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母が想うこと・7

[614]  優輝  2006-12-02投稿
私は、繭に昨日の事を謝った。顔のあざが痛々しい。他人の家で生活するのに、飽きたのか不自由を感じたのかわからないが、一日中部屋にこもっている。
三学期もとうに始まっている、そんなある日『明日から、学校行くよ』『はっ?まじ?えらいねぇ。ママうれしい。』私は涙を流して喜んだ。
次の朝、早起きして朝食のしたくをする。繭は起きてこない。起こしに行くと『昼から行く』私は、それでも行ってくれるならいいと『じゃあ起きたら学校行こうね』お昼前にようやく起きてきた。『今から行くの?』『うん。遅くなるかも』また、帰って来ないのではと不安を感じながら後ろ姿を見送った。
私の予想と反して繭は、少し遅くなるもののちゃんと帰ってきた。ただいまも言わず部屋に入っていく。
部屋を覗くと布団を頭からかぶり何かやっている。
その時、携帯電話のバイブがどこからか聞こえてくる。私は家の中で携帯を持ち歩く事はしない。という事は繭の部屋からだ。繭必死に隠そうとする。私は布団をめくり、『それどうしたと?』『もらった』『誰に?』『友達』『友達ってだれ?』『うーん…翔子だったかな』

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