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初恋★

[464]  pp  2006-12-05投稿
卒業式の日…
公園で遊ぶことになった。
祐子とは、あの日以来気まずいままだ。
男女のペアで、翔は彼女と組みたがっていた。
俺はこれ以上、彼女に嫌われるのが怖かったんだ。
彼女じゃないなら、誰でも同じだ。
投げやりになりながら、ジャンケンで決まった。
俺は平岡とだ。
翔と彼女が手を繋いで走っているのを見たくなくて、前だけを見て走った。

高校に入学して、彼女とは違うクラスになった。
卒業式の日以来、平岡からメールが来るようになった。

中学のときより、彼女を見れなくなって、淋しい気持ちと、何か焦燥感があった。
もうすぐ夏休みという日に、部活中ボーっとしていた俺は、手を怪我した。
保健室で手当てしてもらったあと、1年の教室の廊下を歩いていた。
最初は見間違えだと思ったんだ。
教室に彼女が1人でいるのを見たとき、心臓が高鳴った。
こんなチャンスは最初で最後かもしれない…

【…普通に…】

意を決して教室に入った。
彼女は驚いていたが、初めて普通に話すことができた。
彼女の笑顔は俺だけに向けられている。
単純に嬉しかった。
顔が緩んでいたかもしれない。
話し方が変だったかも…
とにかく俺は舞い上がっていた。
勢いに乗って、彼女にアドレスを聞いた。
アドレスを書く、彼女の手が震えていたように、うちに帰ってから携帯にアドレスを打ち込んでいく俺の手も震えた。
夏休みは時間を取り戻すようにメールをした。
彼女への想いは募っていった。

夏休みが終わり、文化祭が近づいたある日、俺は彼女に後夜祭を一緒に回らないかとメールで聞いてみた。
それまでのメールがいい感じだったから、もしかしたらOKしてるれるんじゃないか…という淡い期待があった。

『ごめん…もう約束しちゃったから…』

俺の淡い期待は見事に打ち砕かれた。

『そっか…わかった。』

俺の精一杯の返事だが、今思うと冷たかったかなと思う。

『あたしじゃなくて、葵を誘ってあげて…』

なんで平岡なんだ…?
俺はメールを返せなかった。

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