み出す膨大な光エネルギーを放射する月の決戦兵器『ザ・ゴッド・オブ・デイズ
金太郎 [477]