トップページ >> SFの一覧
SFに含まれる記事が1822件見つかりました。
-
航宙機動部隊前史・40
だが、この政策も程なく限界点を迎えた。人口は指数関数的に増加すると言うマルサスの教説は完全に裏切られた。何故なら、人類の平均寿命が地球時代では考えられない程延びていたからである。一組の夫婦が精々七〜八0年の生涯で二人か三人の子供をもうける地球時代と、一二0年はある一生で良くて同じ位の出産しかしない戦邦時代とでは、人口増加のペースには大きな開きが出来る。しかも、地球時代とは較べ物にならない人権と知
まっかつ [528] -
星の蒼さは 28
(3号機マーク12を撃破!)(隊長機交戦中!)ブリッジ内で怒号が響く。全くもって予想外の援軍の迅速さと量、そして質。彼らは月軍日本侵攻部隊総司令部が置かれた横浜基地からの援軍のようだ。「これは相当美味しいごちそうが入ってるわね」「言ってる場合ですか!!」敵の数は現在19。奇跡的に味方の損害は奇襲を受けた時に撃墜された8号機のみ。「前線へ出るわ。主砲開け、正面突破で敵制空権内に逃げられる前に終わら
金太郎 [501] -
現代戦国時代〜山本勘助篇〜
「いっ…てぇ!」平田は開いていた教室に転がり込むと、そのまま倒れた。背中に乗せていたゆかりがごろごろと床を転がっていった。痛みに顔中が歪んで、脂汗が止まらない。かすかに目を開くと、ざっくりと裂かれた患部に目がいく。腕には傷はない。さっき袖で拭いたときに血がでていないことを知った。ただ、皮膚から血が滲んで痛みが激しいだけ。気色悪い傷だと思う。 (けど、縫わなくて、いいってのだけが、幸いだな)平田は
睦月 [401] -
星の蒼さは 27
ハルはじっと目の前のWWを睨み付けていた。横を沢山の敵が素通りしても、奴がピタリと動かなくなっても。俺を無視しやがるのか?それが気にくわない。こっち見ろよこっちを!ヘタレ野郎ォ!!……そう罵った瞬間、突然狂ったように襲い掛かってきたのだ。しこたま肝を潰したハルは慌てて銃を構えた。が、稲妻のような速さで迫ってきたダークキャットに一瞬で間合いを詰められ、銃を蹴り飛ばされた。「なんつう速さだ!?畜生
金太郎 [520] -
青い戦場?
「隊長」俺は下を向いたままボソッと言った。去り際だけ見て誰もいないと思ったのか、手にはインベーダーゲームを握っている。「んだよ…また文句か?」「そうとって頂いて結構です。しかし、相手の人数などは」詳細の記載されている書類を投げて寄越した。「女房役のお前がやれば良い…俺は、お前がやると思ってる」「いい加減過ぎます」「…もう一度呼びだそうか?」「お願いします」戦闘は緻密に、かつ合理的にやらないと犠牲
あちぇ [406] -
航宙機動部隊前史・40
この頃になると、人類の平均寿命はその遺伝的限界に迫る一二0歳の域に達していた。又、再生医療の進歩のお陰で、実質健康寿命もほぼ前者と等しくなっていた。成人の概念が三0歳にまで引き上げられ、それに応じて教育期間も延長された。各宙邦はそれぞれ市民を囲い込み、高い教育や福祉を与え、充分な政治的権利と経済的繁栄を保証した。反面、彼等には国家への忠誠や社会への貢献を義務付けた。その最たる物が兵役だった。又、
まっかつ [511] -
青い戦場?
「お前これやった事ある?…インベー」「帰らせていただきますっ!!」「おい!帰るなよ!」…この人は全くもって苛々させてくれる。話はそれだけなら、俺は真剣に部屋に帰ろう。机の上の足を、静かに下ろして足を組む。リクライニングじゃない椅子が異常に軋む。太いわけじゃなく、身体がゴツイのだ。口を開いたのはあの人。「GOが出た。明日だとよ。」俺以外に集まった皆は緊張を身に宿し、生唾を飲む奴もいた。「各自用意を
あちぇ [433] -
青い戦場?
タイムマシーンが禁止されてから…多分200年とちょっと。生物兵器が禁止されてから500年ちょっと。人間はまだ少し愚かで、形は変わったものの、戦争はまだここにある。「緊急召集である。U小隊、至急U小隊隊長の部屋へ」嗚呼、まただ。あの人は寂しいのかな。全く、ゆっくりボトルシップくらい…ガシャン!!立ち上がると服の先がひっかかって落ちた。粉々のボトル。積み上げて来た船の残骸。急いであの人の部屋へ行く。
あちぇ [480] -
星の蒼さは 26
(なッ!?わ、我々は…)カリプソの艦長は余りにも当然な反応を示した。「幸いこの空域の制空権は完全に我が方の物。サイタマ基地まで辿り着ければ……」(そんな!もう沈みそうなのに!)「艦長殿……余り私を困らせないで頂きたい。私は自分の任務を果たそうと必死なのです」(ですが!)「…我々は任務遂行の為にあらゆる障害の排除を許されています。…できればこの権利。敵軍に対してのみのものであって欲しいものですね。
金太郎 [549] -
同窓会hell。?
薄らいだ意識が、ゆっくりと醒め始めた。「んー。」と、伸びをすると、少しの異変に気付いた。紗耶がいない。まさかあの男に?…どうやら俺は助かったようだ。シャワーを浴びて、頭から血が出ていた事を知った。たんこぶのもっこり感が痛さを盛り上げる。「りっ…滝君!」シャワーを浴びてると言うのにこの小娘は!!ドアを開けやがった。しかし何故か、俺はずっとマンションの修理代を考えていた。…壁も穴が空いてるはず。「…
あちぇ [420]